1年半ほぼ毎日着用してた愛機ノーチラス
私物
上の画像は、私が約1年半、仕事の時(デスクワークと店頭での接客業をしてました)や
プライベートの時にほぼ毎日使用していた時計です。
パテックフィリップのノーチラスなので、非常に嬉しいことに時計好きの方には
『良い時計してますね』と声を掛けていただく事があります。

私物
声を掛けていただいた方に時計をお見せすると、
大体の人が『とてもキレイですね。最近買われたんですか?』
『1年半使っていてこの状態はすごいな!』『なんでキズないの?』と使用年数の割に
目立つキズや汚れが無いことを驚かれ、『どうすればこの状態を保てるの?』と聞かれる
ことが多いので、今回は完全自己流ですが私自身が普段行っている、ケア方法やキズ回避方法
などご紹介していきたいと思います。
下記画像で、私物のノーチラスと他社の中古品の商品の画像を載せてますので、
現在のキズの度合いなどを比較してみてください。

私物
分かりづらいですが、ベゼルの1時と2時の間に線キズがあります。
このキズは電話機の子機が時計に倒れてきた時のキズです。←当時はめちゃくちゃショックでした。
その他は目立つキズないですね。
これはイエローゴールド素材なのでステンレスより柔らかいのでしょうがないのですが、
ベゼル正面の目立つ箇所にけっこう大きめのキズがありますね。
通常、1年も使用してたらこれくらいのキズは当たり前ですかね。

私物
ベゼルの鏡面部分の10~11時の間に線キズありますね。
いつの間にかキズがついていたので原因不明です。
ベゼルの鏡面部分全体にキズ多数ですね。
ベゼル正面のヘアライン仕上げ部分の11~12時にかけて線キズありますね。
ラグ部分もヘコミが見られます。

私物
鏡面仕上げ部分は生活キズありますが、その他は目立つキズなしです。
鏡面仕上げ部分に生活キズありますね。
ヘアライン仕上げ部分もすれキズ多いですね。
他の商品の前オーナーさんの使用頻度や、使用環境などの違いはあると思いますが、
このような感じで、私の大きなキズなどなくキレイな状態を保っています。
いくつかのことを意識して実践していればこのような状態にすることが可能です。
私が愛用しているケア用品たち
まず初めに私が常に時計をきれいな状態に保つために愛用しているケア用品を紹介します。
まず、一つ目は基本中の基本!
毎日、外した時に一日着けて付着した汚れを拭き取るために必要な『セーム革のクロス』。
時計好きの人なら大体の人が持っているはず。
東急ハンズ等でも大体500〜1000円で売ってます。汚れても洗濯してアイロンをかければ
何度も使えるので非常に便利で経済的です。表面と、裏面で若干質感が違うと思うので、
私は少し湿った感じがする面で拭いてます。⬅なんとなくキズつきずらいと思います。
拭くとキレイになりますが、セーム革自体が汚れていたり、固形物(微細な砂やゴミ)など
が付着した状態のまま拭いてしまうとキズが付く恐れがあるので注意が必要です。
必ず拭く前に固形の付着物がないか確認しましょう。
二つ目は『チリ吹き』(正式名称不明)です。
時計についたゴミやホコリを飛ばすために使うものです。
口で息を吹きかければいいじゃんと思う方もいると思いますが、息を吹きかけると
あやまって精密機械の天敵である、唾が飛んでしまってサビの原因になる恐れがあるので
これを使います。
セーム革のクロスで拭く前に、必ずチリ吹きでゴミやホコリを取り除いてやりましょう。
面倒ですがケースや風防にキズをつけて後悔するくらいなら手を抜かずやりましょう。
楽天や上野にある『五十君商店』さんなどで、500円位〜購入可能です。
三つ目は『豚毛ブラシ』です。これはセーム革のクロスでカバー出来ない箇所、
ブレスレットの駒と駒の間・リューズとケースの隙間・ネジ穴・ベゼルとケースの隙間等
を掃除する時に使います。普通の歯ブラシみたいですが豚の毛を使用しています。
豚毛は比較的柔らかい毛質なのでケースにキズがつきづらい特徴があります。
キズがつきずらいだけなので、使用時は優しくブラッシングする必要があります。
最後はこれさえあれば簡単にブレス洗浄ができちゃうすぐれもの、『超音波洗浄機』です。
こちらは家電量販店や楽天などで購入可能です。
私は上記画像の洗浄機を愛用しており、価格も5000円位でしたがこれでも十分でした。
洗浄機につけながら、豚毛ブラシでブレスの駒の隙間を掃除すればさらに効果的です。
洗浄が終わったら必ず自然乾燥やドライヤーの冷風を使用して完全に乾燥させることも重要です。
せっかくきれいにしたのに、水気が残っているとサビの原因にもなるので要注意。
使い方は簡単で、スイッチを入れて時計を浸していればあっという間にきれいになります。
注意しないといけない事は時計は精密機械なので、超音波が発生させる微細な振動
によって精度が狂ってしまう恐れがあるので、ケース部分は絶対に水につけずにブレス部分のみを水につけることを守ってください。
下記に、超音波洗浄機の動画あったので参考にしてみてください。
ケアをしても普段から気を付けていなければ無意味です!
せっかくこまめにメンテナンスしていても、実際に時計を着けている時にキズをつけたり、
汚してしまったら無意味です!
そんな努力が無駄にならないように私の着用時のキズ回避方法をご紹介していきます。
私が時計を着けている時に気をつけていることは、何点かあります。
・なるべく左手を使わないで生活する
・手を繋ぐ時は必ず右手で繋ぐ
・袖にファスナーが付いた服は着ない
・電車に乗るときは吊革は必ず左手で持つ&絶対に時計を着けている腕は下におろさない
・かばん等の荷物を持つときは右手で持つ
・自分の左側に人がいる場合は常に意識して警戒する
・人混みはなるべくさける どうしてもの場合は腕を組んで時計を守って、
左手は下におろさず常に意識する
・時計の着脱時は必ず、指輪やブレスレットなどのアクセサリーは外す
・なるべく他人に触らせない
いくつか挙げてみましたが皆さんどうでしょうか?
共感出来る行動もあると思いますが恐らくマネする人はほとんどいないでしょう。
ちょっと異常で慣れないと気をつかいすぎて疲れますし、
行動も限られて時計なんかしたくないと思う方も多数だと思いますが、
これだけ意識して行動すればかなりの確率でキズは防げます。
その他にもキズ回避に有効そうなワザをご紹介!
ケース全体をダイヤでカスタムする!
ケース全体を固い鉱物のダイヤで埋め尽くすことによってぶつけてもキズつかないので安心。
見た目もゴージャスになっていいですね。
ただ費用がかなり掛かるし、正規のメンテナンスが出来なくなるのが難点ですね。
付属のケースカバーを付けたまま使用する!
これが一番簡単ですぐ出来ます。パネライの時計を買うとそのモデルにピッタリ合う
ケースカバー(ゴム製のようなもの)が付属しているので、
それを付けたまま着用すればぶつけてもある程度のキズは防げるでしょう。
ただ見た目が少しダサいし、パネライしか通用しません。
フィルムを巻く。
これは時計の中古品販売店等が店頭でディスプレイする時に使用している方法です。
ラップのような透明のフィルム状のものを時計本体に空気入らないようにきれいに巻きます。
きちんと時計のサイズに合わせてフィルムをカットして、きれいに貼ればぱっと見はフィルムを付けていることは分かりづらいです。
上記の写真はサイズも大きく、空気が入ってしまっているので微妙ですが。
また裏面でテープなどで固定しているので、すぐに外せますし何度も利用可能です。
ただフィルムをしたまま時計を操作出来ないのが難点ですね。
これが実用的かと思います。私はこのフィルムがどこで売っているか分からないのですが、
見つけたら是非実践してみたいですね。試しに今度自宅のラップでやってみます。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。
正直、私が時計を守るために行っている行動は少し異常で気にしすぎなのかもしれません。
ただ私は手に入れた大好きな時計を大事に扱いたいという一心で時計を着けています。
今まで、値段の高い・安い関係なく、歴代の私が着けていた時計たちもこのノーチラス
同様、ほとんどキズつけることなく共に生活してきました。
大事に扱うことによって、時計に愛着が湧きますし、最悪時計を手放す事があった時は、
状態が良い方が断然買い取り査定額も高くなるので、キズを気にしながら時計を着けることも悪くはないと私は考えます。