ロレックスのディフュージョンブランド"TUDOR "
1930年代、ロレックスのディフュージョンブランドとして広く知られている TUDOR。2018年『チュードル』から『チューダー』へ呼び名が変わりました。
昨年、遂に日本進出を果たしたTUDOR。知名度も上がってきており、往年のファンのみならず、新しい顧客層の獲得に成功しています。
また、現在の公式アンバサダーには歌手のレディ・ガガ氏、サッカー元イングランド代表デイヴィット・ベッカム氏、ラグビー ニュージーランド代表"オールブラックス"など、世界的にもメジャーな方々がアンバサダーという事あり知名度も高いブランドとなっています。
そこで今回は、カラフルなブルーが特徴的な"モンテカルロ復刻版"ヘリテージクロノグラフ Ref.70330Bのレビューをしてまいりたいと思います。
ヘリテージクロノグラフ 70330B 基本スペック
【商品名】ヘリテージクロノグラフ
【型番】70330B
【機械】自動巻 2892
【素材】ステンレススチール
【カラー】ブルー
【ケースサイズ】42mm
【防水性】150m
【国内定価】474,000円(税込)
柔らかみのあるブルーダイアルにオレンジの差し色の相性が良く、なかなかカッコいいですね。このクオリティで定価50万円以下はさすがといったところでしょうか。
ロレックスの代表的なクロノグラフといえばデイトナですが、チューダー(チュードル)のクロノグラフも長い歴史があります。
初代クロノグラフは1970年に「オイスターデイトクロノグラフ」の名称で登場しました。
その後も独自の進化を遂げており、細かい仕様やデザインの違いで様々なモデルが存在するのが特徴です。
手巻きや自動巻、インデックスの形状、ベゼルはプラスティックベゼル、回転ベゼル、アルミベゼル、さらには厚めの"カマボコケース"なるものや、デイトディスクの枠の有無など。。
わずかな仕様の違いでそれぞれ型式番号も変わる為、デイトナ以上のマニアックな世界となっています。
今回ご紹介する70330Bは1971年に登場した第二世代のオイスターデイトクロノグラフ Ref.7149/0、Ref.7159/0、 Ref.7169/0の通称''モンテカルロ"の復刻版でございます。
「モンテカルロ」はフランス・モナコの地名で、国営カジノやF1のモナコグランプリなどが有名です。
そんなカジノのルーレットやF1のようなレーシー感のあるデザインを連想させる文字盤となっているため「モンテカルロ」と呼ばれているようです。
当時はプラスチックベゼル、回転ベゼル、ステンレスベゼルの3種類のバリエーションがあったモンテカルロですが、2013年に発表されたこちらの復刻版は"回転ベゼル"のみの展開となっています。
シリアルナンバーと型番はラグの裏側に刻印されています。搭載ムーブメントはETA社製Cal.2892で42時間パワーリザーブとなっております。ETAムーブメントを採用する事でリーズナブルな価格設定を実現させています。
価格設定は安いものの、防水は150mでケースサイズは42mmという程よいサイズ感と、実用性も高いモデルとなっているのでおすすめです。
当時のモデルと同じ6時位置に日付窓がありますが、サイズは小さめとなっております。小さめの日付窓にする事で文字番全体のバランスも良くスッキリして見えますが、少し小さくて見づらい印象を受けます。
創業初期はバラを模したマークが使われていましたが、現行モデルのロゴマークは"盾"のマークとなっています。
ベゼルのフチの仕上げやプッシュボタンもレーシング感のある仕上げとなっています。ディテールまで凝った作りですね。ロレックスと比べてリューズも大きめの作りとなっているので操作もしやすいです。
サテンとポリッシュを上手く組み合わせたラグも美しいヘアラインとなっています。
気になる現在の相場は30万円代半ばとなっており、お手頃価格となっております。
ビジネスシーンで着けるには少々ハードルが高いデザインですが、プライベートシーンでは存分に力を発揮するのではないでしょうか。鮮やかなブルーの色合いはこれからの季節にもぴったりなので夏に着ける時計に一本いかがですか?