再び非公開になった「正規販売価格」
僕の記事で何度なく主張してきたロレックスの正規販売価格の公開、これまでは公式HPではずっと非公開でした。しかし2019年末から2020年にかけて日本ロレックスは正規販売価格を公開したのです。
ちょうどこれは日本ロレックスの正規店で身分証明書を提示させて購入する販売方法を採用した頃と同じだと思います。
しかしコロナ騒動が始まった頃から再び非公開になったのです。これは彼らにどんな意図があって非公開にしたのか気になります。
コロナ騒動があって世界的に時計販売不振になったことで価格改定のためなのか?それとも別の意図があるのか気になるところです。
正規価格公開による弊害とは?
日本における正規販売価格の公開で困るのは地域によって異なる「正規価格の差」が明らかになることです。これによりどの国で購入すると安いかがわかります。
もうひとつ考えられる弊害は並行価格が高いロレックスゆえ、正規店に殺到することです。これが一番の非公開理由と考えられます。
もしそうだとしたら、それは間違った判断だと思います。かつてのような秘密主義的な企業経営は通用しません。
正規店がコロナ騒動で閉鎖していることによる、一時的な処置であって欲しいと願うばかりです。
低価格のエアキング(Air-King)復活を
私が心から願っている低価格のモデルもリリースされる気配さえありません。ロレックスの価格は適正と思っている人も多いと思います。
しかし高いと感じているオールドファンも多いはずです。現行品のスポーツモデルは押し並べて60万円を超えています。
EX1が40万円代で購入できた日々が懐かしい思い出です。僕は高額モデルが不要と言っているわけではありません。
ただ、できるだけ多くの人に行き渡るにはロレックスの時計が30~40万円前後で販売すれば良いと思います。その範囲だと、若い人でも無理無く購入できると考えます。
上の写真トケマーであったRef 14000Mは僕が20数年前に購入した時計と同じです。当時は正規店価格 31万円で購入出来ました。2000年頃のエアキングは全てノン・クロノメーターゆえ低価格だったのです。
ノンクロノメーターゆえの合理性
現行品のロレックス(Rolex)は全てがCOSC(スイスクロノメーター)認定を受けている時計です。しかし僕がロレックスを購入した頃はCOSCはスポーツモデルとデイトジャスト以上のモデルに限定されていました。
ところが今や見出しの通り、オイスターパーペチュアルやエアキングも全てCOSCモデルとしてラインナップされています。しかし20年以上前のエアキングはノンクロノメーターゆえの美学があったのです。
僕は自身のエアキングをCOSC公認のモデルと「同じムーブメント」を搭載している。違うことは公的機関であるCOSCの検査を経たかどうかだ!こう自負していました。
当時のエアキングには文字盤の下部にCOSCの文字では無く、PRECISIONとプリントされていました。そんなエアキングを僕は他のモデルとの差別化、とまで思っていたのです。
しかしそれも今や昔話です。このまま放置しておけばロレックスマーケットの不健全性が加速する可能性があります。早急のロレックスは改善の道を模索すべきでしょう。
中古市場へのテコ入れも必要では?
正規価格は重役会議で意思決定すれば適正価格に調整することは容易です。しかし中古市場は何らかのアクションを起こさないと現在の市場は修正できません。
僕が最近愛聴しているイギリス人コレクターのYouTubeで作者は現在の中古市場はクレイジーと表現していました。長年のコレクターだってそう思うロレックス の市場は何らかの改革が必要と僕は考えます。
コロナショックで中古市場、新品並行市場は間違いなく冷え込んでいます。今こそチャンスではありませんか?、ミスター ロレックス 。