グランドセイコーSBGR099徹底解剖!
グランドセイコーSBGR099を購入してはや2か月。今回はアップ画像をたくさん撮って良い所、もう少し頑張って欲しいところなど思うところを徹底解剖してみたいと思います。
文字盤
ブランドロゴ
まずは12時位置の『SEIKO』ロゴをアップで見てみましょう。
ステンレス製のアップライドインデックスになっていますね。
現在はグランドセイコーがセイコーから独立したブランドとなりましたので、12時位置のブランドロゴは『GS』『GrandSeiko』の2段書きになりましたよね。モデル番号もSBGR299という新しい番号になりました。
アップライドインデックスにする方法もいくつかありますので、もう少し角度を変えて見てみましょう。
なるほどなるほど、文字盤に接着する方法ではないのですね。
支柱で浮かせている方法をとっているようです。
SとEの間にごくわずかですが、文字盤に支柱が差し込まれている穴がのぞいていますね。
このあたりは、シャネルのJ12でアラビア数字アップライドインデックスの偽物にありがちな処理なので、少し残念に感じてしまいます。
後述するバーインデックス同様、文字盤に直に接着しても良いのでは?と感じてしまいます。
ただ、下に影が出る雰囲気はこの方法でないとできないので、やむをえないですかね。
モデルロゴ
『GS』のアップライドインデックスとプリントによる『Grand Seiko』と『AUTOMATIC』の3段表記になっています。
『GS』については12時位置の『SEIKO』と同じ方法のアップライドインデックスですね。
それにしても仕上げが綺麗なパーツです。側面も手抜きなしです。
角度を変えて光を当てると良くわかります。輝きが違います。
プリントの文字は少しだけ立体的にぷっくりとしたプリントになっています。
画像のGの文字でご確認いただけますでしょうか。
印刷がかすれて文字盤が透けるような事もありません。
バーインデックス
画像は12時のバーインデックスです。12時・3時・6時・9時位置のインデックスはその他の時間のインデックスの太さの倍の太さになっています。デザインと視認性のためですね。
それにしても、普通に撮影してもこの輝き!凄いですね!
高級時計が高級時計たるゆえんは「鏡面はいかにどこまでも鏡面に磨き上げるか、エッジはどこまでも角を立たせるように仕上げるか」という事を記事で目にしたことがあります。そこに時間や手間(技術)がかかるため、値段に反映されるとも。
実用時計の最高峰を目指しているであろうグランドセイコーも、この点については世界の高級時計に引けを取らないのではないでしょうか?
横から見ると5面体であることがよくわかりますね。12時位置などの太いインデックスはこの基本形が並んでいる形態が一体化して作られています。
この時計夜光塗料が一切ございません。では暗闇ではどうするの?となりますよね。
ほんの少しのあかりでも、インデックスや針が光を反射させる多面体にしてあるのです。
完全な闇ではもちろん無理でしょうが、月明かりの下でなら全く問題ないでしょう。
針中心
いわゆるハトメと言われる部分でしょうか。この部分が唯一気に入らない場所です。
他のブランド時計だと中心のステンレス部分のリングがドーナツ状にふっくらしていて、かつ穴の中は暗くて覗けないという仕上がりになっているものが多いです。
画像ではわかりにくいかもしれませんが、どうも内側の輪郭が6角形になっているように見えます。そうでないのであれば、ガタガタしすぎでしょうという事になっちゃいますね・・・。
ブルースティール
憧れの青焼き針、ブルースティールをついに手に入れることができました。
こちらの時計、秒針がブルースティールでございます。
針を塗料で塗装しているわけではないので、塗りだまりなどなくすっきりとしていますね。
少しだけ残念なのは、光が当たっていない状態でも結構明るい色をしている点でしょうか。
光が当たっていない状態ではもう少し暗い紺色でも良いかなと感じてしまいます。
ブルースティールは光が当たっていない状態では暗い紺色をしていて、光が当たった時に初めて鮮やかなロイヤルブルーが浮かび上がってきます。
長短針
短針の針先です。インデックスは5面体ですが、針は3面体です。
針先の成形が少しだけいびつですね。
長針の先端です。鋭利な刃物のようですね。綺麗に成形されています。
針先もきちんと文字盤外周の目盛りに届いています。寸足らずだと格好悪いですからね。
製造国表記
スイス時計の場合『SWISS-T<25』や『SWISS MADE』などの製造国の表記が入る6時位置の外周ですが、ご覧の通り『JAPAN』の文字が輝いていますね。
ムーブメント
コート・ド・ジュネーブ加工されたローターにしっかりと『GS』と『Grand Seiko』の文字がかまぼこ彫りのように綺麗に彫られていて、金色の墨が入れられています。否が応でも高級感が漂いますね。
時計の心臓であるテンプです。裏スケで中が見えるうちで、ローターの次に動きが確認しやすいパーツですね。反復運動なので、本当に心臓に見えてきます。
ここで気になるのは、ムーブメントの地板の面取り仕上げですね。高級時計でしたらびっくりするほどの綺麗な面取り加工をしていて、うっとりするものです。
どうやら面取りまではしていないようですね。なぜだか一部面がとられている部分がありますが、最高級時計でしたら、全てのエッジにそって面取りが行われます。
少しわかりにくいかもしれませんが、上記ランゲワンのムーブメントはエッジが全て面取りされています。気になる方はサイトの方は画像を拡大できますのでそちらで確認してみてください。
33石ですという事と、6つの姿勢と温度に適応していますという事と、キャリバーの9S61Aと彫られていますね。
外装
竜頭
『GS』のロゴがしっかり浮かび上がっていますね。それにしても汚れなのか傷なのか、既にガタガタしている感がありますね。ぶつかりやすいのでしょうか・・・。そうでもないはずですが。
ブレス
バックル部分の『GS』の刻印です。太くて鏡面が綺麗ですね。
バックル折り畳み部分の内側の刻印です。ブランドの『SEIKO』と入りますね。
グランドセイコーがセイコーから独立したモデルはどうなるのでしょうかね?
バックルを止める部分の突起パーツです。こういう細かい部分の成形も丁寧に仕事をしているところが憎らしいです。
先ほどの突起の受け側です。両サイドのボタンを押すとスライドして穴が広がる仕組みですね。
裏蓋
裏蓋に刻印されている文字ですが、全てレーザー刻印のようです。
シリアルは個体によって異なるのでレーザー刻印でもいいかと思いますが、それ以外の文字はレーザー刻印じゃないほうがいいなぁと感じます。
トケマーで見つけたSBGR099
本体のみですが、その分非常にお買い得なお値段です。自分の場合は購入した時計を売るつもりもないので、付属品はなくても良かったです。先に出会っていたらこちらを購入していたかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
なるべくたくさんの画像を掲載したつもりですが、少しでも参考になっていただければ幸いです。
こうやって細部を確認して、改めてグランドセイコーの凄さを再確認しました。
販売価格に対してのこだわりや作りの細やかさはコストパフォーマンスとしては抜群だと思います。
皆さんの購入したい時計リストにグランドセイコーをランクインさせてみてはいかがでしょう。