昨日今日に始まったことではないが、ミリタリーウォッチが好きだ。
ミリタリーウォッチといってもピンキリ。
数千円のものから数十万円のものまで様々。
各国軍隊に正式採用された時計。
現在進行形で採用されているものから、過去に採用されたことのあるモデルなど、種類は様々。
または、軍用時計の復刻版として販売されているレプリカ時計など。
ロレックスやオメガなど、超高級メーカーにも軍用モデルが存在するが、数少ないそれらメーカーの軍用モデルはプレミア価値がついて取引価格は高騰してしまっている。
カボットウォッチカンパニー
ロイヤルミリタリー(イギリス軍)に時計を供給する為に1972年に設立され、現在もサプライヤーとして供給を続けている時計メーカー。
CWCのナイロンストラップはイギリス軍に納品されているG10ストラップ(正規のNATOストラップ)を採用しているのも特徴。
イギリス、NATOストラップといえば、もうお分かりでしょう。
1964年の映画『007』シリーズ第3作でジェームスボンドをショーンコネリーが演じている。
この劇中でボンドがNATOストラップに交換したサブマリーナを付けているのは有名な話だ。
まさか、実際にイギリス軍内の秘密情報部ではNATOストラップに交換されたサブマリーナを正式採用していたとは考えにくいが、“イギリス軍属感”を演出するにはうってつけだったのであろう。
過去に筆者も多くのロレックスサブマリーナ×NATOストラップ記事を書かせて頂いた。
ヴィンテージ感、これはもうどうしようもない。
筆者所有のサブマリーナ14060MではサブマリーナRef.6538の様な雰囲気は出せないのだから。
では、ミリタリー感はどうか。
これはオリーブやベージュ(コヨーテ)カラーのNATOストラップを使用することでだいぶ雰囲気はでる。
しかし、なんか違うんだよな…。
今まで購入したものとは少しの違いがあるストラップを入手した。
かつてのNATOストラップと何が違うがお気づきだろうか。
ナイロンの質や色味に大きな違いはない。
ストラップの長さや金具の形状もほぼ同じである。
唯一の違いは、
そう、つや消し加工である。
従来のNATOストラップ金具は鏡面仕上げのシルバー色だが、このストラップは黒いPVD加工になっているのである。
もちろん正規のNATOストラップであるG10ストラップはシルバー金具だが、現行のサブマリーナにあわせるとどうも印象が軽い。若干、悪い意味での安っぽさが際立ってしまうようだ。
一方、PVD加工の効果は抜群。
だいぶ引き締まって見える。
PVD金具は本来のNATOストラップ仕様ではないものの、やはりつや消しにすることでグッとミリタリー感が増す。
良く出回っている安価なNATOストラップの厚みが1mm程度なのに対し、こちらのストラップは1.5mm前後。
1.5mmの厚みがあるとサブマリーナ14060Mの場合、ケースとバネ棒の間を通らない。
解決方法はバネ棒。
袋に入っているのが、ストラップにおまけとしてついている20mmバネ棒。
袋の外にでているのがサブマリーナのバネ棒だ。
オマケのバネ棒は若干、径が小さい(細い)
このバネ棒に交換することで1.5mm厚のストラップをギリギリ通すことができる。
14060Mで使用できるこのギリギリの厚みによるボリューム感も、従来の1mmNATOストラップに比べて剛性感を増してくれる要因になっているのではないか。
イギリスの会社かよ!買い方わかんねーよ!
と思った貴方。
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