国内腕時計メーカー『セイコー』が誇る、1960年誕生の高級ブランドが『グランドセイコー』だ。
コンセプトは、『最高の普通』『実用腕時計の最高峰』。
好きだなぁ。
創業は1881年、服部金太郎が開いた中古時計を買取→修理→販売する『服部時計店』が始まり。
後の『セイコー』である。
そしてグランドセイコーは、『GS』のロゴを掲げる、海外高級時計メーカーと肩を並べる日本代表ブランド。
『世界に誇る日本の精密技術=グランドセイコー』なのだ!
機械式、クォーツに次ぐ第3のムーブメントである『スプリングドライブ』を採用。
現在も、他のメーカーがスプリングドライブを採用していないのはもったいない。
セイコーが供給を断っているのか?
バーゼルワールドにて発表されるグランドセイコーの新作を、毎年楽しみにしているファンも多い。
海外メーカーとは異なる、独自の発想に期待が集まるのだ。
ファンが多いグランドセイコー。
さて、バーゼル2017の新作は??
まずは、バーゼル2017の新作を見てみよう。
コンセプトの異なる3モデルだ。
初代グランドセイコーの復刻モデル、『SBGW251、SBGW252、SBGW253』。
リミテッド2017コレクション。
これは、ファンも黙っていない。
オリジナルは35mmだが、復刻モデルは38mmで手巻cal.9S64。
上記3モデルは、プラチナ、イエローゴールド、ステンレスの3種展開。
雰囲気あるなぁ。
次は、スプリングドライブ クロノグラフ GMT、『SBGC219、SBGC221、SBGC222』。
ブラックセラミックスコレクション。
素材はセラミック×ブライトチタンで、SBGC219のみ特別精度のスプリングドライブcal.9R96、他はスプリングドライブcal.9R86。
限定モデルは、外装だけでなくムーブメントが違うのには驚いた。
次は、メカニカルハイビート36000、『SBGH255、SBGH257』。
プロフェッショナルダイバーズ 600m。
4時位置に配置されたリューズが特徴。
GSのダイバーズウォッチは、本当かっこいい。
素材はチタンで、自動巻cal.9S85。
個人的には、SBGH257が好き。
世界500本限定のブルー文字盤。
それより、何か違和感が...
あれ?
『SEIKO』のメーカーロゴがない!!
そう、今までの定番グランドセイコーには、文字盤の12時側に『SEIKO』ロゴ、6時側に『GS Grand Seiko』ロゴが表記されていた。
それが、今回の新作には『SEIKO』ロゴがないのだ!!
これには、大きな理由と決断があった。
『Grand=偉大』を、メーカー名の前に付けたグランドセイコー。
実はグランドセイコーは、『セイコーの最高峰』では止まらず、その先を見ているらしい。
そこで2017年、『The next step forward』を掲げた。
つまり、『セイコーの最高峰ではなく、独立した高級ブランド』にグランドセイコーをしたいという事だろう。
その明確なアピールこそ、2017年の新作なのだ。
さて、『SEIKO』の表記の有無はGSファンにとって、とても気になるところだろう。
新作ではない、現行モデルはどうなってしまうのだろうか??
更に、売り場のデザインまで一新するようだ。
この決断の裏には、『セイコー=低価格モデル』という強いブランドイメージと、かけ離したいというセイコーの戦略があるのだろう。
セイコーは国内だけでなく、海外向けにコスパのいい機械式腕時計を販売していて、この人気が凄いのだ。
この低価格帯の人気も、もちろんセイコー戦略の成功と言えるだろう。
今後グランドセイコーが、世界中の高級時計メーカーの中で成功し続けられるのか?
どうなっていくのか?