2021/12/22 聖徳太子
「マリーン」シリーズはブレゲのラグジュアリースポーツライン。
今回ご紹介するマリーン第3世代は第1・第2世代に引き続きトレンドをブレゲの伝統の中で解釈し、新しい形のブレゲのコンセプトを打ち出したモデルです。
その現行モデルでシンプルな3針デイトモデル Ref.5517 についてご紹介いたします。
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「マリーン」はブレゲのラグジュアリースポーツを体現したモデルです。
マリンクロノメーターをベースに、伝統あるブレゲのクラシックな手法を融合させたシリーズで、マリーン 第3世代はより海に対するコンセプトを打ち出したモデルとなっております。
第1・第2世代と比べ、ダイアルからケース、そしてブレスレットに至るまであらゆる部分で異なったアプローチを取っています。
ただ、これまでの海をコンセプトにしてきた意思は引き継がれており、よりいっそう海をイメージさせるスポーティールックにアップデートされております。
via:https://www.breguet.com/jp
ケース径は40mmと前作よりも1mm大きくなりました。
厚さは少し薄くなり、サイズ感としては前作とあまり変わらないもののベゼルの幅が小さくなり、文字盤の存在感は増すように設計されました。
ケースは18金と新しい素材としてチタンを使った2種類の展開。
チタンは軽量で堅牢性がかなり高い特徴があります。さらに潮や腐食に対しても強いという海のコンセプトにぴったりの素材です。海を連想させる鮮やかなスレートグレー・ブルーの2色のダイヤルを採用しており、より爽やかで、精悍な仕上がりになりました。チタンケースのモデルのダイヤルはサンバースト仕上げとなっておりダイアルに施された細かな彫り加工が、見る角度によって光の反射させ、鮮やかなカラーをより美しく輝かせます。
18金のモデルには波模様のギョシェ彫が施されております。
ブレゲのギョシェ彫はとても緻密で、波模様というスポーティで斬新なデザインもブレゲの手にかかれば美しくエレガントな表情に昇華されます。
ブレゲらしい芸術性が垣間見える一方、インデックス、針、ブレスレットはよりスポーティなアプローチを取っております。
ローマ数字を用いている点はこれまでのデザインコードに則ったクラシカルな点ですが、数字の線に蓄光塗料を施したアプライドインデックスはより風変わりな印象を受けます。
ブレゲ針もオリジナルの形状を残しながらも本来ブレゲ針の丸く抜けた部分に蓄光塗料を施して別物に変身しました。
秒針のカウンターウェイトにブレゲのイニシャル「B」を海洋信号旗のアルファベットでかたどったモチーフを配置するのもこちらのモデルからの展開です。
フェイス部分は海を想起させるスポーティなエッセンスが盛り込まれ、よりモダンな印象になりました。
ブレスレットもセンターラグ、筒状のバーを使用したラグになり、手首へのフィット感を向上。
通常の四つ脚ラグに比べるとよりスポーティで手首と密接につながることで着用ストレスがなくなり、動きやすくなりました。
デザインとしてもモダンで細かい点での革新性が伺えます。
まとめ
当時の航海計器としての実用機にブレゲが解釈した美学的、芸術的な魅力を重た時計。
マリンクロノメーターとしての原点を尊重し、現代の技術、感性を盛り込んだ素敵な時計です。
是非手に取ってみてはいかがでしょうか。
ではまた!