高価なスーツとブレゲ
上の写真はG20の財務大臣クラスの会議の一コマです。
隣の大臣はどこの国の大臣かはわかりません。しかし彼も仕立ての良いスーツを着ています。
当然、袖の下には当然高級時計が隠れていると思われます。
ヨーロッパではステイタスにふさわしい腕時計する習慣があります。
大手テレビ局が森友問題と絡めて麻生大臣のスーツ、ワイドショーでは時計も含めて『高すぎる』と非難していました。
国際会議の席上や国会で、リーズナブルな、量販店のスーツやキャラクター物のプラスティック時計を装着して出席すれば、間違い無く周囲から眉をしかめられる事でしょう。
国際会議の席上では国を代表する立場であり、外国の人達が日本人に対して抱く印象のモデル的人物として各国関係者の目に写ります。
フォーマルなシーン、エグゼクティブにふさわしい時計ブレゲ
今回麻生大臣がチョイスしたブレゲは国際会議にふさわしい時計と言えます。
G20という、先進国の大臣が集まる会議は会場も高級ホテルや大型の会議施設が使われ、上質な空間で会議は進行します。
高級時計はそのような空間でマッチする、必要不可欠なアイテムです。
ブレゲはSwatchグループのブランドの一つで、天才時計師アブラアム・ルイ・ブレゲが創設した名門ブランドです。
このブランドの特徴は全モデル共通の『ブレゲ針』です。先端部分に丸穴を形どった針で視認性を高めた物です。これはブレゲ自身が月をイメージして考案したとHPに書かれています。この針を採用することで時間が見やすくなるだけでは無く、時計文字盤全体を上品でクラシックな雰囲気に演出しています。
国際会議で付ける時計として相応しく、財務大臣として地位に合った腕時計と言えます。
世界の社交界では『腕時計』も服装全体を彩る重要な要素の一つで、このレベルの時計は必須条件です。
上の麻生大臣や隣の外国人が着ている、スーツの生地に注目してください。
仕立ても良く、スーツ生地の上質な雰囲気が写真でもはっきりとわかります。このような上質のスーツにチープな時計は似合いません。
Dress Codeに合った服装をするのは国際マナー
外資系企業が就業規則として採用している服飾規定=dress code、最近日本企業でもこのドレスコードを導入する企業が増えています。どちらかといえばオフィスに相応しい服装をする規定と思われています。
1980年頃、外国で問題になった日本人のふるまいに、ホテル内をスリッパやバスローブ姿で廊下や館内を歩く行為がありました。
いわゆる『場にふさわしくない』服装です。おそらく温泉旅館を浴衣姿で歩くノリなのでしょうね。
現在はよく中国人観光客が日本のホテル内でマナー違反をワイドショーがよく指摘しています。
公共の場でのマナー違反は日本人や中国人といったアジア人共通の感覚なのかもしれません。
異文化多国籍の人種が混在するヨーロッパやアメリカでは彼等が持つ異なるマナーでの衝突を避けるため様々な工夫が行われています。例えばパーティーでは具体的なイラストを入れた招待状でドレスコードを示し、招待客に配布しています。またパブリックなスペースでのドレスコードをホームページでも告知しているケースもあり感覚の補正をする工夫が多くされています。
写真はイメージですが、日本でもクルーズ船の飛鳥がドレスコードを具体的にシーンに合わせて3つに分類しています。
【飛鳥】は17時以降にドレスコードを①フォーマル、②インフォーマル、③カジュアルにそれぞれ設定しています。
『フォーマル』では男性はタキシード女性はカクテルドレス、
『インフォーマル』では男性はジャケットやスーツ、女性はツーピースやブラウスとしています。
『カジュアル』では男性、女性共に襟付きのシャツ・ブラウス、半袖やTシャツ短パンは禁止です。またパブリックなスペースではコードが『カジュアル』でもTシャツは禁止になっています、
そして日中や寄港地ではリラックスした服装が具体的にイラストで示されています。
Watches Codeがあっても良いのでは?
飛鳥のイラストに合った『ドレスコード』があるように、僕も『Watches Code』を設定、シーンに合わせた時計をセレクトしてみます。
先ず『フォーマル』、ブレゲマリーンは洋上のフォーマルな席で相応しい時計と言えるでしょう。黒と白のツートンにケース周りはピンクゴールド、ゴージャスでもセンスの良さが光る時計です。
デッキでのパーティー会場でフォーマルな服装にも相性が良い時計です。
次に『インフォーマル』はフォーマルよりリラックスした雰囲気を出したい服装です。しかしあまり砕けないようにする必要があるため、時計の選択は難しく、高度なセンスが求められます。
そんな悩みを解決してくれるのがこのデイデイトでしょう。
スポーツモデルほど人気はありませんが、例えば僕が好きなエクスプローラIはシーンを選ばないと言われているモデルですが、フォーマルやインフォーマルでは少し場違いなイメージがあります。
アイスブルーの文字盤は海の色とも相通じるクールな落ち着いたカラーです。
Rolexではこのデイデイトこそが、インフォーマルな雰囲気に最も相応しい時計と言えるでしょう。
『カジュアル』なシーンであればIWCパイロットウォッチがおすすめです。
トムクルーズが出演していた映画、『バニラスカイ』でトムクルーズが装着していた時計です。映画の中で彼は【育ちの良い若き2代目経営者】でした。オープニングでキャメロディアスと夜を過ごした後、枕元にあったIWCを取り腕に付けるシーンが印象的でした。
エグゼクティブでも合うシンプルなデザイン、センスの良さが漂う時計です。
豪華客船で甲板上でリラックスするシーンにぴったりです。
上の写真の現行モデル『オートマティック36』は個人的に好きです。トケマーでも中古価格約53万でした。
映画でトムクルーズが付けていたのが、次の写真の『マークXV』です。現行モデルはマークXVIIIなので、ちょっとしたきっかけで中古価格がアップする可能性は大です。
IWCのパイロットウォッチは黒文字盤に12時の位置に三角形のマーク、どこかエクスプローラ1に似ている事もあり、エクスプローラ1人気が沸騰した1998年頃はこのマークシリーズも人気が連動し価格も上昇しました。僕にとってもRolex以外の時計に興味を持った思い出深いブランドです。
時計ファンが日本人の時計の概念を変える
かつて私もエアキングを購入後、会社の上司から時計の高価さを咎められた事がありました。
どうしてもまだまだ日本ではスイス時計を贅沢品と見る社会風潮は否定できません。
今回の麻生大臣の『スーツ、時計騒動』の背景もわかる気がします。
しかし、場にふさわしい服装や時計をする事はグローバルな観点から見ると正しい事で、今回麻生大臣の『ブレゲ騒動』も取り上げたメディアの極めて恣意的な報道と言えるでしょう。
今後は私達時計ファンが本物の時計をパブリックな場所でつける事が日常的な物と捉える社会背景を作る必要があります。
そのためにはシーンごとにふさわしいWatches Codeに準じた腕時計をセレクトすることです。
麻生大臣に負けない位、センスの良い時計は品揃えが豊富なトケマーがおすすめです。
ニュースキャスターでこのEXIをつけている人を見かけましたが、スーツでの着用はできれば避けたいです。
このEXIはあくまでWatches Codeではカジュアルだと思います。
先程のIWCのパイロットウォッチかEX Iか、お好みでセレクトしてください。
OH済みでケース径36ミリ、45万は安いです。
フォーマルな腕時計やインフォーマルな物も数多くあるトケマーで『Watches Code』に合った時計をセレクトしましょう。