金属ブレスレットのメリット
腕時計をつけるにあたってベルトにこだわる人は結構多いと思います。
見た目に与える印象がまず大きく変わりますし、装着感もモノによってかなり変わってきます。
ただ一口にベルトといっても革、ナイロン、ラバー、シリコン、セラミックなどなど色んな種類がありますが、やはり腕時計のベルトにおいて代表的なものと言えば金属ブレスレット(ベルト)だと思われます。
金属ブレスを選ぶ利点としては「汚れ・水に強い」「丈夫」「経年劣化しにくい」などが挙げられますが、何より金属ならではの光沢や重厚感が腕時計の存在感をより高めてくれるというのも大きいと思います。
腕に着けた時だけでなく、腕から外して置いた状態でも絵になるのは金属ブレスならではと言えるかも知れません。
逆にデメリットとしては「重い」「冷たい(特に冬場)」「サイズ調整が難しい」あたりでしょうか。革やナイロンを愛用される方としてはやはりこの辺りがネックとなっている気がします。
金属ブレスレットの種類

三連ブレス

五連ブレス(エンジニアタイプ)
via くろ
金属ブレスの中で最も一般的なのは3つのパーツを組み合わせて構成される「コマ」をベルト状に連結した「三連ブレス」でしょうか。見た目にもスタンダードでフォーマルな腕時計にもよく合います。これが四連、五連、七連とコマの分割が変化するとまた雰囲気が変わってくるため、腕時計本体との相性も変化します。
コマ同士の連結方法にはいくつか種類があり、板状のパーツでコマ同士を挟み込む「板バネ式」、松葉のような形のピンを通してコマを連結させる「割りピン式」、先端がネジ状になっている金属棒でコマ同士を繋ぐ「ネジ式」などがあります。
板バネ式は比較的安い腕時計に使われることが多く、ある程度の値段以上(特に高級なもの)にはネジ式が用いられるようです。
自分の手首に合わせるためのサイズ調節を行うには何かしらの工具が必要なため、慣れていない人には少しハードルが高いということ、またサイズの調節は基本的にコマの付け外しで行うため、細かい融通が利かないというのが難点です。
しかし一度自分の手首の太さに合わせてしまえばあとはバックル(金具)をパチンとはめるだけで簡単に装着できるのは便利でもあります。また、革ベルトのように付け外しを繰り返しているうちに折れ目やシワが出来たりすることが無いのもポイント。

シャークメッシュブレス
via くろ
いっぽう、こちらは針金状の細い金属を編み込んだ「メッシュブレス」と呼ばれるもの。ダイバーズウォッチなどに使われることが多いタイプです。重量は軽めで通気性も(他の金属ブレスに比べて)高いのが特徴。
編み方もいくつかバリエーションがあり、目が粗く編まれているものはワイルドなイメージ、逆に目が細かいとドレッシーな雰囲気になってくるようです。
バンドの長さを調整するにはニッパー等で直接切るしかないため、失敗できないのが難点。切りすぎに要注意です。(中にはコマ単位で分割が可能なタイプのメッシュブレスもあります)

スライドメッシュベルト
メッシュベルトも目が細かくなると比較的ドレッシーなイメージになってきます。ちなみにこれはスライドベルトと呼ばれるもので、文字通り金具を上下にスライドさせることでベルトの調節ができるタイプです。上記のメッシュと違ってベルトを切らなくて良く、通常のコマタイプのブレスよりも調節範囲に融通が利きます。
金属ブレスいろいろ
分類的には四連かな?割とドレッシー寄りなデザイン。
スポーティーなイメージを強く与える五連ブレス。時計本体の個性的なデザインにも負けてません。
シャークメッシュブレスはレトロなデザインの時計にも似合いますね。奥の七連風デザインのブレスは昔のセイコー腕時計などでよく見かける雰囲気。
ブレス自体が割と個性的なデザインの場合、腕時計本体にインパクトが薄いとブレスのほうが悪目立ちしてしまうので組み合わせは結構重要だと思います。
最後に
腕時計もTPOによって相応しい・相応しくないデザインがあるようですが、その際のイメージを大きく左右するものの一つはやはりベルトだと思います。
フォーマルな場では革ベルトの腕時計が望ましいというイメージは強いですが、実際のところは金属ベルトであっても(よほど奇抜なものでなければ)それほど変な目で見られることもなく、割とどのような状況でも対応できると思われます。
前述でも触れましたが、金属ブレスは革やナイロンベルトと違ってサイズの調節が利きにくい反面、いったん調整してしまえば自分の手首サイズに合った「自分だけの時計」感が強くなるため、愛着も沸きやすいのかな…と思ってたりもします。