3針ロレックスと言えばエクスプローラーⅠ。
バーゼルで盛り上がっている中、あえて無駄を省いた使い勝手抜群のオールラウンダーをレビュー。
2018/3/29 23:26
エクスプローラーⅠってどんな時計?
こんにちは。
今日はロレックススポーツモデルの中でも安定した人気を誇る、エクスプローラーⅠをレビューしたいと思います。
まずはエクスプローラーⅠの歴史を振り返ってみましょう。
最初の登場は1953年、Ref.6150として登場しました。
既にこのころから「3・6・9」のアラビア数字のデザインは完成されていました。
このRef.6150は世界初のエベレスト登頂の際に「テンジン・ノルゲイ」と
「エドモント・ヒラリー卿」が装着していたと言われます。
このマイナス20度の風雪の中、正確な時を刻み登頂を打ち立てたことで一躍、
冒険の為のスポーツウォッチのイメージを世間に印象付けました。
その後、同年1953年にRef.6350。
翌年1954年にはRef.6610。
1958年頃には32㎜のボーイズサイズのRef.5500が誕生します。
Ref.5500はエアキングをベースに1970年頃まで製造されたと言われています。
1963年には現在でもヴィンテージ市場でも人気のあるRef.1016が登場します。
1972年からは型番そのままにハック機能付きの後期モデルが登場することになります。
そして1990年からは私も愛用しているRef.14270が登場します。
このころから今と同じインデックスの「3・6・9」の書体となります。
風防もプラスチックから硬度が高いサファイアクリスタルとなりました。
このRef.14270は約10年間製造されることになります。
2001年にはパッと見はほとんど変わらないとも言えるRef.114270が登場します。
Cal.3000からCal.3130に変わり内部が丈夫になりました。
他にもフラッシュフィットが一体化し、ガラスに透かしが入ります。
細部をみると変更点がいくつかありますね。
2010年にはサイズが3㎜アップし現行と同じ型番のRef.214270が登場します。
ここで今までの36㎜が遂になくなることになります。
ブレスレットやバックルも昨今の高級路線に切り替わるのもこの時期です。
そして2016年のバーゼルで夜光が「3・6・9」についた現行のRef.214270が発表されることになります。
オールラウンダーのEX1
半世紀近く冒険時計として確固たる地位を築いたエクスプローラーⅠ。
デザインもコンセプトも誕生してからほとんど変わっていません。
時計の本来の機能とも言える時刻を知ることに特化した時計とも言えます。
現行モデルではサイズも39㎜なので、現在のニーズにあったサイズ感と言えるのではないでしょうか。
TPO選ばず使えるこのモデルは登場当初から現在まで根強い人気を誇っています。
特にインスタグラムやツイッターを見ていると、
サブマリーナやGMTマスターに比べ日本人に人気があるように思えます。
無駄をなくしたシンプルなイメージが、日本人気質にマッチするのかもしれませんね。
結局1番使いやすい時計なのでは…。
サイズも40㎜以下で主張しすぎることもなく。
視認性は抜群。
スポーツウォッチとしての歴史もある。
ネームバリューも、もちろんある。
黒なので冠婚葬祭からビジネスシーン、プライベートまで活躍可能。
仮に不具合が起きても3針なのでメンテナンス料金も比較的安価。
これらのことをトータルで考えると、やっぱり使いやすい時計と言えるのではないでしょうか?
あえて悪い点を挙げるのであれば、やっぱり日付があると便利かもしれません。
ただ、日付があったらエクスプローラーとは言えないですからね。笑。
こんな個人的には非常に好感のもてるエクスプローラーⅠ。
スポーツロレックスの中では旧型なら40万円台。
現行でも60万円台で買えるシリーズです。
ほとんどのスポーツロレックスが中々手が出しづらい価格帯にある中でも、
まだちょっとがんばれば購入できる価格帯となっています。
世の中では2018年バーゼルの話題で持ちきりの中、あえてエクスプローラーⅠのよさを今回はアピールしました。笑。
赤/青や茶/黒のGMT。
ディープシーの動向などが騒がれている中、逆行しエクスプローラーⅠって、
やっぱりいいんじゃない?っていうのを再認識して頂きたい記事でした。
自分が2回もEXⅠを買って思い入れがあるっていうこともあるんですけどね。
それではまた次回の記事で。
トケマーおすすめのエクスプローラーⅠはこちら