ここ最近、ロレックスの5桁スポーツの在庫が激減し、価格が高騰している。
詳しく言うと、『コンディションが良く、当時の付属品の揃っている個体』が激減し高騰しているのだ。
5桁モデルは、勿論すでに生産されていない。
(これ以上増えない)
日本にあった5桁モデルの中古品は、外国人が購入し海外に流れる。
(日本の中古品は状態が良くて安心なんだと)
これだけでも減少理由はわかる。
そりゃそうだ。
更に、『良いコンディション』だが...
・研磨仕上げをほぼしていない。
・販売当時のパーツのまま。
・それでいて状態が良い。
・国際保証書を始めとする付属品完備。
...無理だろ!そんなの!!
せっかく購入したら使うし、使ったら傷もつく。
そして、大切にしているから日本ロレックスにメンテナンス出して、「針が劣化してるので新しい物に交換します。」と言われたらお願いする。ついでに綺麗に研磨してもらう。
引っ越ししたら、付属品はどこにいったか分からなくなる。
当たり前だ!!
つまり、『購入したけど、全然使わず本体も付属品もそのまま』に近い5桁が激減し高騰しているのだ。
そんなの無理芸だろう...。
発売当時、多くの日本人はスポーツモデルよりも高級感のある『ドレスモデル』を求めた。
今の50代以上の方々だ。
当時、あまり売れなかった4桁5桁のスポーツモデルは、現代で需要が増加している。
当時、沢山売れたドレスモデルは中古市場にもそれなりに数がある状態だ。
当たり前だったこの状態に変化が起きている。
なんと、デイトジャストの5桁も明らかに減少、高騰しているのだ!
『コンディションが良く、当時の付属品が揃っている個体』が!
この金色のクラウン(王冠マーク)。
中を開けるのが楽しみだ。
はい、パカっと。
このタイプと、枕(クッション)タイプの2種類がある。
枕タイプは中身がボロボロになるので注意。
はい、アップで。
出ました。デイトジャスト 16234G シルバー彫りコンピューター文字盤。
インデックスのダイヤモンドは、留めが丸みのある新留めだ。
まずはフルーテットベゼル。
見事な山型が並んでいる。角が立っていて、勿論打痕なし。
ぶつけやすい場所なので、注意が必要。
そして、このラグ。
仕上げの境目の見事さ。
キレッキレだ。
研磨仕上げをし過ぎると、ここが丸くなったり痩せてしまっていたりする。
これなら全く問題なし。
コンディションとは関係ないが、これが『彫りコンピューター文字盤』だ。
文字盤のバリエーションが多いのもドレスモデルの特徴。
彫りコンは、ノーマルの平面文字盤より評価は高い。
はい、ここはとても重要。
ドレスモデルといえば『ジュビリーブレス』、このブレスの天敵は『ヨレ』。
『のび』とも言われるが、画像のようにして見るとブレスの垂れ具合がわかる。
ピンッと横に立っていれば◎。
はい、グリーンの裏蓋シールが残っている。
これも重要。
更にバックルの開閉が『重い』。
不良品なワケではなく、開閉回数が少ない=着用回数が少ないなのだ。
はい、リストショット。
36mmというジャストなサイズ感。
彫りコン文字盤が、きっちり感を緩和してくれている。
完品とは言えないが、付属品もある。
グリーンタグ(プライスタグ)、カレンダーは無いが、赤タグはただの撮り忘れ。
日本の中古市場での、デイトジャスト16233、16234の流通量は他のモデルに比べてもダントツに多い。
(レディースモデル69173、79173も同様)
これは間違いない。
しかし、ほとんどの個体は『しっかり仕様された物』で『ブレスのヨレ』などが目立つものばかりだ。
ここに、中古市場での価格差が生まれてきている。
今後、今回紹介したような個体『良いコンディション』のデイトジャストは、更に減少し高騰していくだろう。