ロレックス サブマリーナ Ref:1680 通称『赤サブ』
スペックのご紹介
商品名 :サブマリーナ デイト
型番 :1680
ムーブメント:自動巻き クロノメーター
キャリバー :Cal.1570
振動数 :19,800振動
素材 :ステンレススティール
ケース径 :40mm
ベゼル :回転ベゼル
ダイヤル :マークⅤ
色 :黒文字盤
製造期間 :1965~1980年
そもそも赤サブって何よ?
ロレックス通であればあたりまえのように
『赤サブ』と言っているが
この名前は勝手にユーザーがつけたあだ名であって
本来は『サブマリーナ デイト』である。
ロレックスが意図したのかどうか不明だが
このサブマリーナRef:1680の
生産初期の個体に限り、6時位置の
『SUBMARINER』の文字がなぜか赤いのだ。
ほぼ同時期に登場したシードゥエラーRef:1665にも
赤文字が存在しており
通称『赤シード』と呼ばれている。
記憶に新しい2017年バーゼルで発表された
シードゥエラーRef:126600で見事に『赤シード』が復活した。
ロレックスファンにとって『赤』は
今も昔も特別な存在であり、価値を示すバローメーターでもある。
単に赤サブと言っても種類がたくさんある
そうなのだ。赤サブにも種類がある。
その種類とはズバリ『文字盤の表記の違い』である。
どういった理由で表記を変えたのかわからない。
ロレックスのサブマリーナ『赤サブ』に限らず
『シードゥエラー』や『デイトナ』にも
僅かな仕様変更が見受けられる個体が存在する。
考えれば考えるほど謎は深まるばかりだが
通常と異なる仕様モデルは、プレミア価格が付いている。
ロレックスも、ロレックスファンも
こういった所が面白い。
やっと本題 サブマリーナRef:1680 状態チェック
だらだらと書き綴って来たが、手元にあるロレックス
サブマリーナ Ref:1680 赤サブを見ていこう。

プラ風防の具合
角度を変えて傷が目立つように撮影したため
とんでもない数の線キズが風防全体を覆っているように見える。
実際正面から見た感じは『あぁ~傷多めだね』程度で
視認性はそこまで悪くない。
サイクロプスレンズにも曇るような傷は無いので
カレンダーもばっちり確認できる。

リューズ側からのサイド
サイドから見ると、風防の存在感が圧倒的だ。
現行の腕時計のほとんどがサファイヤクリスタルガラスを採用している。
傷が付きにくい反面、衝撃に弱くカケが生じやすかったり
交換となるとコストも掛かってしまう。
プラスチック風防のメリット・デメリットは
サファイヤクリスタルガラスとほぼ逆と言っていいだろう。
出っ張ったプラスチック風防の無骨さが何とも言えない味を出している。

9時側からのサイド
リューズの出っ張りが無い分、やはり打痕等の傷が目立つ。
風防の傷も横から見ると結構付いていることが分かる。

ブレスのヨレ具合
ブレスのヨレは、キズ同様に使用していると避けられない劣化である。
通常は画像のように時計を持つとブレス部分は並行を保つものだが
コマの摩耗やピンの劣化によって隙間が出来てしまいヨレが生じる。
ロレックスだとコマが5連のデイトジャストがよくヨレている。
ひどいものだと完全に下にダランとぶら下がってしまうような状態の物もある。
この赤サブ1680は許容範囲といった所か。
スポーツモデルは大概3連ブレスの為、あまりブレスがヨレることは無いが
長年使用されていればこれぐらいのヨレはどうしてもでてきてしまう。

12時位置の王冠マーク

6時位置の表記
夜光塗料は経年劣化により若干変色が見受けられるが
文字はきれいな白を保っている。
この赤サブ1680は6種類ある文字盤表記の内の『5番目』である。
660Ft=200mの表記、いわゆる
『フィートファースト』と『6』の数字に隙間がある『オープン6』
そしてクロノメーター表記が狭くなっているのが特徴だ。
マークⅣとマークⅤははっきり言って二つ並べてみないと違いはわからない。

文字のアップ
アルファベットの端っこに『ヒゲ』と呼ばれる飛び出しが見受けられる。
ヒゲのおかげもあり文字にメリハリが生まれ力強さを感じる。
現行のロレックスにはない、とても細かな作業による賜物である。

リューズを開けてみた
本来であれば綺麗なステンレスのシルバー色のはずだが
恐らく油の劣化であろう。若干グロテスクな色味がある。
また、ゴムパッキンのような使用ではない為
おそらくこのままの状態だとリューズを締め切った状態でも
本来の耐水性は見込めない。

ラグの部分のエッジが・・・
今回の赤サブ1680はワンオーナーではないため
今に至るまでオーバーホール(磨き)に出されたかどうかは不明である。
ただ状態を見る限りでは少なくとも1回以上は磨いている。
磨きをかけると表面の細かい傷は消すことはできるが
ケースが痩せてしまう。
特にラグの部分は正面とサイド部分のエッジがあるため
エッジ部分が丸くなってしまうと本来の姿を失ってしまうため
玄人はオーバーホールに出しても磨きはしないという方が多い。

針の夜光塗料がとれている
インデックスと同様の夜光塗料を使用している為
やや黄ばんだ色に変色をしている。
オーバーホールで部分的に交換をすると
夜光の色が全く異なるため、一発で交換したというのが分かるが
今回の赤サブ1680は夜光塗料が同色の為
交換をしていないか、または初期段階で両方とも交換をされている可能性がある。
今後オーバーホールを依頼するとなると針の交換は避けられそうにない。

バックル部分
この赤サブ1680は、赤サブの中でも『後期』仕様の為
ダブルロックのバックルが使用されている。
写真では伝わりづらいが、1段階目のロックがかからない状態になっている。
そのため着用する際は、2段階目のロックをしないと着けられないのだ。
最後にリストショットを
写真だと本当に傷だらけに見えますが、視認性はそこまで悪くない。
ちなみにベゼルは数年前に交換されたため、あまり劣化はしていない。
高額な腕時計だから大事に使いたいのはわかる。
だが一生使い続けると決めたら、とことん使いこまなければ。
傷は『勲章』としてこれからもずっと愛用していくつもりだ。
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