バーゼルワールド2017 閉幕
2017年3月23日から始まり30日までの1週間、時計ファン達を熱狂させた宴も終わりました。
ロレックスから50周年を迎えたシードゥエラーの新境地に出会えたり、ゼニスから1/100秒を計測するクロノグラフが発表されたり、60周年を迎えたオメガのマスタートリロジーが完全復活したりとド派手なモデルは多くなかったですが時計オタク等は満足な展開だったと思います。
と、いうことで今年のバーゼルワールドで発表されたモデルから私ZENMAIが勝手に順位を付けておくる今回の企画。
因みにあまりにも高額な芸術品の様な時計はベスト10には入れていません!
現実的な価格設定で「あっ、コレ欲しいかも」と少しでも思うものがランクインしています。
どうぞ、予想しながら皆さんも「ああだ、こうだ」言ってください。
では始めます。
第10位 オメガ レイルマスター 60周年リミテッド エディション
第10位はオメガ 初代レイルマスターの完全復刻モデル 220.10.38.20.01.002。
日本定価は730,000円(税抜)。
凄いシンプルですが現代社会にマッチした超耐磁性能を発揮する技術者向けモデルがレイルマスターなのです。
パソコンで仕事している方とかに適していますね。
すでにオメガブティックもキャンセル待ち予約状態になっている、わずか3,557本(世界で)しか生産されない記念モデル。
38mm
60m防水
シンプルでタフな時計、ノーデイトという事でロレックスのエクスプローラーあたりと戦いそうな値段・スペックですね。
限定品が好きな方は迷わずコチラを!
「王冠」が好きな方はそもそも見てないかもね。
第9位 ロレックス コスモグラフデイトナ 116519LN 116518LN

116519LN
第9位は金無垢ケースの新型デイトナです。
もともとエバーローズゴールドの116515LNがありましたので、ゴールドの種類が増え3種類が揃い踏みになりました。
ホワイトゴールドの116519LN、イエローゴールドの116518LN。
それぞれスチール/ブラック「銀パンダ」、シャンパン/ブラック「金パンダ」、ピンク/ブラック「桃パンダ」と、黒目のパンダダイヤルがリリースされます。
ブラックカラーのセラクロムベゼル。
オイスターフレックスブレスレットを採用し、スポーティかつ値段も抑えています。
ラバーストラップは流行りですしグッドタイミングでしたね。

116518LN
2トーンダイヤルがイカしています!
これは人気が出ますね。

116515LN
116515LNの国内定価は2,959,200円。
素材違いのWG 116519LNも同額が濃厚です。
YG 116518LNはもう少し安め。
で1.2年経てば250万円くらいの並行相場になりますでしょうか?
第8位 タグホイヤー オータヴィア CBE2110.BA0687
第8位はオータヴィアカップ優勝モデル Ref2446の復刻版
ヘリテージ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ CBE2110.BA0687です。
現代風に42mmと大型化した分ベゼルが太くなっちゃいましたが、でも格好良い!
いいですねぇ。
値段も50万円台と高過ぎず、中身は現代スペック!
とはいえ、タグホイヤーの位置づけを考えるとLVMHグループでウブロ・ブルガリより安く、ブランド時計の入り口にしたいはずなんですが、フラッグシップの「カレラ」の相場もじんわり上がっていますね。
タグホイヤーもゼニスも、もう少し安くならないかなぁ~。
並行新品の相場は、どうでしょう?45万円くらいまで落ち着きますかね?
年末には1932本限定のCBE2111.BA0687「ジャック・ホイヤー限定モデル」もリリースされます。
文字盤は流行の「パンダ」ダイヤル(シルバー×ブラック)
第7位 ベル&ロス BR 03-92 DIVER
第7位は、ベル&ロスから「もう流行りが終わってしまった」スクエアケース・・・・・
の、ダイバーモデル BR03-92 DIVERです。
バーンっと流行って一気に人気が無くなっちゃったベル&ロスのBRシリーズ。
しかし今回のは違いますよ。
未だかつてこんな形のダイバーウォッチはあっただろうか?
いや、ない。
300m防水、逆回転防止ベゼル、42mm。
悪くないでしょう?
ベル&ロスは並行輸入とかの新品は6掛けくらいに落ちるから30万円きる相場になるんじゃないですかね?
ありでしょう???
でね、流行ったらまた調子のって色違い・素材違いをバンバン作って、また人気がなくなるんですよきっと。
そんな儚いダイバーウォッチ!いかがでしょう。
第6位 グランドセイコー 初代GS 復刻デザイン SBGW253
第6位は、あたらしいグランドセイコーから初代グランドセイコーの復刻モデル SBGW253です。
今後GSには「SEIKO」の文字は入りません。
デザインは忠実に、サイズは現代的に3mmアップして復刻しました。
素晴らしいモデル、超格好良い!
けど、ちょっと高い。
イエローゴールドはもっと高いし、プラチナ999モデルは超高い。
値付けも新しいグランドセイコーです。
ステンレスは1,960本限定。
でもまぁちょこちょこ初代復活があるのなら急がなくても良い気もします。
YGのSBGW252が欲しいけど、高いなぁもう。
第5位 フィフティ ファゾムス MIL-SPEC 5008-1130-B52A
第5位は、ブランパンのミルスペック1復刻モデル 5008-1130-B52Aです。
40mmというナイスサイズで蘇りました。
最近のフィフティは大き過ぎだったので、ワタシ的には嬉しいですね。
4日巻きの自動巻きムーブメントキャリバー1151、300m防水。
なにより文字盤のマーク「水密性表示ディスク」がヤバい!
値段はいつも通りなら150万円程度ですかね?
フィフティファゾムスと言えば1953年に誕生したミッションダイバーウォッチです。
かなり先駆けですね。ロレックスのサブマリーナーと同い年。
メーカーの方向性の違いから今ではラグジュアリーな時計になってしまいましたが、もう少し買いやすい値段で復刻してほしかったです。
でも40mmは嬉しいサイズ感ですね。
第4位 オメガ シーマスター 300 60周年リミテッド エディション
第4位は、10位と同様にマスタートリロジーの一角「初代シーマスター300」の復刻モデルです。
シーマスター 300 マスター クロノメーター 60周年リミテッド エディション
234.10.39.20.01.001
国内販売は6月との情報ですね。
定価は750,000円(税抜)
39mmのケース径
300m防水は当時のモデルよりスペックアップ(当時はシーマスター300って言いつつ200m防水)。
超耐磁ムーブメント・マスター クロノメーター8806を搭載しています。
見た目はビンテージ、性能は超最先端。
どうですか?
凄い欲しいですよね?
ヤバいですよね?
3,557本しかありませんよ!
本気なら要予約!
圏外だけど要注目モデル!
これ、可愛い部門1位

H5241
ちょっと箸休め。
今回私が注目(と言うより欲しい!これ格好良い!)した10本のモデルからは外れますが、各メーカーの中では話題に上ったであろうモノもまとめてチェックしていこうかな?と。
「これ、可愛い部門1位」はシャネルのJ12からミッキーマウスウォッチのギミックをオマージュした白セラミック38mm自動巻き「H5241」と黒の「H5242」。
555本と少なめの限定なので欲しい方は予約した方が良さそう。
もう、20周年部門1位

5168G-001
「もう、20周年部門1位」はパテックフィリップ。
今年が20周年のアクアノートの最新作「5168G-001」です。
「青」までは予想どおりでしたが、ホワイトゴールドかぁ・・・っと残念でした。
更に「ジャンボ」にサイズアップしましてケース径42.2㎜。
ケースの厚さは驚きの8.25 mm。
ミッドナイトブルーが格好良い!
そんなに薄いの?部門1位

オクト フィニッシモ
「そんなに薄いの?部門1位」は、ブルガリからなんと「自動巻き」で厚み5.15mmという驚異的な薄さを誇る新作オクト フィニッシモ。
えい!ってやったら曲がりそうです。
値段がスマートじゃないな部門1位

ベントレー スーパースポーツ B55
「値段がスマートじゃないな部門1位」はブライトリングのベントレー スーパースポーツ B55。
デジタル表示のキャリバーB55(スーパークォーツ)と、今まで出してきたブライトリングのデジタルクロノに「スマートウォッチ機能」が付随した最新作。
値段がなんと1,144,800円(税込)。500本限定。
エクゾスペース B55 ナイト ミッション(2015)に始まるブライトリングのスマートウォッチ機能ですが、あまり沢山売りたくないのか値段が高過ぎる!
ベントレー スーパースポーツ B55はキャリバーB55にカーレーシング専用機能を追加したB55 レーシング。
クロノ・ラリーとクロノ・レース機能が目新しいのかな?
そんなに速いの?部門1位

95.9000.9004/78.R582
「そんなに速いの?部門1位」はゼニスからDefy El Primero 21です。
デファイ エルプリメロ21は、なんと1/100秒を計測できるクロノグラフなんです!
ムーブメントはEl Primero 9004。
1秒で1周クロノグラフ針が回ります。
国内定価1,150,000円!
どうでしょう?
ベスト10に食い込みそうな、わくわく時計ばかりでしたね?
はやく実物が見てみたい。
とくにブルガリのオクトは実物を見たらランクアップしそうです。
他にもロレックスのチェリーニ・ムーンフェイズもありますね。
それでは、ベスト3の発表です!
第3位 ロレックス 新シードゥエラー 43mm 126600

126600
第3位は、今年の話題作 43mmに大型化しサイクロップレンズを搭載したシードゥエラー 126600です!
赤シードの予想はまぁ皆さん当たりましたが、43mmは正直驚きました。
(ロレックスパッションレポートのリークを見て知ってたけど)
サイクロップレンズにも驚きですね。
(ロレックスパッションレポートのリークを見て知ってたけど)
これ、新しい「赤サブ」だと思って見ると違和感なく「格好良い」ってなります。
シードゥエラーだ!と思うと何か違うんですけどね。
レンズのモッコリが苦手な方には残念ですが、普通にイケています。
これこそ早く実物が見たいモデルです。
たぶん手に取ったら「格好良い!」んだと思いますよ。
最近のロレックスは早々に出荷してくれるので5月にも第1段が国内に来るかもしれませんね。
並行輸入は今年も「クォーク」か「宝石広場」が有力かと思います。
で、出だしはどうだろう?
188万円ってとこでしょうか?
第2位 国産ファーストダイバーズウオッチ 復刻デザイン SBDX019

SBDX019 プロスペックス
第2位は、セイコーから「プロスペックス ダイバースキューバ ヒストリカルコレクション 国産ファーストダイバーズウオッチ 復刻デザイン SBDX019」です。
限定2000本。350,000円 + 税
2017年7月発売予定。
いやぁ、激渋なモデルが復刻されました。
1965年に誕生した国産ファーストダイバーズウオッチの復刻ですよ。
日本で最初に作られた歴史ある「ダイバーウォッチ」はセイコーから誕生しました。
型番6217-8001は自動巻きで150m防水を誇ります。
※因みにロレックスは1960年1月、深海潜水艇バチスカーフトリエステ号に「ディープシースペシャル」を取り付けマリアナ海溝の10,916m到達しています。
まだまだスイスの時計たちには技術的には劣りましたが、それでも当時はこのファーストモデルが日本の誇る技術の結晶でした。
セイコーダイバーの長い歴史はこのモデルから始まります。
今までファーストダイバー復刻と言ってもやんわりしか似せてこなかったセイコーが、今回は「完コピ」です!
スペックアップしているので防水性やケースサイズなどは現代風ですがパッと見はほぼ同じ!
やってくれました。
第1位 オメガ スピードマスター 60周年リミテッド エディション

311.10.39.30.01.001
バーゼルワールド2017 注目度ナンバー1は「オメガ スピードマスター 60周年リミテッド エディション」です。
単純に願ったモデルであり予想がばっちり当たったってのも理由の一つですが、ここまで完全に復刻してくれたオメガに脱帽です!
ユーザービリティに優れたオメガ(ロレックスじゃあ絶対にこんな復刻はしませんね)。
ファンが多いのもうなづけます。
今回1位になったのは、歴史が切れないスピードマスターですが、10位のレイルマスター、4位のシーマスター300も初代オリジナルを完全復刻。
更にはこのマスターシリーズ・トリロジーは3本セットの超プレミアム確定ボックスもリリース。
争奪戦必至な557セットです。
スピードマスター 311.10.39.30.01.001は、770,000円(税抜)

限定557個のトリロジー特別ボックスセット
この記念的超希少セットは2,494,800円(税込)。
「高い!」のか「安い」のか微妙な価格ですが、定価設定は今のオメガだとイメージ通りですかね。1本80万円ちょいちょい。
60周年でなく、50周年に出ていれば半額くらいだったと思いますけど(笑)
このスペシャルなモデルたちは限定品ですが、願わくばややスペックを落としてもレギュラーモデルを出してもらいたいですね。
まとめ

Hublot MP-09 TOURBILLON BI-AXIS
いかがでしたでしょうか?
皆さんのお気に入りは入っていましたか???ダイバーウォッチが多かったですね。
シーマスター300にセイコーダイバー、シードゥエラー、ベル&ロス、フィフティファゾムスと半分はダイバーでした。
完全に個人的趣味でのチョイスですので、世界的人気にも売り上げ数的にもSNSの和代数的にも、全然フィットしていないかと思いますが、今年は「当たり年」で間違いないかと!
記念年が重なって「復刻」や「記念」モデルが多く出ました!
それぞれメーカーによって表現の仕方が「らしい」感じ良かったです。
早ければ、今月中にも各メーカーの新作が日本に上陸するかも知れませんね。
実機に触れた~い!
ではまた!
日本定価未定( $6,450)