2021/10/25 聖徳太子
チューダーの顔とも言える「ブラックベイ」。
1960年代のダイバーズウォッチに見られた「イカ針」が特徴的です。
イカ針といえばチューダーというところを確立していると感じます。
via:https://www.tudorwatch.com
また大きめのリューズ、アルミのベゼルプレートなどがヴィンテージ時計を踏襲した細かなディティールが見受けられる名作ですね。
今回紹介させて頂くのはブラックベイフィフティエイト(79030B)です。
ブラックベイフィフティエイトはサブマリーナ7924「ビッグクラウン」をモチーフとしており、ビッグクラウンが発表された1958年に由来してこちらの名前が付けられました。
ビッグクラウンはフランス海軍のサプライヤーとして活躍した歴史のある時計です。
こちらのカラーは2020年からの新色のカラーで海を彷彿とさせるダイバーズらしいカラーリングとなっております。
こちらの青文字盤のモデルはビッグクラウンの1970年代以降のモデルがモチーフ。
79030はこれを踏襲しながら、モダンにアップグレードさせたカラーリング。
ゴールドカラーとはまた違うネイビーブルーとシルバーカラーを採用することでスタイリッシュな印象を与えていますね。
79030はビッグクラウンをイメージソースとしている為、ヴィンテージ感が漂うよう再現されています。
オリジナルの風防はアクリル板ですが7903は傷がつきずらいサファイヤクリスタルに変更、しかし縁の立ち上がりをドーム型にすることによっていい意味でやれた印象に。
また、ラグを細く設計したり、文字盤表面をマッド仕上げにしていたりとヴィンテージ感を演出するディティールが多く詰め込まれています。
ケース径がヘリテージブラックベイが41mmに対してこちらは39mmと少しサイズダウンしております。
サイズが少し小さくなりベゼルも収縮色のブルーネイビー、ブラックベイのヴィンテージ感のあるボテっとした感じを持ちつつ比較的付けやすい印象です。
こちらのムーブメントも自社開発ムーブメント「MT5402」を搭載。
チューダーの強みである堅牢性、正確性を活かしながら約70時間パワーリザーブを実現したかなり実用性の高いムーブメントです。
以前は他社の汎用ムーブメントを使ったモデルのみの展開でしたが、マニュファクチュールによる生産体制になりました。
ロレックスの廉価版とは言わせない、チューダーの底力を感じます。
デザイン性、実用性共にかなり高水準な時計。かなりコスパが良い時計なので、買取相場も比較的高い印象です。
個人的にはやや分厚くて、ビンテージ感が堪らないですね。
チューダーはよりルーツを大切にしている印象の時計ブランドです。
よく見かけそうだけど何か違う、そこの細部までのこだわりに価値を感じれる人につけて欲しい時計ですね。