一味違った自動巻のトゥエンティフォー！ パテックフィリップ トゥエンティフォー オートマティック(TWENTY~4 Automatic) について <2022/2 掲載記事>

2022/02/08 聖徳太子

パテックフィリップ トゥエンティフォー はレディースのレクタンレギュラー型の時計として人気を博していました。

今回は2018年に新しく加わった今までのものとは一味違った レディースモデル トゥエンティフォー オートマティック についてご紹介いたします。　

via:https://www.patek.com/ja

トゥエンティフォーというモデルは昼夜忙しい現代女性のための時計として登場しました。

基本的には登場からずっとゴンドーロの系譜を継ぐレクタンレギュラー型のケースかつクオーツモデルを展開し続けておりました。

2018年新しく発表されたトゥエンティフォー　オートマティック　は今までのトゥエンティフォーと大きく異なる新しい展開となります。

まず、「オートマティック」の名の通り自動巻モデルとして展開されます。

こちらのムーブメントは324SCとパテックフィリップの基幹ムーブメントが搭載されています。

ジャイロマックス・テンプを備え、振動数毎時28,800振動という最高レベルの巻き上げ効率を実現したムーブメントとなっております。

ジャイロマックステンプとはフリースプラングテンプの一種で、一般的な緩急針の代わりに、テンワ上の偏心錘で緩急を調整する機構です。

偏心錘をテンワ上に置いているため調整が容易なうえ、空気抵抗も小さいというメリットがあります。

シースルーバックとなっており、k21の中央ローターからはカラトラバ十字が拝見できます。

ケースはレクタンレギュラー型から36mmのラウンドケースの展開。

洗練されたディティールと美しい輪郭はパテックフィリップレディースモデル美意識が感じられます。

また、ゴージャスなダイヤモンドベゼルもかなり手の込んだ作りとなっております。2列のダイヤモンドががオフセットして配置されるダンディールと呼ばれるジェムセッティングの技法です。

ジェムセッティングとは高級時計製作とハイジュエリーの接点に位置する工芸技術で、ケースやブレスなどの金属の上にあらかじめ設けられたくぼみにダイヤモンドをセットして周りの金属を寄せるというものです。

この作業には強靭な精神力を要し、非常に繊細な作業となっております。

また、これに用いられるダイヤモンドはピュアトップウェルセンという、カラーD~GクラリティIF以上という厳選されたダイヤモンドを160個敷き詰められております。

文字盤も大きく変更されました。

まずインデックスは視認性の高いアラビアインデックスを採用。従来のレクタンレギュラー型のトゥエンティフォーと比べるとかなり視認性が上がっています。

のちに展開されるレクタン型のトゥエンティフォーにもこちらのアラビアインデックスが採用されます。

また、こちらの針、インデックスには夜光が施されており、実用性はかなり高い仕上がりとなっております。

カラトラバパイロットのようなスポーティで洗練された文字盤とベゼルのゴージャスなダイヤモンドはレディースウォッチにしかできない絶妙なバランス感覚が伺えます。

まとめ

パテックフィリップの自動巻の技術とトゥエンティフォーから付け継がれてきた美意識が絶妙にマッチしているモデルです。

パテックフィリップのレディースモデルを迷われている方には検討してほしいモデルですね。

ではまた！