1998年、本格的に復活を果たし、瞬く間に世界中で人気ブランドまでに成長したパネライ。
ブランド自体の歴史は古いものの、一般向けの時計は長らく製造されていなかったようですね。
1993年に、シルベスター・スタローンが、映画「デイライト」で特注のパネライを使用し、一部のファンはざわついたのではないでしょうか。
なんだ、あのかっこいい時計は。
まさかパネライか?みたいな。
1990年代の雑誌等によれば、ごくごく稀に、アンティークとしてのパネライがショップに並ぶことが確認されております。
中でも、ロレックスのムーブメントが使用されているモデルは、当時としては、かなり高値で取引されていたように思います。
それでも、今から考えれば、当時は安かったです。
今となっては、下手すれば2桁くらい値段が違いますから。
今回は、そんなパネライの、良いとこ悪いとこ、について書いていこうと思います。
デカ厚時計とはよくいったもので、最近でこそ、流行りというよりも、一つのカテゴリーとして定着した感はありますが、20年ほど前だとあまり見かけませんでしたからね。
パネライが復活したころは、エベラールのトラベルセトロあたりがデカ時計としてヨーロッパでは支持されていたような記憶があります。
当時の現行新品で大きな時計というと、それくらいしか思い浮かびませんね。
そんな中、突如として現れたパネライ。
瞬く間にデカ厚ブームを巻き起こしました。
いくつかの種類はあるものの、パネライの時計は大きく分けて、ルミノール系とラジオミール系の二つに分かれると思います。
いずれにしても、そのボリュームもあることから、ある程度離れていても一発でパネライの時計と分かります。
なんちゃって系をつけている場合は別ですが・・・。
この場合は、パネライですね、なんて聞かれるとかなり恥ずかしい思いをしますね。
初期のパネライは、比較的安価なムーブメントを搭載し、「ガワ時計」なんて揶揄されていた時期もありました。
ただ、2005年あたりから、自社製ムーブメントの開発に本格的に取り組むことになります。
結果、現行のラインナップは以前のものとは比較にならないくらい質感も増し、ワンランク上の時計に仕上がっております。
とはいえ、初期のパネライも人気は高く、中にはコレクターズアイテムと化しているものもあります。
出回っている数が少なかったですからね。
デカ厚ブームといっても、日本人は元来、細い腕の人が多く、あまりにデカいとバランスがおかしい、なんてこともあったり、なかったり・・・。
確かに47mmくらいになってくると、時計に興味のない人でも、何、その大きな時計、ってなりますよね。
中心となる44mmでも、実際にはめている人を街中でみると、すぐにパネライだと気付きます。
今はまだ、大きな時計がトレンドの一つではあるけれども、流行りというのは、多くの場合、逆に振れる時期がやってくるものです。
小ぶりな時計が流行るとか。
そういったことが起こった時に、パネライがどうなっているかは、非常に興味深いですね。
最近でこそ、自社製ムーブを搭載しているから納得もできますが、一昔前のモデルだと、決して素晴らしいとは言えないような汎用ムーブを搭載したモデルでも、かなりの値段がつけられていました。
まぁ、仕上げに手間暇かけているとか、ケースが素晴らしいといったことはあるのかもしれませんが、それでも、批判的に見る人は少なくないでしょうね。
ただ、こればっかりは、値段のことなので、それに自分が納得できれば、買うしかないんですね。
似たような時計で満足できるものでもないし。
要は、パネライというブランドを買うことに対する満足度の問題なので、安いと感じるか、高いと感じるかは、人それぞれなわけです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
デカ厚ブームというトレンドを世界中に巻き起こしたパネライ。
私も1本持っておりますが、購入が、流行る少し前だったので普通に買うことができました。
そのすぐ後に、ブームがやってきて、一時はプレミアのつくモデルまでありましたね。
ロレックス以外で現行品にプレミアがつくことは非常に稀です。
今はブームも少し落ち着いて、限定モデルでもない限り、普通に買えるモデルも多いのではないでしょうか。
デカ厚ということで、シャツなどの袖口には収まりきれません。
そう、半袖となるこれからの季節こそ、出番です。お気に入りのモデルがある人は1本いっときましょう。
最後に、今年のスペシャルエディションの一つ、マーレノストゥルム アッチャイオ。
これ、欲しいけど、限定1000本だと絶望的かも。
というか、値段的に買えませんね・・・。