ロレックスのレアモデル
高級時計メーカーとして絶対的な地位を誇るロレックス。日本国内での人気も凄まじく、知らない人は少ないブランドだと思います。
歴史も古く、現在までに数多くのモデルが生み出されてきました。メーカーによる"販売戦略"でしょうか。同一モデルの中でも数多くの仕様変更がされているのがロレックスの特徴です。
外装パーツや細かいデザインチェンジなども行われているモデルもあり一部で希少性の高い"レアモデル"なるものが存在します。
1990年代から2000年代の主なレアダイアル
1990年代(5桁レファレンス)から2000年代におけるレアダイアルを簡単にご紹介します。
まずはエクスプローラーⅠ Ref.14270"ブラックアウト"ブラックアウトとは、画像のように3.6.9のインデックスに白いラインが入っていない個体の事の事で、初期生産分のE番、X番の一部に存在するレアモデルです。
続いてはデイトナRef.16520ブラウンアイ"パトリッツィダイアル"。ご覧の通りインダイヤルがブラウンに変色しているデイトナです。S番やW番の一部に個体に見られるものですが"希少性抜群"です。90年代を代表するレアモデルといえます。
ヴァイオレットカラーのサブマリーナ デイトRef.16613も少なくなりましたね。青サブといわれ通常ブルーの文字盤カラーですが、初期生産分の一部に紫(ヴァイオレット)に変色した個体が存在します。
2000年代の初期にはデイトナRef.116520のアイボリーダイアル(クリームダイアル)が存在します。P・K・Y番の一部の個体に見られるダイアルとなっています。当時はさほど注目されていなかったモデルですが、最近では高く評価されており、200万円以上の金額で取引されています。
同じく2000年代前半にはグリーンサブマリーナの"マーク1ダイアル"と呼ばれるレアモデルが存在します。『ライムベゼル』と呼ばれる淡いライムグリーンのベゼルに"ビッグスイス(SWISS MADE表記が大きい)"や、"フラット4(ベゼルの4の字体が横に広い)"という特徴があり、非常に珍しい個体となっています。
現行GMTマスターⅡにもレアダイアルが存在した
5桁モデルに多く見られたレアモデルですが、現行モデルにも存在しました。それがこちらGMTマスターⅡ Ref.116710です。画像は同じGMTマスターⅡですが、どちらかがレアモデルとなっています。
こちらがレアモデルになります。ギャランティカードは旧タイプですね。シリアルは初期のV番(2007年頃)ですね。もうお気づきになった方もいるかと思います。
116710LN スティックダイアル
スティックダイヤルとはダイヤル6時位置の"GMT-MASTER II"というロゴの「II」の部分の横棒がなく「I I」のような書体のダイヤルになっているものです。
そしてこちらが"スティックダイアル"。注意してみないとわからないですね。
スティックダイアルが確認されているのは『V番のみ』
Ref.16710のスティックダイアルをご存知の方は多いと思いますが、現行GMTマスターⅡのスティックダイアルは意外と知らない方も多く、認知度もあまり高くありません。
しかし、116710LNのスティックダイヤルが確認されているのはV番のみとなっており、生産期間は約1年とかなり短いので今後大化けする可能性を秘めたモデルとなっています。
旧型Ref.16710のスティックダイヤルの高騰具合を見ると、116710LNのスティックダイヤルも今後かなりの高騰が予想されます。
ましてや今年のバーゼルで新型GMTマスターⅡが発表されたので、116710LNの廃盤説も現実味をおびてきています。そうなれば自ずと相場は上がり、レアモデルであるスティックダイアルもさらに高騰しそうです。
現在116710LN スティックダイアルの相場は、箱・保証書付きで130万円〜150万円前後となっています。すでに若干のプレミアはついておりますが、仮に廃盤となって、スティックダイアルの認知度が上がれば価格はさらに高騰しそうです。
現行モデルのレアダイアル自体が非常に少ないので、今が狙い目かもしれません。