2019年夏はダイバーズウォッチ総決戦の年だった?
例年になく、ダイバーズウォッチが夏を彩ったシーズンであったと2019年8月末に感じている私です。
まず、街中で本当に多くダイバーズウォッチを見かけるようになりました。
年齢層も幅広く若者だけではなく、僕ら世代である50代も若い彼らに負けないようにとダイバーズウォッチを付けて街に出ているのです。
僕の感想ではこの2019年は各ブランドが、総力を挙げて「ダイバーズウォッチ夏の陣」に臨んだシーズンだったと思います。
各ブランドの担当者の方、ご苦労様です。本当に魅力的なダイバーズウォッチをこんなに見かけた年は無いくらいに充実していました。
ダイバーズウォッチ夏の陣を制したオメガ、シーマスター
夏を制したなんて、まるで高校野球の優勝校を決めるみたいで、正直なところあんまり優劣を付けたくありませんでした。
しかし、当初僕は今年はブライトリングの「スーパーオーシャン」に先制打を浴びて、その後前回の記事のプロスペックスというのが、「夏の陣」の途中経過だったのです。
王者に決めたオメガは当初ノーマークでした。今年は春先に映画とコラボした、アポロ11号50周年のアニバーサリー、スピードマスター一色で行くと思っていました。
しかし、オメガは「シーマスターダイバー300M」の25周年の”隠し球”を夏に持ってきたため、びっくりしました。
なぜ、僕個人の意見として「夏の王者」だったのか、理由はheritage(ヘリテージ)と(improve)インプルーブです。
まずheritageから紹介します。
デザインの継承こそブランドのアイデンティティー
このモデルはケース直径39ミリの「オメガ1957トリロジー」です。限定モデルであるため入手することは難しいと思います。
発売当時の雰囲気を最大限に継承、しかしムーブメントはコーアクシャルを搭載し、ディテールを改良しています。
しかしこのモデル唯一の欠点はムーブメントが「マスター」で無いことです。
そのため、もしかしたらこの点で当時躊躇した人も居るかも知れません。
絶えず進化(improve)するムーブメントはオメガが最新
マスターコーアクシャルを希望するならば、これでしょう。
耐磁性能をプラスしたコーアクシャルは現時点での最強のムーブメントでしょう。
コーアクシャルのことは僕の過去記事、ダニエル博士の記事を読んでください。
20世紀最大のムーブメントの改良、しかし他のブランドから相手にされず、オメガだけ採用したコーアクシャルエスケープメントによって耐久性は大幅にアップしています。
現行品として、入手できるモデルでもある、シーマスター300オメガ マスター・コーアクシャル41MMです。
両モデルとも当時の雰囲気を大事にして、ムーブメントをコーアクシャルしています。
スクリーンとのコラボが絶妙なオメガ
僕は個人的にシーマスターに好感を持てる理由がこの007シリーズとのコラボです。
オメガのスクリーンとのコラボは本当に絶妙ですよ。
もちろん1957年当時のheritage(ヘリテージ)モデルも嫌いではありません。
しかし、現行のシーマスターダイバー300Mも好感度が高いです。
理由は「サブマリーナぽく無い」デザインに好感を持てるからです。
それと存在感のあるデザインにもあります。
昨日(2019年8/25)もこのシーマスターダイバーを見かけました。

@goro
滋賀県の東近江までJFLのサッカー観戦に行って、観客の男性が私服(ラフなショートパンツとT
シャツ)で付けていました。
カジュアルな時にもフィットするシーマスターは優れているとあらためて実感しました。
なぜこんなに存在感があり、目立ち、なおかつ優れたデザインの理由を考えました。
やはりベゼル周囲の滑らかさでしょうね。
そのデザインを際立たせるため、オメガはカレンダー位置に変化を加えています。
オメガはロレックスのカレンダー表示位置3時に対抗して、6時の位置にカレンダー小窓を設定していることが特徴です。
このことで腕時計を左右対称にしています。
オメガのデザインコンセプトはこの左右対称を大事にしていることがこだわりです。
そしてもうひとつの拘りがヘリウムエスケープバルブです。
サブマリーナがバルブを隠すように、デザインしているのに対して、オメガは円錐形のツマミを設定しています。
こうして見ると、根底にあるのはロレックスへの対抗心?と勘繰ってしまいます。(笑)
トケマーでサブマリーナはどんなのがあるか、見てみましょう。
うーん確かにカレンダーが3時の位置にあり、リューズも3時の位置です。
確かにデザイン的にはあまり美しく無いかも。
デザインにうるさい、スティーブ・ジョブズはロレックスを褒めたことは一度も無かったです。
サブマリーナは愛用者が多すぎて、埋れてしまいます。
もしライバルに差を付けたい人はわたしが勝手に決めた夏の王者、オメガシーマスターで決めてみましょう。