今回はオメガの公式ホームページに掲載されている修理料金を見ていきましょう。
オメガのカスタマーサービス
オメガのメンテナンスには3種類から選ぶような仕組みになっています。
①コンプリート メンテナンス サービス
②修復
③特殊な時計
一般的な①コンプリート メンテナンス サービス に加え、②修復 は過去の古い時計の修復作業を、③特殊な時計はトゥールビヨンなど複雑時計の修理など受けてくれるようになっています。
私が過去古いスピードマスター(1950年台後半~1960年前半)を修理依頼した時は断られたので②の修復にももしかしたらルールがあるのかも知れません。
またこのサービスが始まったのが、私の依頼した後からなのかもしれません。
なんにせよ、現在はこうして修理依頼を受けてくれるのであれば嬉しいサービスですね。
ブランドを大切にするオメガらしいものと言えますし、現在のオメガ人気を支えているのも広告だけではなく、こういったサービスが根底にあるのだと思います。
安心して使える道具こそが長く支持されるものであってほしいと思います、ね?ロレックスさん。
お客様の時計に最適なお手入れが必要な理由
お客様のオメガ・ウォッチは時の試練に耐えるよう作られています。定期的に最適なお手入れを受けていれば、生涯にわたって美しく、また正確に時を刻み続けます。サービスの頻度は時計のご使用状況や着用環境によって変わってきます。例えば、防水性能はガスケットの経年劣化や日常の衝撃の影響を受けます。そのため、1年に一度の防水性の検査と、4~5年に一度のコンプリート メンテナンスをお勧めします。オメガブティック及び正規カスタマーサービスでは、ご愛用の時計のお手入れをお引き受けするとともに、お客様のお問い合わせに対応いたします。
コンプリート メンテナンス サービス
それでは、まず一般的なオーバーホールやケースポリッシュを含むコンプリートメンテナンスサービスを見ていきましょう。
キャリバーの種類 価格(ストラップ+ブレスレット)
クロノグラフ以外 クォーツ ¥48,600.00
メカニカル ¥60,480.00
クロノグラフ クォーツ ¥54,000.00
メカニカル ¥82,080.00
これが、ベース料金となっています。
自動巻きや手巻きのスピードマスターをサービスに出すと、82,080円は必要ですね。
新品の様にピカピカでバキバキ元気になって帰ってくると思うと安いような気もするし、以前は半値くらいでオーバーホールしてたな~なんて記憶もあります。
コンステレーションやアクアテラのクォーツモデルで48,600円。
なかなかのコストですが、長く使うのであればクォーツとてメーカーメンテナンスは大事だと思います。
コンプリート メンテナンス サービスのステップ
どういったことをやっているのか、素人にはわかりづらいので図を使って説明してくれていますので、一緒に見てみましょう。
1.ケースの分解
まず、バラバラにします。
ケースからムーブメントを取り出し、それぞれのパーツに分解します。
組み立てるよりは分解する方がスピードは早いのでしょう。
やったことないけど。
2.ムーブメントの洗浄
超音波洗浄器でブ~ンと洗います。
超音波スゲ~!
3.摩耗した部品の交換
パーツ代について触れられていませんが、コンプリートサービスにはムーブメントの交換パーツは含まれているのでしょうか?
※さすがに外装パーツは別でしょうね。
4.ムーブメントの組み立て・注油
注油しながら組み立てです。
ホームページにも書いてありますが「細心の注意をはらって」ですね。
この時ホコリが入ったりしないように清潔な室内でメンテナンスは行われます。
間違ってもタバコ咥えながら修理するようなことはないでしょう。
5.ムーブメントの調整と機能の検査
ケースに入れる前にムーブメントの精度チェックです。
こんな感じで既にピンセットなのかな?
6.ケースとブレスレットの洗浄と研磨
ムーブメントの調整が終わったら、次はケースとブレスレットなど外装パーツです。
ピッカピカにしてくれます!
7.ケースの組み立てと防水性能の回復
これステップとなっていますが、ムーブメントとケースは別の方が作業したりするんですかね?
分業制のような気もします。
8.最終検品
最後に動作チェック・精度チェックなどをして終了です。
因みに街の時計修理屋さんで頼めば(パーツ代別として)半額以下で済む可能性が高いです。
歴史の刻まれた時計を修復する
やはり②修復にはルールがありました。
「1940年以前に製造されたオリジナルモデルに忠実な修復作業を保証します」
なるほど、本当の意味でのアンティーク品を完全修復するサービスなんですね。
まだ大量生産される前のお金持ちしか持てなかった頃の腕時計に限らず「時計」が対象の様です。
修復が完了した時計は特製のボックスに収め、以下の書類を添えてお返しします。
- 担当技術者の署名が入った修復証明書
- 時計の修復前と修復後の写真
- 時計のアーカイブ抄本(入手できる場合)
素晴らしい結果が待っています
古い時計をオメガの品質基準に沿って修復できる技術者は限られているため、作業には2ヵ月以上かかります。
さすがの料金設定。
キャリバーの種類 価格
メカニカル 最低価格 ¥162,000.00
特殊な時計
このサービスの対象は「オメガの掛時計、ポケットウォッチ、トゥールビヨン」などです。
うんたしかに特殊です。
キャリバーの種類 コンプリート メンテナンス サービスの価格
クォーツまたはメカニカル 最低価格 ¥108,000.00
料金は最低10万円だよ~です。
モノによっては、とんでもなく跳ねるかも知れません。
しかし、祖父の曽祖父の愛した時計を直してくれるのだったらプライスレス(?)ですね!
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