スピードマスター ダークサイド オブ ザ ムーン
2013年に登場した新型スピードマスター。
「ダークサイド オブ ザ ムーン」
月の裏側。太陽の光が当たらない部分をイメージして作られたモデル。
光の当たらない暗い部分をイメージして、ケース素材には軽くて傷のつきにくいブラックセラミックを使用してます。
~仕様~
■メーカー:OMEGA
■モデル名:スピードマスター ダークサイドオブザムーン
■型番:Ref.311.92.44.51.01.003
■素材:セラミック×ナイロンストラップ
■ムーヴ:自動巻
■キャリバー:オメガ 9300(コーアクシャル)
■防水:5気圧防水
■ケースサイズ:44.25mm
■パワーリザーブ:60時間
~機能~
■クロノグラフ
■タキメーター
■デイト
■スモールセコンド
■シースルーケースバック
今までのスピードマスターとは一味違うと感じるのは自分だけでしょうか。
そこまでスピードマスターを欲しいと思ったことはなかったのですが、このモデルは欲しいなって初めてオメガで思いました。
調べていくと、オメガの技術がこれでもかというほど集約されたすごい時計だという事が分かりました。
パッと見はPVDとかDLCとかかなって思います。最初は候補に入っていたみたいですが、キズが付くという事で見送りに。
セラミックがセラミックケースになるまで
正確には、酸化ジルコニウム(化学式:ZRO2)を使用したブラックセラミックだそうです。
更にこの時計は、ケースだけがセラミックではなく「ベゼル」「リューズ」「クロノグラフのプッシャー」「尾錠」まで作れるところは全てセラミックで製作してあります。
ちなみにセラミックの加工は、ステンレスの20倍工程がかかるらしく、手間も時間もとてつもなくかかっているみたいです。
オメガHPにダークサイドの工程の一部があったので見てみましょう!
セラミックの原料を目的の形にプレスしていきます。
目標の形よりもかなり大きめです。
目的のケースサイズになるまで焼結します。
焼結とは金属の粉末を固めて、金属が溶ける温度より低い温度で焼き固めてつくる技術のことらしいです。
こちらは、のちに紹介するグレーサイドの工程としてHPに掲載されてました。ダークサイドではないですが、恐らく似たような工法で製作されているのではないでしょうか。
上のケースを20,000℃という高温の部屋で3時間さらすと色が変わるみたいです。
出来たケースにベゼルと文字盤、ムーヴメントをはめ込んで完成。
製作の工程の一部
ベゼルの形成もありました。
レーザーで1文字ずつ丁寧に彫ってあります。
文字盤にはブラックライトを当てながら、夜光塗料のルミノバを塗ってます。
尾錠タイプとDバックルタイプが存在します。
Dバックルもしっかりルールを守ってセラミックで製作してありました。
中身の機械もすごい
ローターに「OMEGA CO-AXIAL 9300」と刻印されたムーヴメント。
これもセラミックで出来てます!
・・・なんてはさすがになりませんが、機械自体はすごいです。
細かい仕様については・・・・公式HPでご確認ください。表面上だけご説明します。
この機械は、日付がいつ変更してもOK!かつ、逆回しで日付を変更してもOK!!
自動巻きを使ったことのある方なら当然ご存じですね。デイト表示付時計の宿命。日付変更のできない時間帯(20時から4時の間※目安です。)を避けて日付変更。このだるさはこの機械には不要です。
もう一つ。HPを読んでて見つけました。
記載内容は少し長いので、まとめるとクロノグラフは完全に独立して動くため、操作ミスによってクロノグラフが壊れることはありません。
クロノグラフで操作ミスといったら一つしかないですよね。
じゃ、この機械フライバック付いているのか?
HPを隅まで読みましたが、ムーヴ仕様にも商品仕様にも特にフライバックが付いてるという記載がありませんでした。
気になるので、オメガカスタマーへ電話して問い合わせをしたところ・・・
結果フライバックは搭載してあるそうです。
ただ、色々お話された最後に様々な耐久テストはクリアしておりますが、それでも機械式に絶対はないので、「一般的な自動巻き時計の注意点を守ってお使いいただければ、そういった現象は他のブランドさんよりかなり少ないかと思います。」とのことです。
安定の保険。でも、大丈夫なようには製作してますとも言ってたので、大丈夫なんでしょうね。
フライバックって普通は、付いてますよ!すごいでしょ!!と言わんばかりにモデル名にどのメーカーも入っているのにしれっと搭載してあるなんてかっこいですねー。
ダークサイドの仲間たち
カラーリングの入ったものから、本当に漆黒のモデルに金を使用したモデル。
いいシリーズ出したなーオメガ☆
ダークサイド オブ ザ ムーン ブラックブラック
Ref.311.92.44.51.01.005
全てをブラック仕様で仕上げたモデル。
ダークサイド オブ ザ ムーン セドナブラック
Ref.311.63.44.51.06.001
オメガ独自合金のセドナゴールドを仕様したモデル。
ダークサイド オブ ザ ムーン ピッチブラック
Ref.311.92.44.51.01.004
地球に夜光を差し込む神秘的な月の姿をイメージしているみたいです。
ダークサイド オブ ザ ムーン ヴィンテージブラック
Ref.311.92.44.51.01.006
その名の通りヴィンテージ感の詰まった一品です。
グレーサイド オブ ザ ムーン
Ref.311.93.44.51.99.001
人類初の月面着陸のときに収集された月塵にインスピレーションを受けたモデルだそうです。
文字盤はプラチナ950らしいです。
ホワイトサイド オブ ザ ムーン
Ref.311.93.44.51.04.002
宇宙飛行士が宇宙から見た月ではなく、地球から見える月の輝きに着想を得たモデルらしいです。
全部白ってのはオメガとして非常に珍しいモデルですね。
最後に
毎年面白い時計がどんどん発表されていて何を買っていいかわからなくなりますね。。。
スピードマスターに続き、シーマスターもセラミックモデルが登場してます。
それはまだ見ていませんが、今回のダークサイドは写真で見てもかっこいいですが、実物をみるともっといいですよ!!
中古でそれなりのいい値段で出てきたら是非検討したいモデルです!