世界中にデカ厚時計ブームを巻き起こし、一気に人気ブランドへと駆け上がったパネライ。
1998年、本格的にブランドが復活する以前は、幻といわれた軍用のアンティークモデルが、一部のマニアの間でのみ、取引されていたようです。
20年以上前の雑誌には、ごくたまに掲載されているのを見かけるくらいで、それでもムーブメントにロレックスが採用されているモデルは、当時としては破格の100万円を超えてくるモデルもありましたね。
その頃は、それでもかなり高価に感じたものです。もっとも、今は現物があったとしても、下手すりゃウン千万円とかになっていそうですが。
個人的な話になりますが、ハリウッドスターのシルヴェスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーが大好きだった関係で、パネライに関しては、かなり初期のころから気になっておりました。
マッチョな身体に、あの存在感バリバリの腕時計はどこのブランドだろう、なんて調べた記憶があります。もともと大きな時計が好きだったので。
そういったことから、いざ、パネライが復活となったときには、かなり欲しかったのも事実です。
幾度となく、現物を見にお店へ足を運び、手に取ってみては、迷う期間がしばらく続くことになります。
お金に余裕があれば、間違いなく最初のものを買っていたと思いますね。
ルミノールマリーナあたりを。当時は学生だったので、30万円くらいだったと思うのですが、そんな金額はなかなか用意できませんでしたね。
当時、迷っていた、最大のポイントは、革ベルトしかないという点でした。
そういった理由から、2000年にブレスレットモデルのpam00050が発売された時は、ほぼ速攻で買った覚えがあります。
当時、色々なところでもらったカタログや、リーフレットは、ヤフオクにハマっていたころに、結構売ってしまったので、手元に残る資料は少なくなってしまいました。
今となっては、もったいないことをしましたね。少し後悔です。
ただ、パネライがかなりのブームだったころなので、リーフレット1枚にしても、結構いい値段で落札されたんですね。
自分が購入したpam00050のリーフレットだけは、ヤフオクに出品せずに残そうとしていたのでしょうか、まだ残っていますね。
一番お気に入りのカタログは、「SPECIAL EDITIONS」というタイトルのもので、2001年までに発売されたスペシャルエディションの詳細が一冊にまとめられているものです。
その中でも一番好きなのは、1997年のラジオミール45mm。1938年に製作されたラジオミール第一号モデルの復刻版とのことで、この世に60本しか存在しません。
ムーブメントは、パネライの復活に合わせたかのように、偶然に発見されたとされる、ロレックスのアンティークムーブメントです。タイミングが良すぎですね。
1997年の発売当時の記事を見てみると、一部、オークション形式で発売されたようで、その落札価格は500万円オーバー。
今、オークションに出されたら、いったいいくらの値がつけられるのでしょうね。
海外のショップでも、このモデルに値段がつけられた状態で売っているのは、見たことがありません。
ここ最近は、パネライのカタログも手元に頂いていないのですが、一時のようなブームが去ったとはいえ、1つ1つのモデルの魅力は、現行モデルの方が断然にあると思う今日この頃。
デザインもさることながら、細部の作りこみも、ここ何年かで格段にあがったのではないかと個人的には思います。
しかも、以前はたとえ並行輸入品であっても、定価か、それよりもほんの少しだけ安い程度でした。
ですが、今は、並行輸入品や、中古のモデルだと、以前では信じられないくらい安くなっているモデルも出てきています。
今はほとんど見ないブレスレットモデルも個人的には好きですが、やはり、男なら47mmのパネライらしいモデルを、鍛え上げた腕にバシッとはめたいものです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
パネライというブランドは、復活時に周りの時計好き誰よりも真っ先に私が飛びついたブランドでして、個人的に思い入れのあるブランドです。
一過性の流行りという声も聞かれましたが、もはやブランドとしての地位を築いたといっても過言ではないかと思います。
こんなに個性的な時計が、よくぞ、ここまで人気を博しましたね。これからも魅力的なモデルをどんどん発表して欲しいものです。