今回のブランド探究はオリスを取り上げてみたいと思います。
まずは簡単に歴史からみてみると、創業は意外と古く1904年になります。
ロレックスの操業が1905年なので、わずかですが、ロレックスよりも歴史は古いんですね。
創業以来、真のスイス製機械式腕時計を製作するということを企業理念に掲げている通り、地道に比較的リーズナブルな、庶民にも手の届きやすい価格帯を中心に時計作りをしているイメージがあります。
私の記憶では、30年ほど前でしょうか、ポインターデイトのシンプルでクラシカルなデザインの手巻き時計が2万円そこそこで売られていたのが、オリスという時計の一番古い記憶でございます。
現在はコレクションもかなり充実していて、ダイビング、カルチャー、アヴィエーション、モータースポーツと、大きく4つのラインナップを擁します。
では、そんなオリスについて、例によって、良いところと悪いところを、独断と偏見で書いていこうと思います。
良いところ リーズナブルな価格帯
さすがに以前のように、3万円も出せば多くのモデルを買える、なんて時代は過ぎ去ってしまいましたが、それでもリーズナブルな価格のモデルを多く出しているオリス。
実際、ここまでこだわった本格的なスイス製の機械式時計が、この価格帯で買えるというのは、他のブランドを見てみても、あまりないのではないでしょうか。
ちなみに、画像のビッグクラウンで20万円ほどです。
並行輸入店だと、30パーセント以上値引きされているところもあるようですね。
自社製ムーブメントの開発にも成功し、これからがますます楽しみですね。
良いところ 程々のデザイン
歴史のあるブランドだけあって、時計に対するデザインがかなりイケてます。
私が個人的に好きなのは、過去のモデルを復刻した、クラシカルなデザインのモデル。
画像のクロノリスも1970年代に発表された、モータースポーツに関連したモデルになります。
ホイヤーなどにも存在しますが、1970年代あたりのこの手の時計って、配色が独特で、今でも新鮮に感じられますよね。
このクロノリスは当時のデザインを再現しつつ、現代風にアレンジもされていて、オリスらしい、良い出来栄えですね。
派手過ぎず、かといって、シンプル過ぎて個性がないということもなく、まさに程々のデザインを備えているところがオリスの真骨頂といったところでしょうか。
こういたデザインは、使うほどに愛着が湧いてくるだろうし、まさに一生もののパートナーになることでしょう。
悪いところ 中途半端な価格帯
さっき良いところでリーズナブルな価格帯と書いたやん、と突っ込まれそうですが、あえて言うと、リーズナブルということは、人によっては中途半端、ということにもなりかねないんですね。
ただ、これは正規店と並行輸入店の価格差が大きいというのも関係しているわけで、4割引きなんてモデルもあるのもどうかと思います。
色々な事情があるのでしょうが、個人的には正規と非正規とで価格差があまりに大きいというのは、私は好きではありません。
メーカーの方で、何とか対策をして欲しいのですが・・・なかなか難しいようですね。
ただ、オリスに関しては、いい意味でも悪い意味でも優等生的なところがあって、あまり突っ込みどころがないんですね。
悪いところがあまり見当たらない、初心者にも、おすすめしやすい、良い時計なんですね。
ブランドの理念自体が「最高の庶民派時計を作る」、みたいなところがあるので、そういう意味では確かにそうだと言えると思います。
まとめ
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
オリスの時計は、時計にはそんなにお金はかけられないけれども、それでも、男性が身につける唯一といってもいいほどのアクセサリーなので、程々のこだわりは欲しい、といった方にはかなりおすすめの時計の一つになると思います。
正規店で買うか、並行輸入店で買うかはその人の価値判断によるでしょうが、買う前には、一応、お店できちんとチェックすることをおすすめします。
モデルによっては、かなりの価格差が生じているものもあるようなので。