例題 「Ref.311.32.42.30.04.003」 <42編>
前回は、最初の三桁「311」と次の「32」を解説しました。
今回は、3番目の「42」と4番目の「30」です。
それでは始めます。
「42」が表すのは
「ケースサイズ」です。
型番で一番便利なところだと個人的には思います。
個々の数字が、直でケースサイズを表しているので店員さんに、
「これ何mmですか?」と聞かなくて済みます。
例題は「42」なので、
単純にこのモデルのケースサイズは約42mmという事になります。
なんて簡単で分かりやすい事でしょう。
※このケースサイズには注意点が少しあります。
約42mmと記載した「約」です。
正確なミリ数ではない時計も存在するんです。
今回はチョイスが、残念でちょうど公式のケースサイズも42mmでした。
例外というのが、
例えばスピードマスターのダークサイドです。
この時計です。
公式ケースサイズは「42.25mm」です。
「.25」は型番には記載されていないんです。
なので誤差の範囲ですが、正確でないものもありますので注意して下さい。
ケースサイズのまとめ
・42mmはもちろんそのまま「42」になる。
・42.25mm等の「.5未満」は小数点以下切り捨てで「42」になる。
・41.5mm等の「.5以上」は小数点以下切り上げで「42」になる。
42と記載あってももしかしたら1mm小さい可能性もあります。
※ラウンドタイプのみ当てはまります。
例題 「Ref.311.32.42.30.04.003」 <30編>
左から4番目の意味に入ります。
「搭載されている機械」です。
なので「30」は、手巻きのクロノグラフとなります。
※搭載されている機械と言っても、Cal.〇〇〇が分かったりと、
細かいところまではケースサイズ同様に分かりません。
分かるのは、
・メンズなのかボーイズ(レディース)なのか。
・クロノグラフか。
・クォーツなのか。
・例外的なのか。
です。
搭載機械の仕様と番号一覧
■20→38mm未満のケースサイズ(ボーイズ及びレディースという分類だと思います)で、
「自動巻」「3針」「デイト」
※例外:3針デイト無しの38mmサイズ(コンステの文字盤ダイヤ)は「20」が付いてました。
■21→38mm以上のケースサイズ(恐らくメンズサイズという分類)で
「自動巻」「3針」「デイト」
■22→38mm以上のケースサイズで、
「自動巻」「3針」「デイデイト(かGMT)」
※GMT搭載の場合はもちろん3針ではなく4針という事になります。
※デイデイトにGMT搭載モデルは現状ありません。
どちらかが機能であれば「22」が付きます。
■30→スピードマスタープロフェッショナルのみ
「手巻き」「クロノグラフ」
■32→スピードマスタープロフェッショナル上記+α
「手巻き」「クロノグラフ」「デイト」「ムーンフェイズ」
■40→スピードマスターレディースタイプ(自動巻き)
■50→自動巻きクロノグラフで横目の3カウンタータイプ。
※2カウンター縦目のブルヘッドもこの「50」に入る。
■51→自動巻きクロノグラフで2カウンタークロノグラフタイプ。
■52→自動巻きクロノグラフで横目の3カウンタータイプ(「51」タイプ)にGMT付。
※現行カタログにはシーマスターダイバー300Mの中の1本しか存在せず。
■60→クォーツ(QZ)タイプ
モデル、ケースサイズ等関係なし。全てクォーツなら「60」が付いてます。
■79→スピードマスター スカイウォーカーX-33及び
スピードマスター スペースマスターZ-33の2モデルのみ
例外
■デビルのプレステージモデル(3針 自動巻き デイト)のみ
サイズ問わず「20」を使用している。
■上記同様モデルで3針 自動巻き デイトに+αでパワーリザーブが付いているのに「21」。
最後に
どうでしたでしょうか。
ケースサイズは結構便利だと思います。
あとは、機械部分が「60」だけ覚えていても便利じゃないでしょうか。
電池の時計ってことがすぐ分かるので。
とても長くなるので、本記事は4部構成です。
本記事の内容は、個人で調べたものです。
オメガ公認の情報ではありませんのでご注意ください。
ただ、公式カタログをひたすら眺めて、見比べてある程度は合っているとは思いますが、
間違いとうございましたら是非ご教授ください。
参考したカタログは2016年度のものです。
読んでいただきましてありがとうございました。