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世界最古の腕時計メーカーはどっち?<時計怪獣 WatchMonster 2019/1 掲載記事>

2019/1/17



ブランパンとヴァシュロン・コンスタンタンはどちらも「世界最古」の時計ブランドとHPで名乗っています。さてどちらが世界最古なのでしょう。


ウィキペディアによりますと、『ブランパン』と『ヴァシュロン・コンスタンタン』共に世界最古の時計ブランドと書かれています。これはなぜなのか、その真実を調べてみます。

1755年ヴァシュロン・コンスタンタンと1735年ブランパン

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上の写真はブランパンの創始者であるジャン・ジャック・ブランパンです。公式HPには1735年には『世界最古の時計ブランドになります』と書かれています。
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こちらはヴァシュロン・コンスタンタン創業者、ジャン=マルク・ヴァシュロンです。公式HPでは1755年創業、『この雇用契約書をヴァシュロン・コンスタンタンの出生証明書とみなすことができ、こうして創業以来一度も系譜を絶やさず、また一度も第三者に経営を譲ることなく時を刻んできた世界最古のマニュファクチュールが誕生します。』となっています。
公式HPの文面を見る限り、「一度も第三者に〜」という文面はブランパンを意識しているのではないでしょうか?
過去に「世界最古」のフレーズの使用で他社と論争になった事があるかも調べてみました。

なぜ両者共に「世界最古」というフレーズを使うのか?

これまでブランパンとヴァシュロン・コンスタンタンの2社間で世界最古」のフレーズを巡り裁判や訴訟になった事はありません。
しかしネットで、Philippe Du Bois &Fils(フィリップ・ドゥボワー)という時計ブランドと過去に法廷で争った事があるそうです。Philippe Du Bois &Fils(フィリップ・ドゥボワー)が世界最古というフレーズを使わないようにヴァシュロン社を訴えました。
そのことに関して、ある時計ショップの店長さんが書いた、ブログでその「世界最古に関する記事」が書かれています。
その記事では1980年代にPhilippe Du Bois &Fils社がヴァシュロンに対して、世界最古の称号を使わない裁判を起こしたとされています。
結果、ヴァシュロン社は裁判所から「世界最古」という肩書きを使う事を許されています。
しかし、なぜ裁判所はヴァシュロン社に「世界最古」の時計ブランドという肩書きを許したのでしょう?
恐らく裁判所が重視したのは証明書の有無を重要したからでしょう。
ヴァシュロン・コンスタンタンが1755年にジュネーブ市に残した「雇用契約書」はヴァシュロン社も重視している事がHPから感じます。
もう一つ当時製作したポケットウォッチに残されている、雇用契約書と同じジャン・ヴァシュロンの名前が刻まれていた事、この2つの証拠がそれぞれ裏づけが取れた事も「世界最古」の使用許可の根拠でしょう。
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どの時点で創業?

私が調べた中では最古は英文サイト Your Watch clubに書かれていた記事で、Gallet & Co.というスイスの時計ブランドがあります。この会社は現存し、ブランドロゴの中にも1466年からと謳っています。しかし、公式の創業は1826年と書かれています。

公式Instagramもあり、公式HPからオンラインで時計を購入することもできます。このブランド公式HPにはセールスの大半はアメリカ向けで、現存しているブランドです。クロノグラフがメインで9600ドルで販売し、保証は10年間の完全保証と謳われています。
ただ、先程の記事で、この会社はブランド創業の証拠が全く無いのです。あくまで一族が1466年と言っているだけなのです。世界で最も古い時計は1505年頃とされています。このため彼等の主張である「1466年創業の時計ブランド」とは矛盾します。彼等のブランドロゴにも1466年は「since1466」となっているだけです。
記録としてはっきり残っている事は1826年自治体である、La Chaux-de-Fondsの会社登録の記録があるだけです。つまり1466年から1826年までの記録が全く無いのです。
その基準でいけば、会社の登記記録、また時計自体が製品として残っているかがブランド設立の証と言えるでしょう。
しかしそれらが全く無い、現状ではあくまでも「世界最古の可能性がある会社」です。先述のサイトの作者もそのように結論づけています。

世界最古の時計ブランドどの会社?

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多くのスイス時計ブランドはまず、小さな屋根裏部屋から仕事を始めます。その後、規模を拡大し、あるものは大規模な工場になり、マニュファクチュールに成長していったのです。
しかし中には、さまざまな要因で消滅していったブランドも当然あります。
後継者が見つからずに消えたブランド、クオーツショックで消えたブランドなど様々です。
今残っているブランドでも、ブライトリングは後継者無くが途絶えた期間がありました。
ゼニス、ブランパンもクオーツショックで機械式が途絶えた時期があったのです。
僕が考える基準は、やはり創業から途絶える事無く、今も時計を作り続けている会社こそ真の意味の「世界最古の時計ブランド」なのでは無いでしょうか?
そう考えると僕は「ヴァシュロン・コンスタンタン」が真の意味で、【世界最古の時計ブランド】だと考えます。前述のYour Watch Clubの中に世界最古の時計ランキングではブランパン、ヴァシュロン社より古いと主張する、5ブランドがあります。
しかしその5ブランドは創業の根拠、今日までの継続がきわめて曖昧なのです。

世界最古の重み

時計職人のワーク ショップ

時計職人のワーク ショップ

時計ブランドにとって世界最古という、フレーズは甘美な響きがあります。しかし、継続して製作をする事が、より一層ブランドイメージを高めるのです。
自分が愛用していた時計のブランドが無くなり、修理ができなくなる、これが我々ユーザーにとっては一番悲しいことです。

これからも多くのブランドが残って欲しいですね。

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