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ノーチラス 3800/1A ミディアムサイズが良いよね 「ブラックローマンの魅力」<時計怪獣 WatchMonster 2017/1 掲載記事>

2017/1/5



パテックフィリップの高級薄型防水スポーツモデル「ノーチラス」。1981年に発表1982年に販売が開始された3800を今回はレビューしていきます。ノーチラス3800用に作られたキャリバー330SCはセンターセコンド・デイト表示付自動巻き極薄ムーブメントです。ロイヤルオークに比べ、更に防水性を高めた2ピース構造は「耳」というデザインアイコンを生み出しました!格好良いなぁ~


PATEK PHILIPPE NAUTILUS REF.3800/1A-001

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1981年に誕生したミディアムサイズのノーチラス3800。
バリエーションは多く、人気のSSやコンビ、YG、WG、プラチナ、ダイヤ付きなどがラインアップされていました。
38mmと言う日本人にはジャストフィットな薄型スポーツモデルですが、3700ジャンボの人気に押され日本ではそこまで人気は出ませんでしたね。
今にして思えば「あの安い頃に買っておけば」となるモデルでしょう。
2006年に5800が誕生したため生産終了になりますが、25年ちかいロングセラーモデルでした。

この3800は「ミディアム」と言っても、初代「JUMBO」3700/1A(42mm)に比べて小さいだけで充分「メンズ」モデルです。
しかも今トレンドのアンダー40mm。
最高じゃないですか。
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ブラックダイヤル・ローマ数字インデックスは98年から2006年までの8年間のみの製造と言われておりますので、ブルーダイヤルに比べると希少性は高いのかも知れません。

※人気はブルーの方が高く、中古相場も高いのです
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キャリバー330SCは48時間のパワーリザーブを誇る超薄型自動巻きムーブメントです。
以前所有していたミディアムサイズのアクアノート5066Aにも搭載されていました。

ハック機能がありませんが、ムーブメントへの負担を考えればなくて良いやくらいですね。
ムーブメントが薄いので、このノーチラスも8mm程度の極薄なんです。
極薄なのに120mもの防水性があって凄い!

更に重さも90グラムくらいしかありません。
軽くて疲れません。
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私が5066Aを購入するときに天秤にかけた3800・・・。
あの時はアラビア数字が格好良く見えたけど、今にして思うとブルーダイヤルの3800でも良かったかな~。
100万円切ってましたからね当時。
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この頃はまだPPシールではなくジュネーブシール時代です。

Cal,330SCのローターは21金製。ゴージャス。
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3800の定価は150万円ほどでしたが、このボックスの小ささと華奢さに笑ってしまいます。

日本の湿度が高すぎて、他のメーカーのボックスもそうですがビニールが劣化してボロボロになりますね。
見てて悲しくなります。
特にオメガがヒドイ(笑)
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むしろ書類ケースの方がリッチ。
このパテックのエンジ色が溜まりません。

3800/1Aのバックルは3種類。
25年の歴史がありますからバリエーションが生まれます。
初期はロレックスの古いタイプのようなプレート式。
中期は旧デイトナの様な穴ハメ式。
後期がこの観音開きタイプ。
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ツルんと光沢のある黒い文字盤に、アプライドのローマンインデックス。
夜光が塗布されています。

ロゴのフォントは温かみのある太いゴシック。
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ブルータペストリー、ホワイトタペストリー、そしてブラックローマン。

3700/1Aにはローマンは無かったと思うので、ミディアムサイズだけのお楽しみ的な感じですね。
関係ないですが、当時はバシュロン・オーバーシーズのアラビアダイヤルもひっそり人気がありました。
ミディアムのロイヤルオークにもアラビアがあったなぁ。
人と違うとか、普通と違うなんて「天邪鬼」な人にはもってこいのダイヤルデザインです!
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デイト付は非常に便利。
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SWISS MADE
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クラウンにはカラトラバ十字があしらわれています。
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2ピース構造の要。
耳で固定するビス。

ケースサイズに比べ大ぶりなネジですね。
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逆サイドも。

耳の側面はポリッシュ仕上げ。
パテックフィリップのSSは本当に美しい。
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9時位置の耳もパシャリ。
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ラグ。

ブレスをつなぐピンは、いたってシンプル。
無味無臭的な・・・ちょっとさみしい。
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バックルの刻印。
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ケースバックから見たクラウン。

カラトラバ十字のレリーフがかなり繊細なのがわかります。
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ラグとブレス一体型がジェンタ・デザインの特徴なので、市販のストラップなどはフィットしません。
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バックル・フリップ部のカラトラバマーク。
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憧れのモチーフですね。

まとめ

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3800/1Aは耳含めて38mm(37.5mm)と非常に小振りで手首にフィットします。
薄いのでYシャツにも引っかかることもありません。
デイト表示もありビジネスシーンにも「目立たない」「誰も気付かない」ために非常にマッチするのではないでしょうか?(笑)

今では当時の定価越えのプレミアムモデル。
中古相場も200万円ちかいですね。
夜のお店に行っても、きっと50万円のロレックス・エクスプローラーの方がモテるんじゃないかな?(笑)
ノーチラスの非常に優れている点は
「手首へのフィット感」です。
「薄さ」「重さ」含めケースの設計が、さすがジェンタ。
極薄であり、高級感があり、着け心地が最高なのです。

これは着けた方にしか、その良さがわかりません。
見た目は派手じゃありませんが、やはり三大ブランドの最高のスペックの結晶なのです。
1つだけ難点があるとすればブレスレットがバックルに向かうにつれ「細く」なっていくのですが、細すぎてちょっとレディースっぽく見えてしまう事です。

もう少しフラットにバックルまで伸びても良かったかも知れません。
※5066アクアノートは同じミディアムでもストレートでした。
2016年はノーチラス誕生40周年。
どんどんプレミアム化していく、希少モデルですので気になっていた方は早めに決断されることをオススメします。

ノーチラスと言えばブルーダイヤルというイメージですが、陶のような光沢のあるブラックダイヤルに他には無いローマンインデックスを併せ持つ3800/1Aも非常にレアで良いのではないでしょうか?
では!

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