早速ですが、「マスターコーアクシャル」とはなんぞやという話ですが・・・
その前に「コーアクシャル」についてご説明したいと思います。
機械式時計は内部の歯車の劣化や油切れなどを考慮して約5年に1度オーバーホールをする必要があると一般的には言われていますが、オメガが開発したコーアクシャル機能を搭載した時計はオーバーホールの頻度を約10年に1度(通常の約2倍)にする事が可能と言われております。
要はオーバーホールなどのメンテナンスをするまでの期間が通常の機械式時計よりも「長い」という事ですね。
仮に一生使う予定の時計ならメンテナンスのコスパは半減という事です!
ズバリ名前の通り上記で説明した「コーアクシャル」を更に進化させたムーブメントです。
少し詳しくご説明するとヒゲゼンマイなどの主要パーツに鉄を含まない非磁性の素材(シリコンや新素材のニヴァガウス)を使用したオメガが開発した最新悦のムーブメントです。
これにより、コーアクシャル機能(メンテナンス性の向上)に加え約1万5000ガウス超という驚異の「耐磁性」を実現しました。
現代社会は携帯電話などの電化製品に囲まれて生活しているのが当たり前の状況であり、当然ながら腕時計をつけて日常生活を送る上では「磁器帯び」の不安は常にあると思います。
北堀江2丁目が愛用するROLEXの時計もふと気づくと磁器帯している事が多々あります。
磁器帯すると日差が大幅に出てしまい機械式時計としての機能を・・・いや本来の時計そのものの機能を発揮できなくなってしまいますね。
そうした現代社会の一番の不安を身近な存在として払拭してくれたのがオメガの「マスターコーアクシャル」と言えるのではないでしょうか。
ちなみにですが・・・方位磁石に時計にあてて磁器帯しているか簡単に確認する事ができます。
方位磁石の針が動いたら磁器帯しているという事になります。(激しく針が動いたらそれは磁器がたくさん入っているって事です)
100円ショップなんかでも方位磁石が売っているので気軽に確認してみてくださいね!
そして続きまして「マスタークロノメーター」とはどんなものか解説させていただきます。
一般的にはCOSCクロノメーターが世界的に機械式時計の品質認定基準と言われておりますが、オメガが主導でMETASスイス連邦計量認定局を巻き込んで新たに誕生した認定規格が「マスタークロノメーター」です。
下記がマスタークロノメーター認定基準です。
以上がマスタークロノメーター認定基準の概要との事です。
(詳細を知りたい方は是非オメガのホームページでご確認ください。)
北堀江2丁目が思うに、マスターコーアクシャル用に作られた新たな認定規格がマスタークロノメーターと言えるのではないでしょうか。
特にマスターコーアクシャルの最大の特徴と言える「1万5000ガウスの耐磁性」の品質を最大限アピールしていますね。
もちろんこのマスターコーアクシャルを取得しているのは今のところ「オメガのみ」との事です。
マスタークロノメーターのギャランティーをiPhoneのオメガアプリでスキャンする事で検査結果を確認できるようです。
(公式ホームページからも確認可能です。詳しくはオメガホームページをご確認ください。)
今回はオメガのマスターコーアクシャルとマスタークロノメーターについて記事を書かせていただきました。
恐らく今年のバーゼルフェアにてオメガよりマスターコーアクシャル搭載のスピードマスターの新型モデルが発表されるのは間違いないと思います。
今現在マスタークロノメーター搭載のモデルが中古市場では30万円台から購入可能です。
コストパフォーマンス的にも現役時計販売員としても今が旬のマスタークロノメーター搭載モデルの購入をお勧めします!