Ancon エイジング日記

購入1日目
香港(USA)のオマージュウォッチメーカー「ANCON」のブロンズ時計を買いました。
ANCON Watches challeger 47mmはミヨタ製の自動巻きムーブメントをブロンズケースに収めたダイバーウォッチです。
1ヵ月ほど毎日毎日着けていましたが、大きい・重い・秋になった、と言う事で「お蔵入り」することになりました。

1ヵ月経過
これが、お蔵入り直前の姿。
1ヵ月も経つと、きれいな10円から汚い10円の色味になっています。
輝きが無くなっていますね。
特別なメンテナンスなどはしていません。
が、毎日クロスで磨いていました。

PAM00382
しかし、ただお蔵入りしても面白くない。
雨に濡れ放置しておくと、乾いたところに緑青(ろくしょう・青サビ)が出来ていることがありました。
それを見て「オッ、何だか格好良いなぁ」と感じた私は、このアンコンに人工的にエイジングさせたブロンズ製品の様な状況を作ってみようと決意します。
目指すところをコレ(ブロンズ・パネライPAM00382)に設定し、とりあえず人工的に緑青を発生させてみます。
薬品などがネットに出ていましたが、1番手っ取り早いのは塩水に浸して乾かす!でした(笑)
取り敢えず塩水に浸し、夜中にベランダで乾かしました。
すると塩の結晶でしょうか?
白くなっている部分と、青くなっている部分があります。
意外に簡単。
そのままベランダに3~4日間放置。
緑青がびっしり。キレイですね。
雨の日も晴れの日もありました。
塩のせいか、サビのせいか不明ですが「ベゼル」が回りません(笑)
放っておけば、いつしかこんなブルーになるのかも知れませんね。
青銅です。格好良い。
しかしブロンズ・パネライPAM00382の画像を見ると、もっとブロンズが黒く変色していることに気づきます。
「あれ?おかしい」
ただ使っていても、こんなに黒くなることがないと思い、ベランダに放置している間に「銅いぶし液」なるものを発注しました。
アマゾンで注文したのですが、画像とパッケージが違うものが届きましたが・・・まぁ良いでしょう。
使い方がよくわかりませんが、水に薄めて漬けるようです。
レビューなど見ると、変色しないとか何とか書かれていたり、原液塗ったらスグ変色したなどと書き込みがあったりしたので、せっかちな私は原液をケースに塗ってみることにしました。
※この液に漬けるのが怖かったというのもあります。
フタを開けると「硫黄」のニオイがしたので、ベランダで塗ることに・・・
夜間で暗かったのでiPhoneのカメラではピントが合っていませんね。
スミマセン。
綿棒でおそるおそる塗っていきます。
※怖いので薄めに塗りました。
そのまま放置して朝になりました。
何だか、とんでも無いことになっています・・・(汗)
明らかに黒くなったけど・・・ボコボコと表面が立体的になっちゃってますね。
よく「銅いぶし液」のページを読んだら、すぐ「洗う」と書いてありました・・・。
なるほど、放置しちゃダメだったか(笑)
とりあえず洗ってみることに。
硫黄のニオイが辺りに漂っていましたので、ビニール手袋をはめてぬるま湯で洗います。
すると「緑青」が全部取れちゃいました・・・
順番が逆だったのかも知れませんね。
先に「黒く」いぶして変色させた後に、塩水で緑青を発生させた方が良かったのかも。
とりあえず1度また放置して乾かしてみましょう。
乾いていたのですが・・・なんか変ですね。
ベゼルの上が特に、モコっとしています。
けっこう黒くなってはいます。
まぁ変色と言う意味では、マズマズの結果。
ステンレスの素材は、燻されないみたいです。
クラウン部分にわずかに緑青が。
乾いたので、もう1度「塩水」に浸して、天日干ししてみます。
1日経ちました。
塩の結晶が「白く」固まっています。
前回の様に緑青は発生しませんね・・・。
燻すとサビなくなるのかな?
本来はサビ防止のために燻すんだろうか?
クラウンもベゼルもちゃんと回ります。
1度洗ったおかげですね。
隙間に緑青が付いているのが、リアル・エイジングっぽくてなかなか良いです。
とりあえず「銅面」をきちんと出さないと、緑青も発生しないのかも知れませんね。
この怪しげなモコモコを撤去してみようと思います。
横から見ても、変な感じになっています。
これはこれで格好良くも見えますが、触るとススの様な黒い粉が落ちてきます。
ティッシュペーパーを敷いて、ビニール手袋を着け、軽くティッシュで擦ってみました。
ポロポロ、パラパラと黒いススみたいな粉が落ちてきます。
この状態で腕に巻いていたら、とんでもないことになりそうですね(笑)
肌荒れしそう・・・
一通りススを払ったので、もう一度「塩水」に漬け天日干しをしてみることに。
これで緑青が付かなければ、きちんと磨いて黒光りさせてやりますよ。
にしても、この黒いススはね・・・もうニオイはありませんが指が黒くなります。
また「塩水」に漬けて、天日干し後2日間ほど経過しました。
少し緑青が見られますが、もう代わり映えはしないようですね。
ドライヤーで乾かしました。
緑青がキレイです。
ベゼルには緑青が付きにくいようです。
もっとミドリミドリしたかったら、ヤスリなどで加工しないとですね・・・
凹凸の多いクラウンサイドは緑青が凄いことに!
全体的にこうしたかったのに・・・
ケースバックのブロンズ部分も雰囲気は良いですけど・・・
手に着けたら、きっと汚れるか緑青が取れちゃうかだな。
この様に凹凸の少ない部分には緑青が付きにくいようです。
う~ん、薬品に頼ってみるかな。
ストラップを取り付け、久々に装着!
う~ん、重い。
外で見ると、ただの汚い時計です(笑)
そう言えば、またベゼルが回らなくなりました。
塩水が原因かと思います。
こっちサイドは、かなり緑青ってるんですけどねぇ・・・
あっ、リューズは普通に問題なく回せます。
もう一度、二度と塩水攻撃(笑)
そして天日干し。
ようやくベゼルにも緑青が発生しました。
そして完全にベゼルが回らなくなりました(笑)
石のように固いです。
まだ続くエイジング道
少しでもブロンズ時計のエイジングに興味がある方の参考になれば。
パネライのは、どうやって濃い部分と白くなっちゃった部分とを作り出しているのだろうか?不思議です。
あとはキャンバス地のストラップを、どうやってこんな風に作ったのかな?やっぱり薬品かしら。
まだまだ続編あると思います!