今ウブロを買う人
毎年毎年「こんな素材で?」と驚かせてくれるウブロ。
異素材同士の組み合わせ(フュージョン)で新しいものを作り出すパワフルなウォッチメーカーです。
2000年代中頃にリリースされた「ビッグバン」が大ヒット!
デカ厚ブームに乗っかり、新素材の時計をバンバンリリースし一躍時代の寵児となりました。
Jean-Claude Biver氏の手掛けるビッグバンは快進撃を続けますが、スウォッチグループの2010年問題やデカ厚ブームの終焉と共に徐々に人気に陰りが見え始めます。
ひとつ言えるのは、新作がダサい・・・。
ビッグバンほどの格好良い時計が出てこなくなっているのがキツいですね。
自社開発のウニコ、エルプリメロを使ったスピリットオブなど正直微妙・・・。
その値段出すなら違う時計買うわ・・・みたいな。
ビッグバン全盛期は、お金を貯めてでもビッグバンが欲しかったのに。
ウブロと言えば宣伝活動に芸能人やスポーツ選手に着けさせるという手口を使います。
テレビを見ていると様々な方がウブロを着けているのに気付きます。
ビッグバン全盛期は、オシャレな方々が着けていたイメージですが・・・ここ最近はオシャレに無頓着な方が「今でも」着けている感が否めません。
読売ジャイアンツの高橋由伸監督とか・・・
世界の巨匠・北野たけしさんとかね。
また、スポーツ選手などとコラボレーションした限定品もバンバンだしていました。
マラドーナ、ウサインボルトなどの限定を1度は見たことがあるんじゃないですか?
もの凄い短期間で拡がっていったウブロ熱も、デカ厚ブームとともに終焉を迎えようとしています。
そんな中、私ZENMAIがおすすめしたいモデルがあります。
グレートシンプルな3針時計クラシックフュージョン。
ロレックスのエクスプローラーや旧エアキングなどが好きな方ならこの端正なフェイスは好みでしょう。
チタン製ですがポリッシュ部位があり高級感を損なわずにまとめています。
定価はそこそこしますが、並行品は比較的お安く中古に至っては40万円台とエクスプローラーよりお安め。
シースルーバックでムーブメントが覗き込めるなんてプチポイントもありますね。
ラバーストラップで着け心地は良いですし、スーツだって合います。
ドラマでディーンフジオカさんがスーツスタイルで着けてました。
グレーやブルーなど流行りのカラーバリエーションもありますし、現在は日本限定カラーも出ています。
ごちゃごちゃしちゃったクロノグラフではなく、ウブロがスタートした頃のデザインを楽しんでみては如何でしょうか?
安くて格好良いクラシックフュージョンでした!
今パネライを買う人
一世風靡したパネライ。
クラシカルなダイヤルデザインに、大きなケース、男の腕時計!と、桁外れのサイズ感で時計業界を席巻し、ファッションとしてもスタイルを確立したイタリア発の海軍時計。
物凄い人気がありました。
どのモデルも年間生産本数が絞られており、限定品は定価以上で取引されることもしばしば。
1998年に一般販売が開始されてから、わずか10年でトップブランドの仲間入りしました。
私も今まで3モデルほど買いましたが、やはり44mmのルミノールは何とも言えない満足感がありますね。
しかし、ムーブメントの供給問題やリーマンショックなど大きな波が時計業界を襲い、デザイン面や価格面でつまずいた感があります。
パネライを支えてきたファンも、いつの間にか変わっていくパネライを受け入れられずにいて、新作に飛びつく人も少なくなってきているのではないでしょうか?
リシュモングループの戦略がはまり、大ブレークしたパネライ。
今は逆にリシュモンの呪いのように足枷となっていなきゃ良いんですけどね。
私は今でもパネリスティですので応援したい気持ちはあるのです。
ラジオミール1940や、ルミノールデュエは、いったい何なの?
ギロチンさんも言ってましたが限定品の二度売りとか止めて!
1950ケースをキラキラにしないで!
って言うか127を復刻して(矛盾)!
今でも限られたモデルはプレミアムになっています。
今年の限定品のブロンズサブマーシブルは400万円まで上がってますしね。
誰もパネライに技術力とか求めてないと思うんです。
いや、求めている人はいるでしょうけど、大半のパネリスティは無骨でデカ厚で逞しいパネライが好きだったと思うんです。
キラキラとかいらないし、薄くしなくたって無理して着けますから!
でもね、私みたいに過去のモデルばかり目が行っちゃうのは、真のパネライファンではありません。
今のパネライを買うのが、本当に応援していると言うことでしょう。ね?
あーだ、こーだ文句言って、それでもパネライを買ってやる!くらいの男気がなくては、いけませんね。
マ~男気と書いて勇気ですね。
42mmなんか誰のために作ったんだ?とか言わない。
まとめ
2つ栄枯盛衰を味わったメーカー。
ウブロに至っては2度目の成功と転落(まだ終わってないけど)。
再びファンの気持ちを掴み直せるかが今後の鍵となります。
新作なのか?新技術なのか?
ファンはどのモデルを愛していたのか?
もう一度問いかけて見る必要があると思うのです。
ベーシックなモデルはブレない。
ロレックスもオメガも、そうして今の地位を維持しています。
新技術、新作もどんどん出てきますが、ベーシックの部分はブレちゃいけないのです!
LVMHのウブロ、リシュモンのパネライ。
どちらもヒットメーカーだった過去があります。
今聞いても小室哲哉さんの曲は素晴らしい。
みんなが待っているのは過去の作品なのか、どうなのか。
それだけじゃ食べていけないんだろうけど。
まだ売れている方なんだと思うんですけど、5年後も安定的にお客を満足させられるメーカーであるかは不安です。
「ウブロ?あ~、流行ってたね」「パネライ(笑)」とかならないように!
メーカーの今後に期待して、応援しましょう!
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