一生物の時計の条件
via market.watch-monster.com
一生物の時計といえば、どんな時計を指すのだろうか。いろいろ考えてみたが、私が思いつく条件は以下の3点だ。
正確で丈夫で永く使えること
時計である以上、出来るだけ正確な時刻を示してほしいし、すぐに壊れてしまうようでは話にならないからだ。
機械式時計の場合はクォーツ時計のような精度は望むべくもないが、一生物となればクロノメーター級の精度は欲しいところ。
それに、永く使う以上は壊れにくい時計であることも大事だ。
不朽のデザインであること
購入したときはどんなに気に入った時計であっても、永く使っていると慣れてきてだんだん飽きが来てしまう。
特に、一過性の流行を追ったようなデザインの時計は、ブームが過ぎると途端に古くさく感じる。
だから、流行り廃りのない優れたデザインであれば、一生物としての価値を帯びてくると思う。
メーカーが永年修理に対応してくれること
最後の条件も重要だ。機械式時計の場合、オーバーホールをしながらずっと使い続けていくのが前提だから、いつでも修理に応じてくれるメーカーでないと不安だ。
安い物ではないのできちんと整備してもらいたいし、部品がなくなってしまったから修理出来ませんと言われるとがっかりしてしまう。
そう考えていくと、上記の条件をすべて満たす時計(メーカー)はそれほど多くはない。
そこで真っ先に思い浮かぶのがパテックフィリップだ。
とくに、私はパテックフィリップの英文広告が好きなので、今回はその内容について触れてみたい。
パテックフィリップの英文広告
パテックフィリップの広告のコピーには、下記の英文が書かれている。
You never actually own a Patek Philippe.
You merely look after it for the next generation.
腕時計が好きで、おまけに小さい男の子がいる身としては、パテックフィリップの広告はササる。
私は仕事で日常的に英文を読み書きしていることもあって、この英文広告はなおさら気になる。
ということで、自分なりに英語を訳してみようと思う。
1文目
まずは1文目ですが、ポイントはownという動詞だろう。
同じ「所有する」という意味でも、haveではなくownとなると、よりかしこまった感じがする。
何より、排他的に所有するニュアンスが強くなるので、「自分だけのもの」と訳するのが適しているように思う。
しかし、それをneverで打ち消しているので、決して~出来ないという意味になる。
自分で金を払って買ったのに、実際には自分のものにならないって、どういうこと?? となるわけだ。
2文目
次に2文目ですが、ここで謎が解き明かされることになる。
merelyというのは、~だけだ、という強調の意味で、1文目のneverを受けている。
また、動詞の選び方(look after)がいいですね。 対人間だと「世話をする」という訳が良く当てられますが、相手は時計なので適さない。
機械式時計は何かと手間がかかるものなので、世話するというのもあながちはずれてないかもしれないけど、ここは「大事に使う」とか「大切にする」という訳の方が妥当だろう。
あなたは、パテックフィリップを実際に自分だけのものにすることは出来ない。
(あなたが出来るのは)次の世代のためにその時計を大事に使うことだけである。
といった感じだろうか。
結局まとめると、「パテックフィリップは何世代にも渡って使う時計である」となるけれど、これは下記を暗示しているように思う。
直接的に表現しないところに、上品さと知性、裡に秘めた自信、誇りを感じますな。
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まとめ
誰もが憧れる雲上ブランドなので、私もいつかは一本欲しいと思っているけれど、金額的にもなかなか手を出しにくい。
住宅ローンやら養育費やらなどを考えると、時計に数百万もかけるのはナンセンスのように思える。
ええ、分かっていますとも。それでも、目標を掲げて頑張ることは決して悪いことだとは思わない。
では、パテックフィリップのうちどのモデルが欲しいのか、と言われると、アニュアルカレンダーなど複雑機能を有した時計が欲しい。
となると、妄想でとどめておくのではなく、毎日頑張って働くしかないですね!
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