スペック
ムーブメント:7s36
ケース直径:43mm
ステンレスベルト(ラグ幅22mm)
ハードレックスガラス
200m防水
いわゆるフィールドウォッチに分類されるタイプで、通常の5スポーツよりも強化された200m防水や簡易方位計、マップメーターなどを搭載した高級タイプです。
特筆すべきはケースの大きさ。ステンレスの塊とでも言うべき質量は、ブレスのコマ全装着時で200g超。スマホより重い!
同様にセイコー5スポーツの高級モデルであるSKZ209が「アトラス(地図)」というペットネームで呼ばれているように、マップメーター機能を搭載していることから、こちらには「 Mile Marker(マイルメーカー)」というペットネームが付けられています。
これだけ特別感を出している時計ですが、搭載しているムーブメント自体は他の5スポーツと同じ7s36。
値段はアトラスより更に高く、日本国内の逆輸入取り扱いショップではだいたい3万円前後で販売されていました。
今となってはeBayでも中古品がたまに出品される程度ですが、つい最近にも楽天ショップ等で再入荷がぽつぽつとされていたりするため、時と場合によってはまだ手に入る可能性もありそうです。
左からSKZ209(ブルーアトラス)、SKZ225、SNKE01。
普通サイズの腕時計はともかく、比較的大柄なアトラスと並べても縦・横共にそのいかつさが際立ちます。ボリュームだけなら同じセイコーのプロスペックス・マリンマスター等と比肩するほど。
ケース両側面は樹脂製のカバーで覆われており、アウトドアっぽい雰囲気です。りゅうずはネジ込み式になっており、防水性能だけならダイバーズウォッチ並み。
強度に関してはわかりませんが、見た感じだけならかなり頑丈そう。とはいえそこは本来デリケートな機械式なので、衝撃を与えたり無理な使い方はあまりしないほうがいいかも知れません。
ケース左側から突き出た巨大な出っ張りはマップメーター。
地図の上で転がすことで文字盤外側の内転リングが回転し、なぞった部分のだいたいの距離を測ることができます。(縮尺1/50000の地図限定)
ベゼル部分の簡易方位計ともども使いどころはあまりなさそうですが、フィールドウォッチとしての雰囲気は味わえます。
コマをいくつか外した状態でも200gに迫るかなりの重量。普通に着けているだけでも疲れるし、何より突き出ているマップメーター部分が当たって痛い!
自動巻き腕時計の場合、ゼンマイを巻くためには意識して腕を振ったりしますが、これはベルトが手首にじわじわ食い込んでいきます。
海外の腕時計フォーラムやインスタグラム等に投稿されているリストショット画像を見ても、これを着けているのはほとんどがガッチリした手首をもつ体格の良い人たちばかり…。
文字盤は多層になっていて立体感のあるデザイン。大きく目立つ12時と6時の夜光がカッコいい!ベゼルは回転式ですがダイバーズウォッチのような逆回転防止ではなく、簡易方位計として両側に回るタイプです。
これだけ大きいと、当然長袖のシャツには収まりません。完全に趣味の腕時計です。そのぶん目立つし、イカツくてカッコいいのでアウトドア系のスポーツウォッチ好きな方にはいいかも?
無数にバリエーションの存在するセイコー5の中でもトップクラスにゴツいと思われるアイテム・SKZ225をご紹介してみました。
重いだの着けていて疲れるだの、突起が当たって痛いだのと散々書きましたが、ファイブの中でも唯一無二感が強い部分はけっこう気に入っており、着けずに眺めているだけでも結構満足します。
セイコー5ファンには割と癖のある時計を好む方が多いようなイメージを勝手に持っているので、こういう時計はを気に入る方は案外少なくないのでは、という気も。
もしどこかのアウトレットか中古ショップあたりで見つけたら、買うかどうかは別としてぜひ一度手に取ってみてください。