1977年誕生 デイトジャスト Ref.16013
【商品名】デイトジャスト
【型番】16013
【機械】自動巻 Cal.3035
【素材】YG×SS
【ケースサイズ】36mm
【防水性】100m(強化プラスチック風防)
【備考】生産終了モデル
今回ご紹介するモデルはバブル期の象徴モデル、デイトジャストRef.16013。1977年〜1988年まで製造されていたど定番のモデルです。
バブル期を駆け抜けた世代の方を中心に、今でも国内ユーザーか多い、YG×SSコンビのデイトジャスト。バブルを知らない私ですが、とにかくばんばん売れたそうです。
YGコンビにシャンパンパンゴールド文字盤はたしかにバブリーな香りが漂いますね。
評価が高いプラスチック風防のデイトジャスト
Ref.16013の魅力のひとつは『プラチック風防』を採用している点です。
後継機のRef.16233⇒Ref.116233(現行モデル)はサファイアクリスタル風防に変わっており、その他のロレックスの現行モデルもサファイアクリスタルが採用されています。
サファイアクリスタル風防はプラチック風防の比にならないくらい実用性の高いものになっていますが、プラスチック風防特有の『味』はどうしても出せません。
ケースサイドから見た時の風防の膨らみ具合はヴィンテージ感が漂っており、かなりカッコいいです。風防が突き出ている分、ダメージは付きやすいですが、それもひとつの特徴です。
使っていればこのようにキズはついてしまうものです。コンディションは良いに越したことはないですが、年代を考えるとある程度仕方ない事なのかもしれません。
逆に抜群のコンディションのものは非常に少ないので、見つけたら絶対『買い』だと思います。
アンティークモデルなのにメーカーメンテナンス可能なモデル
このモデルの魅力はヴィンテージ感を味わえる上に、実用性も高いところです。
他のブランドだと、30年以上経過してしまっているモデルはすでに部品がなかったり、あっても高額の修理費がかかってしまうなどのマイナス点が目立ってしまいます。
しかし、ロレックスに関しては現在1960年以降のモデルであれば修理可能といわれています。
これはかなりすごい事だと思います。『アンティークは欲しいけどメンテナンスの面で不安』という方でも手が出せるモデルなので選択肢も広がります。
搭載キャリバーCal.3035 これがまた非常に優秀なんです
1977年にRef.16013が発表されたと同時に誕生した3000系のCal.3035。1960年代~70年代後半に製造されていた前モデルの1601/3に搭載されていたCal.1560、Cal.1570から大きく進化しました。
前キャリバーCal.1570の振動数は毎時/19,800振動でしたが、Cal.3035はロレックスのメンズモデル初のハイビート毎時/28,800振動となっており、精度が格段に上がっています。
1601/3と16013は見た目の差はほとんどないですが、搭載ムーブメントのレベルの差は非常に大きいので、どちらかを選ぶなら迷わず16013を選びましょう!
さらに、Cal.3035から『日付のクイックチェンジが可能』になり、実用性もさらに向上しました。その後、新しくCal.3135が登場したことにより、Cal.3035は短命に終わりましたが、ムーブメントの基礎部分は現行のCal.3135と変わらない為、非常に完成度の高いムーブメントといえます。
現在の相場と今後の予想
少し前までは国内でも20万円台前半で購入できたモデルですが、今では30万円超えは当たり前となり、コンディションの良いモデルだと40万円台まで上がっています。
現在の相場は箱・保証書付きでごく普通の中古品で35万円前後。あとは時計のコンディションによって前後するといったところでしょうか。ただ、『コンディションの優れた個体に関しては特に市場から消えている』と感じます。
市場から減れば減るほど高騰するのがロレックス。普通の中古でさえ、近い将来30万円台では買えないモデルとなるかもしれません。
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