1755年に創業したジュネーブの最古参の時計ブランド"ヴァシュロン・コンスタンタン"は『パテックフィリップ』『オーデマ・ピゲ』と並び、世界三大高級時計メーカーに数えられる雲上ブランドといわれるひとつです。
その歴史は260年以上!驚きしかありませんね。その長い歴史の間にはたくさんのモデルが登場しました。
代表的なモデルとして挙げられるのはラグジュアリースポーツの代表格『オーバーシーズ』をはじめ、『トラディショナル』『パトリモニー』『マルタ』『ヒストリークシリーズ』などが挙げらます。
また、数少ないマニュファクチュールブランドとして知られており、その技術と品質は定評がある老舗ブランドです。
そんなヴァシュロンコンスタンタンのモデルの中でも今回はクラシカルで上品なヒストリークコレクションのひとつ、2017年発表"ヒストリーク・トリプルカレンダー"の魅力に迫りたいと思います。
まずは歴史的価値の高い"ヒストリークコレクション"の現行モデルをさらっとご紹介します。
1955年に発表された薄型ドレスウォッチを現在に蘇らせた『ヒストリーク・エクストラフラット 1955』です。ムーブメント超薄型手巻きムーブメントCal.1003での厚みはわずか1.64mm!エレガントな印象でスーツにもよく合います。
画像右はヒストリーク・クロノメーター ロワイヤル1907。高級感のあるエナメル文字盤にアラビア数字が特徴的で、シンプルなデザインながら存在感は抜群。裏はシースルーバックになっている為、ムーブメントの美しさも堪能できます。
画像左は"ヒストリーク・コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ 1955"2015年にプラチナケースで60年ぶりに復刻したモデル。翌2016年のSIHHで新たにピンクゴールドモデルも加わりました。
『Cow Horn(牛の角)』と呼ばれるラグが特徴的なモデルです。ヘアラインも綺麗で力強さも感じるモデルです。
ヒストリークコレクションの中でも一際目立つデザインの"ヒストリークアメリカン1921"。クッションケースに斜め表示の文字盤、オフセンターのリューズ。個性の塊のようなデザインですが個人的にはかなり好きですね!
【商品名】ヒストリーク・トリプルカレンダー1942
【型番】3110V/000A-B425
【機械】手巻き Cal.4400 QC
【素材】ステンレススチール
【カラー】シルバー
【ケースサイズ】40mm
【防水性】3気圧
【国内定価】2,332,800円
【備考】2017年発表モデル
過去の傑作品を現代に復刻させているヴァシュロンコンスタンタンのヒストリークコレクション!その中でも今回取り上げるのは2017年に発表されたトリプルカレンダー1942です。
1942年に発表されたRef.4240の復活デザインのトリプルカレンダーですが、40年代のアンティークウォッチの雰囲気を残しつつ、スペックは現代に則した実用性の高いものとなっています。
ディテールも渋さが光っています。ケースは3本の溝の"トリプルゴドロン装飾"を採用しており、ラグは美しいラインが特徴的な"ティアドロップラグ"を採用しており、特別感のあるデザインとなっています。
12時位置には月と曜日を表示する小窓、日付はポインターデイトで表示しています。バランスが良いですね!また、視認性の高いスモールセコンドが配置されています。
ムーブメントは新開発の自社製手巻きムーブメントCal.4400 QC。耐久性の高い地板を採用しており、パワーリザーブは約65間となっており実用性の高さがわかります。
ステンレスモデルでありながら、定価は200万円オーバーとちょっと割高に気ましますが、こだわり抜いたデザインと渾身の自社製ムーブメントであると考えると納得せざる得ないのかもしれません。
同じく、2017年に発表された"ヒストリーク・トリプルカレンダー1948"ケース素材はピンクゴールドを採用しており、6時位置にはムーンフェイズをセッティングした豪華な仕様になっています。
月は2時位置のボタンで、曜日は4時位置のボタンをプッシュするだけなので、操作は非常に簡単です。オリジナルの意匠を再現したトリプルカレンダー。かなりイケてますよ!復刻モデルのサイズは40mmのみとなっていますので、今後オリジナル(35mm)に近いサイズが出てくれる事を願います。