2021/11/2 聖徳太子
ヨットマスターはセーリングを楽しむために、セレブにターゲットを向けた時計です。
そのためスポーツモデルながら、ゴールドとのバリエーションの多さであったり、プラチナを使ったモデルであったり、ゴージャスな使用な時計の印象ですね。
これはトレンドであるラグスポを念頭に置いたもので、実用時計の最高峰であるロレックスなりのトレンドの解釈の仕方だと思われます。
使用素材、最低限にシェイプアップした実用機能、その中でもベゼル、インデックスなどが派生元であるサブマリーナのような硬派な一面も垣間見れる時計ともいえます。
そのヨットマスターの上位機種としてリリースされたのがヨットマスターⅡです。
こちらはヨットマスターと打って変わって、本格的なヨットレースを念頭に置いた仕様となっております。
ケース経も44ミリとロレックスの中でもかなり大きなサイジングになり、ヨットマスターに比べるとより精悍な印象になりました。
特に機能面が多くアップデートされており、ヨットマスターと比較すると本格的セーリングに対する実用機能が考慮されたものとなっております。
まずムーブメントがデイトナのキャリバー4130のクロノグラフムーブメントをベースとした4161ムーブメントが採用されております。
これは4年ほどかけて開発された複雑ムーブメントです。
そしてヨットマスター2にはレガッタクロノグラフという複雑機能が採用されでおります。
これは10分から1分までカウントダウンできる新機能で、ロレックスが特許を取っています。
こちらの機能は三角の針と赤色のクロノグラフ針を使用します。
三角の針が10〜1の扇形インジゲーターを指し示しクロノグラフグラフ針が一周するとカウントダウンゲージが進められていくものです。
こちらはヨットレースに適した技術で帆を使って風を動力とするレガッタレースのスタート時の正確な計時を計測するための技術です。
この複雑機構でありリンクコマンドベゼルの技術に裏付けられて成立します。
こちらの機能は機能の切り替えをベゼルセッティングによって行うことができる技術です。
通常時は竜頭を回すと時刻の調節でき、ベゼルを反時計回りに動かすとカウントダウン針(三角の針)の操作が可能なります。
またシンクロナイゼーション機能も搭載されております。
これは、カウントダウン計測時4時位置のプッシャーを押すとクロノグラフ針がゼロリセットされ、プッシャーから手を離すとカウントダウンが再開します。
ロレックスの中でも例を見ないコンプリケーション機能ですね。
これほどの機構を搭載しているごちゃごちゃしがちですが、リングコマンドベゼルなど工夫を凝らした機能で、スッキリした印象に仕上げています。
ロレックスの技術力が裏付けされているからできることですね。
また、コンプリケーション機能を採用しながらラグスポの域を外さず、洗練された仕様に落とし込んでいるのは流石の一言です。
こちらのヨットマスターⅡは型番はそのままなもののマイナーチェンジが施されています。
針の色がブルーからシルバーやゴールドに変更されまた、バー針からベンツ針に変更されています。
サブマリーナの影響か、よりマリンライクな印象になった気がします。
またインデックスの縁の色も変更され、12時のインデックスは正方形から三角に、6時のインデックスは正方形から長方形になりました。
ここの変化もよりスタイリッシュになった印象です。
他のモデルと比べるとシーンを選ぶ時計かなとも思います。
しかし、他人と被りにくいという利点もありますし、腕もの最高級のアクセントにもなります。
似合う方が着用すれば、かなりハマるのかなと。
ただ派手なだけでなく、ロレックスの技術力が裏付け出せた逸品です。
ハイエンドで、他と一線を画せる時計、他と差別化を図りたい方にオススメです。