PEPSI、PEPSIってコーラだったら普通JOLTだろ?
90年代の珍品カフェインが2倍の「JOLT COLA」、黒から赤に変わるグラデーションが子供ながら「体に悪そうだな」と感じましたね。
恐る恐る飲んだ想い出・・・
は、今回まったく関係ありません。
それこそ90年代には中古が20万円くらいで売られていたGMTマスターのお話です。
やや奇抜なデザインのGMTマスター。
2トーンに別れたカラーベゼルは地味な日本人にはなかなか受け入れられませんでした。
機械式腕時計が流行った80年代は、日本はバブルが始まりローレックスやカルチェが大ブレークしました。
ただ流行ったローレックスは金無垢デイデイトだったり、コンビのデイトジャストだったり、アンティークと言えばバブルバックだったりと、スポーツモデルにスポットライトは浴びなかったのです。
サブマリーナーの代用品
デイトナは人気がありましたし数が少なかったのでスポーツモデルの中では高額な方でした。
それでも88年頃は手巻きデイトナが30万円くらいで買えたようですね。
サブマリーナー、エクスプローラーと徐々に人気が出てきたロレックスのスポーツモデル。
それでも90年代当時はサブマリーナーの代用品だったGMTマスター。
GMTマスターはサブマリーナーよりもだいぶ安く売られていたので、ペプシベゼルやコークベゼルを買い、数千円払って日本ロレックスで黒モノトーンべゼルに交換して使う人がいたほどです。
どうして人気が出たんだろう?
GMTマスターが、こんなにも人気が出ているのは何故なんだろう?
何かキッカケがあるに決まっています。
日本では、まったくと言っていいほど人気の無かったGMTマスター。
便利が機能がありながらも14060より安いこともしばしば。
中古ショップでも買うのはイタリア系の時計バイヤーくらいなものでしたね。
ヨーロッパや北米は時差を越えてのビジネスが盛んだったり出張が日常であるのでGMT機能は便利なんですね。
ただ、機能だけで買うわけではなく、欧米の時計ファンたちにはステイタスやデザイン面でも日本にはない価値観があるのです。
その頃の中華圏の方々は金無垢やイエローロレゾールに夢中でした。
日本は渋いスティールや、お金持ちはプラチナかホワイトゴールドをチョイス。お国柄だ。
日常や仕事でも高級時計を使うのが生活スタイルって凄いですね。
それでいて派手でないものを選ぶ、慎ましい。
それがいつのまにか、ピンクゴールド人気になり、いまでは一周まわってイエローゴールドも人気です。
キッカケは世代交代
普通に考えれば、6桁モデルに移行したことが大きいでしょうね。
赤黒、青赤が無くなってしまい、黒モノトーンだけになったのだから。
セラクロムベゼルのインパクトと、グリーンカラーのGMTハンドが印象的すぎて、2トーンベゼルがリリースされないことを、あまり意識していませんでした。
2008年、2009年と経った頃
アレ?
2トーンベゼルは出ないのか?
2010年、2011年
あれ?
2012年、2013年
なんだと?
青と黒の2トーンなのか?
2014年
ようやく青赤が登場!っておい!ホワイトゴールドかよっ(°盆°#)
これでスティールでBLROベゼルがリリースされる可能性は無くなりましたね。
え?116719BLROは300万円・・・(°盆°#)
もうだめだ・・・赤黒のコークベゼルが出ることを祈りましょう。
現行のGMTマスターⅡには、これぞGMTマスターと言う「青赤 ペプシ」カラーがホワイトゴールドにしかなく、これを望む方々が5桁4桁のGMTマスターを買うようになったのが1つの理由だと考えられます。
2007-2008年は物凄く時計の値段が高騰していました。
GMTマスターⅡ 116710LNはそんなイケイケの2007年新作ですね。
当初2トーンはセラクロムベゼルでは再現できないからという尤もらしい理由付けがされていましたが、GMTマスターの価値を高めるロレックスサイドの戦略なのかも知れません。
魅力的なロレゾール
これまた現行のロレゾールGMTマスターⅡには黒のモノトーンベゼルしかありません。
5桁のロレゾールには、それはそれは魅力的なモデルがありましたが、一般的にはそこまで評価されていませんでした。
16713RG。
サブマリーナーはSGでしたね。
RGのRはルビーのR、Gはダイヤモンドです。SGのSはサファイアのSです。
人気が無かったこと、高額品だったことで出回りが非常に少なく稀少性が高いですね。
そしてそして、こちらも現行で復刻されることが望まれている「茶金」2トーンベゼル。
ロレックスの技術力で再現可能なのかな?
スティールもロレゾールもそうですが、生産終了してその存在が無くなってしまうと高騰していきます。
無い・・・でも欲しい・・・売れる・・・もっと高く売る・・・の繰り返し。
有名ショップが冒険なプライスをつけても、すぐ売れてしまったら欲しかった人は焦るよね。
多少「売るサイド」の思惑もあるでしょう、ロレックスもわざと価格操作しているのでしょう、それでもファンはわかってて踊ってしまいます。
ニックネーム
GMTマスターの人気を支えるもう1つに「ニックネーム」があります。
誰がそう呼んだのか、いつの間にか定着している愛称。
みな自然に使っているんだから凄いですよね。
1枚目の画像は金無垢のGMTマスターⅡ 16758ですがインデックスを見てください。
なんかポッチのような見た目。
この鋲のようなアプライドインデックスを日本では「フジツボ」と呼びます。
因みに海外では「ニップル」ダイヤルと言いますが、寒くてオジサンのYシャツの乳首が浮き出すシーンを想像してみてください。
2枚目のこちらは赤/黒の2トーンベゼルから「コーク」(コカ・コーラ)の愛称で呼ばれます。
また、16760と言うGMTマスターⅡの初代モデルなのですがケース形状から「ファットレディ」「ビッグママ」「ソフィアローレン」と呼ばれる気商品なんです。
3枚目、青/赤でペプシ(ペプシコーラ)は皆さんご存知ですね。
で黒モノトーンをエスプレッソなんつ~ドリンク縛りな愛称で呼ぶ方々がいたりいなかったり。
4枚目は日本じゃ馴染みのないドリンク「ルートビア」。
子供から老人まで楽しめるノンアルコールドリンク。
で、突然「バットマン」かい!
どうしてドリンクで探さなかったんじゃ?
まとめ
なんで今GMTマスターなのか?
意図的に吊り上げられているような感じもしないでもありませんが、あれよあれよと人気モデルと化したGMTマスターシリーズ。
ビンテージも、5桁も現行も本当に人気があります。
また微妙な差異ですが画像の様な「スティックダイヤル」や、またキャリバー3186を搭載している16710などレア要素までロレックスは用意しています。
ペプシ・コーク待望論もわかっていながら実現させない。
いつかの為に買って寝かせておく方、本当にカラーが好きで着けたい方、売りたいサイド、買いたいサイドのせめぎあいですね。
まだ、上がる。
5桁もみんな100万円オーバーになると思います。
今はレアモデルや、保証書付の高年式だったりが高いですが、そのうち普通の中古も100万円オーバーになっちゃいますよ。
16610LVグリーンサブのようにね!
なので、今じゃなく未来もGMTマスターなんじゃない?