ロレックス GMTマスターⅡ ファットレディ Ref.16760
現在、相場が上昇中のロレックスGMTマスターⅡ。5桁のGMTマスターⅡといったら16710でしょ?と思う方が大半だとは思いますが、今回ご紹介するのはGMTマスターⅡの初代モデル。ファットレディRef.16760です。
『16760?』あまり見慣れない型番ですのでぴんとこないかもしれませんが、このモデルは1983年~1988年のわずか5年間の製造で廃盤となったレアモデルのGMTマスターなのです。
タマ数も少なく現在ではプレミア価格がついているロレックスの1本です。
GMTマスターは面白い時計ですね。今回ご紹介する『ファットレディ』の他にも『スティックダイヤル』『Cal.3186搭載モデル』などレアアイテムが盛りだくさんです。
Ref.16710の最終品番のM番もかなりのプレミア価格で取引されています。
GMTマスターⅡ Ref.16760 基本スペック
【商品名】GMTマスターⅡ
【型番】16760
【機械】Cal.3085
【素材】ステンレス
【カラー】黒文字盤
【ケースサイズ】40mm
【防水性】100m
【国内定価】-円
【備考】ファットレディ 1983年~1988年製造
Ref.16710とRef.16760の違いって何??
①ムーブメントの違い
見た目はほとんど変わらないRef.16710とRef.16760ですが、一体何が違うのでしょうか?
まず一つ目は搭載キャリバーの違いです。
Ref.16710はCal.3185orCal.3186ですが、Ref.16760はCal.3085となっています。
Ref.16760のCal.3085は『短針の独立操作が可能』ですが、Ref.16710は短針の独立操作はできません。
実際にCal.3085を搭載しているモデルは少なく、Ref.16760の他に、エクスプローラーⅡRef.16550にも2年ほど搭載しておりましたが、こちらも短命でした。
GMTマスターⅠの上位機種として登場したキャリバーですが、搭載期間は非常に短い為、レア度を高めています。
②ベゼルカラー
二つ目はベゼルカラーの種類で、Ref.16710は『黒』『赤黒』『青赤』の3種類のベゼルに対して、Ref.16760のベゼルカラーは『赤黒』の1種類しかありません。
オリジナルの文字盤はフチありのトリチウム夜光です。文字盤交換でルミノバに変わってしまっている個体もあります。パーツ交換されているレアモデルは評価を下げてしまう要因にもなるので、購入前のチェックを欠かさずに!
③最大のポイント、ケースの厚さ
3つ目の特徴はケースの厚さがRef.16710に比べて若干厚いところです。
『FAT LADY』直訳すると太い女性という意味ですが、そのペットネームの通り、ケースが肉厚になっている点が、ファットレディ(別名:ソフィアローレン)の最大の特徴といえます。
単体で見ても分かりづらい差ですが、比べてみるとケースの厚さがわかります。一見地味な差ではありますが、ロレックスマニアの方なら瞬時で見分けられるはず・・・
ケースの厚さも違いますが、リューズガードなどもRef.16710と比べ、少し厚みがあるようです。当時の評価は決して高いものではありませんでした(むしろ人気がなかった・・・)が5桁のレアモデルの評価がうなぎ上りになっている昨今、Ref.16760も例外なく評価が上がってきております。
重さは125.7g。Ref.16710と比べ5gほど重いでしょうか?実際に着けてみてもあまり重さの違いは感じませんでしたが、腕への収まりは若干違いました。リューズガードも少し肉厚なので見た目は少し大きく見えます。
最後に・・・
Ref.16700、Ref.16710も良いですが、レアで渋いファットレディもおすすめですよ!
80年代のモデルなので付属品がないものも多いですが、できれば保証書付きをGETしたいところです。
あとは固体のコンディションです!ケースの痩せは少ないか?ノンポリッシュなら最高ですがほとんどないと思います。ベゼルのコンディションも重要です。
オリジナルのベゼルと交換後のベゼルの書体は変わってしまう可能性が高いので、オリジナルのベゼル且つ綺麗な状態がベストです。あとは意外と見落としがちなブレスレットのコンディション。オイスターブレスも使用頻度によって状態が異なります。
使用感のあるブレスレットですと、コマとコマの隙間が広くヨレが出てしまっています。中古の時計を購入するときは顔だけでなくブレスレットの状態をチェックすることもおすすめします。
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