私が初めてロレックスを買ったのは今から8年前で、きっかけは妻との婚約です。
当時の私は記念に高級時計を一本欲しいと考えて、いろいろなブランドの時計を探しました。
さんざん迷ったあげくに選んだのは、定番のエクスプローラー1でした。今は廃番になってしまった36ミリ径の114270という型番のモデルで、手首の細い私にはぴったりな時計でした。
なぜ、この時計を選んだのかを以下にご説明致します。
エクスプローラー1は3針の極めてシンプルな時計です。日付の表示すらありません。
普段使いに日付がないのは不便だと感じる方もいらっしゃるでしょう。
ただし機械式時計の場合使わないとしばしば止まってしまうことがあるので、日付がずれた場合に合わせ直すのはリューズを何度も回さなければならず結構面倒な作業です。
時計が好きな人にとっては、リューズを何度も巻き上げるのは苦にならないかもしれませんが、最初に機械式時計を買う場合にはシンプルな機能の時計の方が扱いやすいと思います。
また3針の時計は壊れる危険性も少ないですし、オーバーホール代が安いのも魅力です。機械式腕時計はオーバーホール(メンテナンス)が5年を目安に必要とされています。
オーバーホール費用に関してウォッチモンスター記事にいくつもありますので購入前に必ず確認することをおすすめ致します。検索でオーバーホールと打てば出てきます。
私が所有していますエクスプローラー1 114270の型番のオーバーホール明細は記事最下部にリンク先を貼っておきましたのでご確認下さい。
エクスプローラー1の完成されたシンプルで力強いデザインは、冠婚葬祭などシチュエーションも選びません。またスーツやカジュアルなジーンズなどどんな服装にも合わせることができます。
文字盤にsuperlative chronometerとあり、超高精度をうたっていますが、実際、私の所有するエクスプローラーの精度は1日+1秒程度です。時計には個体差があるので、どの時計もこれほど精度はよくないかもしれませんが、±3秒以内で収まるものが多いようです。
機械式時計は毎日±15秒くらいの誤差が普通なので、精度は抜群です。
ロレックスの代理店は全国にありますし、定期的にメンテナンスを行えば、まさに一生使うことができます。私は去年初めて正規代理店にオーバーホール(メンテナンスを含めて)を依頼したのですが、その時は費用は約6万円でした。
普通の時計の値段を考えれば高いと感じるかもしれませんが、ピカピカの新品のような状態になって戻ってきたので、まるで新しい時計を買い替えた気分になり、とても満足度が高いです。
ロレックスはブランド時計の権化とも言える存在で、そこが鼻につく方もいらっしゃるかと思います。しかし、時計に興味がない方であっても、ロレックスの存在は知られていますし、世の中的な資産価値も高いです。
もし時計が気に入らなくなった場合でも、ロレックスの場合は他の時計よりも高い値段で買い取ってくれます。欲しいと思う人が多いので、リセールバリューが高いのです。
リセールバリューが高いというのは購入した時の価値と売却する時の価値がほとんど変わらないということです。40万円で購入したロレックスが30万円で売れたりするなんてこともあります。
何年も前に廃番になった時計でも安定して高値で買ってくれるロレックスは本当にすごいですね。
今までエクスプローラー1のよい所ばかりを述べてきましたが、よく言われることに、「人とカブるのが嫌だ」というものがあります。
その気持ちは分からなくはありません。自分が大切にしている時計を他の人もしていると、特別感や有難みがなくなるような気がしますものね。
でもたくさんの人が身につけているからと言って、時計そのものの価値が減じることはありません。
またたくさんの人が身につけているということは、その時計の価値を認める人がたくさんいるということであって、それは素晴らしい時計であることの証明だと思います。
というわけで「人とカブるのが嫌で買わない」というのはもったいないことだと思います。
逆にそれが理由で変わったデザインのものを検討する方も多いと思います。
最終的にはその人の好みの問題なので、その人が納得して買うのであれば何も問題ありません。
ただ一般論として変わったデザインの時計は、さまざまな服装やシチュエーションに対応しにくくなるということは覚えておいた方がよいと思います。もちろん購入者が少ないのでリセールバリューも悪くなると思います。
以上がエクスプローラー1のオーナーとしての私の感想です。買った当時からの愛着は消えているどころかますます強まっています。
そのあとも何本か高級時計を購入しましたが、記念すべき第一本ということもあってこの時計には格別な思いがあります。
このレビューが、みなさんの時計購入の一助になれば幸いです。