高級ブランドに拘らないでも良質な腕時計は買える
お金持ちから貧乏な人まで、腕時計は必需品でしょうね。
でもできるだけ支払う金額以上のパフォーマンスが時計にあれば嬉しいです。
できれば高級腕時計ブランドが望ましいですが、全ての人が購入できるわけではありません。
Rolexを買う人、パテックフィリップを買う人、諦めて低価格の腕時計を購入する人も居るはずです。
日本人が抱くスイス製機械式時計のイメージは高級品で、30万オーバーは当たり前と思っていませんか?
しかしその本国スイスでも30万以上の時計は最上位機種と思われています。
前回の記事にある通りFH(スイス時計協会)でも時計の最上位機種は3000CFH以上(約¥33万)の価格です。
本場スイスの協会がそれ以下の値段のカテゴリーを3つも設けているから、きっともっと良い時計があるはずと私は思いました。
時計王国のスイス人の時計選びはデザイン重視

@goro
私物のバックナンバーの中に面白いタイトルの本を発見しました。
この本は2000年の本、私が30代の時購入したBRUTUSです。
この雑誌の中の記事で、ジュネーヴ市街地でお洒落で身なりの良さそうな男性陣に腕時計に関して、街角インタビューする企画がありました。
そして実際に装着している時計を見せてもらい集計した結果は??
1位 BAUME&MERCIER →24本
2位 BREITLIG→19本
3位 CARTIER→13本
4位 TAG HEUER→9本
5位 SWATCH→8本
と言う結果でした。
雑誌の広告と連動した企画のため、少し?もある企画ですが、私の感想は『アンケート結果後の企画』だと思います。
というのも、トップランクのBAUME&MERCIER、以前私の記事もで書きましたが、10万円前後からのモデルが多く、また1830年創業の歴史あるブランド、なんと言っても造りがしっかりとしているイメージがあります。
クラフトマンシップ溢れる、ムーブメントやケースを使用していますがほとんどの製品が20万前後で購入できます。
2000年当時の価格も10万後半から20万代が主力で2018年から大きく価格が変動していない印象がありこの点でも高評価できるブランドです。
大きく値段を上げているRolexとは異なります。
ブランドの中でも高価格このモデル『クリフトン』は
時計のケース横の断面も綺麗にカットしていて30万半ば以上の価値が感じられる時計です。
パワリザーブは驚異の120時間、ということは5日間放置していても止まることはありません。
それとデザインが全体的に上品で個人的にも好きな外観です。
Rolex『ミルガウス』と比較すると
【耐磁性】『ミルガウス』1000ガウス→『クリフトン』1500ガウス
【パワーリザーブ】『ミルガウス』48時間→『クリフトン』120時間
【価格】『ミルガウス』83万→『クリフトン』35万です。
もちろん価格比較はスペックのみでは難しい物があります。
Rolexは基本全てのマテリアルやパーツを自社生産しているから価格が高い意見もあります。
しかし顧客目線というと少し私は疑問があります。
トケマーで出品されているボーム&メルシエは値段が10万代の物がほとんどです。比較的値段が新品と比較して落ち込みが少ない事が特徴です。
名門ブランドはなぜ名門とよばれるか?
さてこの2000年に発売されたブルータスでの記事内容は改めて時計選びとは何か?考えさせられました。
多くの日本人が時計を選択する理由の1位【時計のブランド名】でのチョイスは、ヨーロッパ人の選択基準とはかけ離れていたからです。
またブランドを選ぶ時に【歴史や伝統】を重視する事も驚きでした。
雑誌の中での時計ショップの店員さん、スイス街角インタビューでもブランドの伝統や歴史を購入時の理由に挙げています。
Rolexがあがってこないのは創業が1905年というスイス時計業界では歴史が新しい事があるかもしれません。スイスの代表的なブランドの創業年はヴァシュロンコンスタンタン1755年、ブレゲは1775年、パテックフィリップ1839年、オーデマピゲは1875年と18世紀に産声を上げているブランドも多くあります。
またRolexは売れているモデルとして店員さんが紹介することはありますが、彼女らはブランドよりも顧客が望むスタイルを真っ先に尋ねてくることです。
その名門ブランドを選ぶ理由もスイス人は合理的です。
雑誌の中での意見では歴史あるブランドは「アフターサービスが充実している」と回答している意見が多くありました。
例えばオーデマピゲやパテックフィリップのメンテナンスの充実度、名門メーカーはどんな古い時計でもニセモノで無い限り、修理オーバーホールをしてくれます。
最近ネット上批判されているRolexの【4桁モデルのオーバーホール受付拒否】は名門ブランドにあるまじき行為なのかも知れません。
記事ではドイツ人も同じ感覚と書かれています。
その中でドイツの新聞社と雑誌が共同で調査した人気ランキングで2000年の1位は
グラヒュッテ・オリジナルでした。
2位はランゲ・アンド・ゾーネと日本で比較的有名なブランドがトップではありませんでした。
トケマーでも人気あるグラヒュッテ・オリジナルです。この商品も売り切れでした。
僕はこのブランドを今回初めて知りました。ドイツらしい質感とクラフトマンシップの高い時計だと思います。
腕時計でスペック選びもあり?
腕時計選びで我々が頼る、ブランド名での購入は見直しの必要があるみたいです。
その他の選び方では、車購入でよく用いる、SPEC(スペック)で購入する方法があります。
時計に関してもムーブメントの振動数やマテリアル素材などといった、スペックを考慮して購入するのも良いと思います。
何か新基準で時計選びを楽しみたいですね。
僕のチョイス方法はスペック+デザインですね。
トケマーの中ではオーバーホール済みの腕時計に好感が持てます。
皆さんも脱ブランド名で時計をセレクトしてください。