奥さん、こんな時計が家にあったりしませんか?
よくワイドショーで「金(きん)が高いよ」「金の買取が上昇しているよ」なんて話題になったりしています。
田中貴金属などのHPを見れば、日々の買取・投資相場が更新され上がったり、下がったりしているのを確認できます。
手っ取り早くお近くの金買取ショップなどに持っていけばお店によって手数料は異なりますが現金に換えてくれるでしょう。
この辺の手数料の違いは、海外に行った時の両替と同じで店によってマチマチです。
ホテルで両替したら、市井の両替商に比べ全然損しちゃったなんてこともあります。
安全と安心を買ったと思うしかありません。
さて、今回は「腕時計」の話。
それも、自分のではなく「旦那様」の腕時計です。
「価値」がよくわかりませんよね?
スーパーで肉や魚、野菜の相場は頭に詰め込まれてても、近隣の習い事や駐車場の料金は知っていても、ご自分に興味のないモノの価値はよくわかりません。
そういえば旦那さん、最近あの時計着けてないな・・・もう、いらなんだなぁ、きっと。
たしか・・・ロレックスだったような。
もう10年も20年も前に買ったヤツだし、これ売って新しいのお揃いで買おうかな?
石原さとみちゃんのDWって時計可愛かったなぁ。
「こんな時計があったから近くの質屋さんに持って行ってみよう。」
駄目です。
そんな軽い乗りが許されるわけもありませんが、もしそんな暴挙に出るのであれば、少なくとも「付属品」は探してから一緒に持っていきましょう。
え?箱や紙に価値があるの?って思いますよね。
あるんですよ。
特に高級な腕時計であればあるほど。
付属品で「ホンモノ・ニセモノ」の話にはなりませんが、今度その時計を買い取ってくれた質屋さんや時計ショップが次のお客さんに販売するときに「付属品があったほうが良い」からです。
値段にも関係しますから、どこに隠してあるか、どこにしまってあるか確認しましょう。
ロレックスの「付属品」の一例です。
・箱 (箱は外箱(紙)と内箱があります)
・コマ (金属のブレスレットの残りパーツ。サイズを縮めた時にハズすので余ってしまったコマ)
・保証書 (折りたたまれた紙状の物、プラスチックのカードの物とあります。日本ロレックスの保証書は折ってない場合もあります)
・冊子 (その腕時計の説明書的なもの)
・タグ (プライスタグ(値段などが書かれたグリーンの四角いもの、蝋で封をするようなスタンプ型の保証タグは赤かったり最近のは緑だったり)
さて、だいたいこんな感じの物が箱の中に入っていると思います。
中でも重要なのは「保証書」ですね。
これが「ある」「なし」で1割くらい買取値に差が出ますよ!
次に「時間」が惜しくとも、かならず2店舗に値段を聞きに行きましょう。
こんな例があります。
店「いらっしゃい」
アナタ「これ見てくれる?」(時計を出す)
店「あー、ロレックスね。箱とかある?」
アナタ「はいはい。」(探しといて良かったかな)
店「今、値段出しますねぇ」
パソコンや台帳で買取相場を出しながら・・・
店「これ奥さんの時計じゃないでしょ?」
アナタ「そうね、旦那さんの」
店「売っちゃって良いの?」
アナタ「うーん、高く買ってくれるなら大丈夫」
店「じゃあ、頑張ってみますよ、はい出ました。」
電卓を出す。
ロレックス デイトナ Ref.16520 付属品完品 U番(1998年のスタンプ)
アナタ「100万円!!!」(え?え?え?こんな高いの?旦那さん買うとき50万円くらいとか私に言ってたけど)
店「どうですか?けっこう頑張りましたよ」
アナタ「うーん、そうね。でも(もう一軒他のお店も聞きに行きたいから)旦那さんに確認するから待って」
アナタ「明日持ってきても同じ値段で買ってくださる?」
店「あぁ、どうしようかな?今日置いて行ってくれるなら、もう5万円、105万円で買うよ」
アナタ「え?(相当欲しがってるわねこの人、そんな良いモノなのかしら)」
店「どうですか?明日も同じとは限りませんよ。相場ものなので」
アナタ「でも旦那さんに聞かなきゃね、ごめんなさい(そんなすぐ5万円も上がるなんて・・・もし100万円で売っていたら5万円損してたわ、危ない危ない)」
店「そうですか、じゃあ、これ名刺。なんかあったら電話してくださいよ、待ってますから」
アナタ「ハイハイ、ではまた」
---------2店舗目-----------
店「いらっしゃいませ」
アナタ「これ見てください。これ、箱とその他もろもろ」
店「はい、少々お待ちください」
店「デイトナですね。少し動かしてみてよいですか?」
アナタ「はいどうぞ(感じの良い子ね)」
店「このお時計凄く人気があるんですよ!付属品も揃ってますし、良いお値段出せそうです」
アナタ「お願いね(知ってるわ、さっき別のお店で105万円って言われたからね)」
店「はい、出ました。こちらです」
電卓を見る
アナタ「120万円?(え?さっきのお店と15万円も違うわ)」
店「ご主人様のお時計ですか?いかがでしょうか? ご確認されてからで大丈夫ですから」
アナタ「え?えぇ、えぇ(なんで15万円も違うんだろう?」
アナタ「これって、こんな高いモノなの?」
店「そうですねぇ、当店でも凄い人気で、こちらのお時計はキレイに使われてましたがメンテナンスをしないと店頭で売れないので少し引かせてもらっています。」
アナタ「はい。(メンテナンス費を引いても120万円も出るんだ)」
店「だいたい修理に1か月ほど掛かりまして、たぶん販売するときは140万円くらいになります。」
場合によっては「知らないと思われ、足元を見られることがある」。
これが怖いところです。
知らないから「損」しちゃうかも知れません。
こればっかりは「騙された」とか言っても無駄の後の祭りです。
少し高い野菜買っちゃったのと同じです。
隣りのスーパーの値段を知らなかったアナタが悪いのです。
でも・・・この損も、最初に100万円で売ってしまっていたら「20万円」の損ですが、このこと自体知らなければ「損」と感じませんからね。
こんなこと、人生でいくらでもありますよ。
こんな旦那じゃなかったら、もっと良い生活ができたかもしれません(笑)
と、まあ話を戻しますが、最低2店舗くらいは聞いてみましょう。
時間があれば、有名店舗に先に電話で「買取のだいたいの値段」を聞いてみるのも良いですね。
ZENMAIさんの記事にありますが、2000年時点ではこの時計(Ref.16520)は80万円で中古が販売されていました。
右から2番目の白い文字盤の時計ですね。
798000円。
人気のロレックスは新品も中古も1割も値段差が無いことが多いので、新品相場も100万円以下だったでしょう。
それが、10年も20年も使って買った時より高く売れるんです!
これがロレックス投資なんですが、奥さんどうですか?
売っちゃいませんか?
凄く儲かっちゃてますよ!!!
ロレックスをもし使ってないのなら売って別の目的にお金を使っても良いと思います・・・けど、旦那さんに内緒で売っちゃダメです。
喧嘩になります。
「妻が勝手に夫の時計を売るのは法律違反では無いのですか?」と知恵袋に質問されそうですが、法的にはなかなか難しい判断になりそうですね。
でも・・・「仲が悪くなる」可能性は非常に高い・・・ヤバイです。
なので、旦那さんと一緒に検討しましょうね。
ただ、ロレックスなら10年以上前に買った時計なら確実に高く売れます。
特にスポーツモデルと呼ばれる腕時計がそれです。