1972年に誕生したオーデマ ピゲ の" Royal Oak "。すでにご存知の方も多いと思いますが、デザインを手がけたのは有名な時計デザイナーあるジェラルド・ジェンタ氏です。
オクタゴン(8角形)のベゼルに、裏蓋まで貫通する8つのビスが打ち込まれるという革新的なデザインが特徴的ですね。
発表当時の素材はゴールドではなく、あえてステンレススティールを使用するというその当時では新しい切り口でファンを獲得していきました。
1972年の発表以降、様々なマイナーチェンジを果たし、現在では多数のバリエーションが展開されているロイヤルオークですが、今回はその中から現行モデルのユニセックス37mm、 Ref.15450STをレビューしてまいりたいと思います。
【商品名】ロイヤルオーク
【型番】15450ST.OO.1256ST.01
【機械】自動巻 Cal.3120
【素材】ステンレス
【カラー】シルバー
【ケースサイズ】37mm
【防水性】5気圧
【国内定価】1,782,000円
【備考】2005年発表
カラーバリエーションはシルバー、グレー、ブルーの3種類。グレーとブルーは最近発表されたカラーとなっており、シルバーに比べて個体数が少ない状況です。
シルバーはあらゆるシチュエーションで活躍してくれるため、かなり使いやすいモデルもいえます。
カタログ上ではレディースモデルに分類される37mmですが、実際に購入するのは男性が大半となっています。
特に一般的な日本人男性の腕によく馴染むサイズ感となっています。
ただ、腕周りの調整も約13.5cm〜約17cmまで可能となっているので、もちろん女性も男性も快適につけられるサイズ感となっています。
2012年、ロイヤルオーク生誕40周年の年に発表された15450ST。この年に39mmケースの15300ST廃盤となり、新しく37mmの15450と41mmの15400が発表されました。
エントリーモデルとしては廃盤となった39mmですが、復刻モデルとして15202が残ったかたちとなりました。
キャリバーは15300や15400と同じCal.3120が搭載されています。2003年に自社開発された自動巻3針ムーブメントですね。
裏蓋はシースルーバックとなっており、美しくエングレーブが施された、22金の回転ローターを楽しむ事ができます。
15300が廃盤となり15450が登場したわけですが、違いはケースサイズが小さくなっただけではありません。
12時位置のAPロゴがインデックスの下に移動し、3時位置の日付窓の横に小さくインデックスが入りました。
また、文字盤にも光沢感が増し、針の形状がシンプルなものになり、視認性も向上しています。
ケースサイズが小さくなり、ムーブメント径のバランスが良くなっています。ただ、ケース厚の比率は大きくなっているため、15300と比べると少しコロッとした印象となり、厚みを感じるかもしれません。
ディテールの美しさは圧巻ですね。8角ベゼルの表面のサテン仕上げとポリッシュ仕上げがバランス良く組み合わさっており、18金WGのビスは全て向きが揃っています。
エッジの効いたブレスレットも見事ですね。コマも丁寧に仕上げられており、ステンレスとは思えない仕上がりとなっています。これは人気が出るわけですね。納得です。
シンプルな中にも華やかさと高級感がしっかりと伝わります。ラグジュアリースポーツモデルの頂点ともいえる"ロイヤルオーク"はやっぱりカッコいいですね。
決して細い方ではない私の腕(16.5cm)ですが、サイズ感は"ピッタリ"です。最初は37mmだから小さいかな?と思いましたが、つけてみると丁度いいサイズでした。