2021/10/22 聖徳太子
サブマリーナは潜水艦を意味しています。まさにダイバーズウォッチの原点と言える時計ですね。
16610はサブマリーナのデイト付きとして4代目の時計で1998年から2010年までの20年間以上生産されているロングセラーです。
生産期間が長いため馴染みのある時計ではないでしょうか。ある意味ロレックスのダイバーズとして完成されたモデルと言えますね。116610のセラクロムベゼルができるまではこちらのモデルがリリースされていました。
こちらのベゼルはアルミ製です。
セラクロムベゼルと比べると傷がつきやすく、太陽光などによる紫外線によって色焼けがしやすいということがあります。
しかし、それを味として捉え、経年変化を楽しめる時計とも言えます。
やはり、素材には一長一短があり、前モデルだからといって廉価しているというわけではないです。
また、こちらの時計はシャープフォルムが印象です。
116610と比べると、ベゼルも若干細く、ドットインデックスも少し小さいです。
116610系が堅牢性を向上させるためがっちりした印象に変わりますが、それに比べると凛々しいんだけど、スタイリッシュな印象になりますね。
また116610との大きな違いとしてクラスプが大きく違います。
116610は工具を使わず、長さの調節ができるグライドロックエクステンションシステムが採用されております。
また、ブレスレットも16610が中が空洞のリンクパーツが使われておりますが、116610では中が無垢のソリッドパーツが採用されており、堅牢性がやはりここでも向上されました。
これによりフィット感が向上し、ヨレに強くなりました。
しかし、その分重さが出てしまうため、軽量性を重視する方は16610の方がオススメです。
ムーブメントはキャリバー3135で、後継モデルの116610系まで採用され続けられました。
30年以上サブマリーナーを支え続けてるムーブメントです。
まさに名作。
前ムーブメントのテンプ受けがシングルブリッジからツインブリッジに改良され、機械の安定感が向上、定期的にメンテナンスをすれば永続的に機能を保てるようになりました。
ロレックスの中でも歴史が長く、スポーツモデルの王道とも言える名作時計。
歴史は古くベースは変わらず、さまざまな仕様のモデルがあるのも大きい利点ですね。
特に16610はサブマリーナの原点のスピリッツを感じやすい時計ではないでしょうか?
強いて難点を挙げるとすると飽和しやすい!というところですが、経年変化によって様々な顔がある時計でもありますので、自分に合った個体を探すのも楽しいと思います。