2021/12/6 聖徳太子
チューダーのペラゴスシリーズはスノーフレーク針、スクエア型アワーマーカーなどのアイコニックな特徴を持ち、視認性、実用性に特化した本格派のダイバーズモデルです。
今回は11月に発売された新作チューダーのペラゴスFXDについてご紹介いたします。
https://www.tudorwatch.com/ja/pelagos-fxd
チューダーの時計は背景に魅了される部分が多くあります。
特に今回紹介させていただくペラゴスFXDは海軍の実用的なエッセンスが多く含まれたものとなっており、実用背景が感じられる時計です。
堅牢性はもちろん歴史ある雰囲気を詰め込んだ、レトロな時計。
こちらはフランス海軍MarineNationalの共同開発によって生まれたモデルです。
フランス海軍の中でも権威のある戦闘部隊コマンドーユベールの協力のもと製造されたモデルで、特殊機能の多い本格的なテクニカルウォッチの仕様となっております。
テクニカルウォッチとなるとタフさの信用度がぐっと上がりますね。
代表的なものは、反時計周りに0から60まで目盛が刻まれた両回転はベゼルで、こちらは戦闘ダイバー達の重要な任務である水中ナビゲーションに特化した特殊な機構です。
現代の一般人にはまず使用しない機構ですが、こういう本格的なオーバースペック機能はあるだけで心躍るところがあります。
チューダーのダイバーズウォッチはフランス軍と関係が深く、1956年から80年までフランス海軍のサブプライヤーとして時計を納入してきました。
チューダーの中でも人気を誇るブラックベイフィフティエイトはその歴史に敬意を持って展開されております。
こちらのペラゴスFXDもフランス海軍とチューダーとのかつての親密な関係を担うものの一つとして発売されました。
ペラゴスFXDの特に目を引くディティールとして、ブレスレットが挙げられます。
FXDとはFixed のことで、ケースにストラップを通すバーが固定されていることからとのこと。
フランス軍は当時、フェイスのみをチューダーから納入し、軍人は各々で、ストラップを通していたという背景があります。
ラグのバネ棒でブレスレットを固定するより、安定感、フィット感が向上し、着用ストレスがなく活動できます。
金属性のブレスレットの方が高級感は演出できますが、ここをあえてファブリックのベルトにするというところが、当時のディティールを忠実に再現しているところだと思います。
このディティールも今モデルからの採用されたもので、よりノスタルジックな印象になりました。
海軍の軍人の当時の様子が情景に浮かぶ使用。高級感やクリエイティビティが感じられる時計も魅力的ですが、リアルに使われてきたヒストリックな仕様もまた違う良さがあります。
この雰囲気を醸し出せる時計は特にチューダーが得意としているジャンルなのかと思います。
このファブリックストラップにも手が込められており、フランス老舗リボンメーカージュリアンフォール社によって製造されております。
ジュリアンフォール社はフランス海軍水兵帽の装飾リボンを製造していたという歴史があり、その背景も心が惹かれるポイントですね。
ただ、ブレスレットのコストを抑えたいからという理由ではなく、当時の仕様を上手く再現させることに主きを置いたもとだと感じられるこだわりを伺えます。
搭載するキャリバーは、マニュファクチュール キャリバーMT 5602。非磁性のシリコンバランススプリングを備えるほか、スイス公認クロノメーター認定も取得している精度を誇ります。パワーリザーブは70時間と長く、現代の生活にフィックスした機能性があります。
https://www.tudorwatch.com/ja/pelagos-fxd
海軍との歴史をうまく取り入れ、モダンにブラッシュアップしたタイムピース。
人気ブランドであるが故に発売から品薄状態が続いております。
男心をくすぐるテクニカルウォッチ。
手に取ってみてはいかがでしょうか。
ではまた!