1970年代にリリースされたバルジュー7750を搭載したデイト表示付き自動巻きクロノグラフ「TUDOR PRINCE OYSTERDATE Chronograph」。
品番は9430/0、通称"BIG BLOCK"。
厚めのムーブメントのバルジュー7750をセットし、更には防水性を求めたプラ風防も厚いものでした。
デイトナ第3世代のスクリューロックプッシャー機構を採用し防水性を高めています。
約15mmのケース厚が「レンガ」の様だとついたニックネームがビッグブロックです。
日本ではセンス良く(?)「カマボコ」と呼ばれています。
因みに自動巻きクロノグラフは本家ロレックスよりチュードルの方が早いのです。
9430/0はチュードルのクロノグラフ第3世代にあたるのですが、今回探していきたいのは第4世代と第5世代の「クロノタイム」です。
理由は「手に入る可能性」が高いからです。
1989年頃に世代交代した第4世代のクロノグラフ791**系の「クロノタイム」。
ムーブメントは相変わらずのバルジュー7750を採用しコストダウンをしています。
ケースもビッグブロック仕様、プラ風防、スクリューロックプッシャー。
そしてロレックスファンを魅了する、ロレックスオイスターケース、ケースバック、ロレックスクラウンなどパーツの流用です。
791**系には
79160・・・プラベゼル
79170・・・プラ回転ベゼル
79180・・・ステンベゼル
のスタイルにダイヤルバリエーションがそれぞれあります。
1番人気は画像にある、黒文字盤にシルバーインダイヤルの逆パンダ仕様にプラベゼルのRef.79160ですね。
今は枯渇し価格高騰しているので、なかなか手が出しにくくなっています。
ジャーン
どうですか?
一瞬、デイトナに見えませんか?
2トーンダイヤルの質感と配色、バーインデックスなどが手巻きのデイトナに通づるものがありますね。
クロノタイムが人気なのは、その為なのです。
トケマーで売り切れ商品ですが、50万円以下でギャラありがあれば飛びつくレベルです。
ちょっと前なら高いかな?って値段ですが今だと安く感じます。
1995年頃には第5世代のクロノタイムに世代交代。
初期モデルにはオイスターケース、ロレックスクラウンを使用したモデルがあり、今ここが熱いんです。
プラベゼル、2トーンダイヤル、そしてサファイアクリスタルになりケースラインも優しくなりました。
79160の良さを受けつつ進化しています。
スティールベゼルも格好良いですね。
3連オイスターと後期の5連チュードルブレスではまったく人気が異なります。
あくまでもロレックス風であることが重要なんです。
トケマーを覗くとロレックスパーツを使用した3連オイスターRef.79260が42.8万円で売り切れています。
10年も前だったら20万円ちょっとだったのにね。
そうそう、こんな感じの値段でした。
ステンベゼルにしても安かったんでしょうね、コレ。
売切れです。
1998年にはタイガーウッズさんとのコラボレーション通称「クロノタイガー」が誕生します。
かなりカラフルなバリエーションがラインナップされます。
2000年にはオイスターデイトの表記がプリンスデイトに変更され、ロレックスの面影を残すことは無くなりました。
どうすか?
ブレスレットを交換したりして楽しんでみては?
日本にはチュードルが正規に輸入されていませんので、あまり中古を見る機会は多くありませんね。
数少ないチュードルも海外へどんどん出ていってしまいます。
90年代だったらバイヤーの買付なんてのも多かったでしょうけど、いまは国内で買い付けた時計を海外に持ち出すことの方が多いですからね。
出会いのタイミングがあったら、クロノタイムを狙ってみても面白いですよ!
因みに・・・
79160など791**系は今後もどんどん急激に上がりそう。
79260など792**系ロレックスパーツはじんわりと上がるかもね。
792**系のチュードル仕様/タイガー仕様/末尾Pは、もしかしたら奇跡が起きるかもね。
あとは楽しむ気持ちで買えば良いのです!