2021/11/30 聖徳太子
GMTマスターはパイロットの要望に応えるために製造されたモデルです。
世界中を駆け巡るパイロットの必需品として活躍しました。
本日は現行機として展開されている GMTマスターII についてご紹介いたします。
GMTマスター2はGMTマスター1の上位機種であり、独立短針駆動システムによって、3ヵ国の表示を可能にしました。
はじめのモデルは16760で、ケース厚が分厚いことから「ファットレディ」と呼ばれています。
こちらはGMTマスター1(16750 / 便宜上「1」としますが、実際にはGMT MASTERと言う名称です)と区別するため、赤黒ベゼル「コーク」ベゼルのみの展開でした。
第2世代のモデル16710が1989年(R番)から2007年(M番)まで発売されます。
かなりのロングセラーモデルで、その中でマイナーチェンジが多数行われており、レア個体が多く存在します。
特に代表的なものは2005年(D番)〜2007年(M番)ごろの個体で、文字盤表記の「GMTMASTERⅡ」Ⅱの字体が離れているものが存在します。
こちらはスティックダイヤルと呼ばれ、高値で取引されています。
こちら16710は、GMTマスター1とに採用されていた赤青ベゼル「ペプシ」と黒ベゼルが追加され、バリュエーションの多いモデルとなりました。
1999年(A番)でGMTマスター1が廃盤となり、GMTマスターは2のみの展開となります。
第3世代116570は2018年まで展開されます。
16710のムーブメント3135から3136ムーブメントにアップデートされ耐磁性が強化されました。
こちらは耐磁性に優れたパラクロムヒゲゼンマイを初めて採用したものです。
16170の展開の段階で、16710のケースが在庫過多になり、16710のケースで新ムーブメント3136が内蔵された個体が16710の廃盤年近くであり、その個体はレア個体として、比較的高く取引されています。
16710と大きく変わった点はベゼルです。
アルミ製ベゼルからセラミックベゼルに変換されました。アルミ製やプラスチック製のベゼルは色が抜けやすいという難点があり、GMTマスターのアイコンでもある鮮やかなカラーリングをキープするためにされた仕様です。またこれにより傷にも強くなり堅牢性が向上しました。
しかし、セラクロムベゼルは着色が難しいという点があり、そのことから赤のカラーリングがなくなってしまいます。しかし、新たに青黒ベゼル「バッドマン」が登場し、人気を博します。
ベゼル、ベゼルの字体は太くなり視認性が向上。
ラグインデックスリューズガードもサイズアップ。
大きくなったことから精悍さが増しました。
そして2014年ホワイトゴールド素材で赤青ペプシモデルが復活。
さらに、2018年から19年の間文字盤色がブルーになります。
こちらのモデルも製造期間が短いことから値段が高騰しております。
第4世代126710は2018年から登場しました。
外観の大きな変更点はスポーツモデルで初のジュビリーブレスが採用されます。
よりラグジュアリーな印象になりました。また、セラクロム素材での赤青「ペプシ」ベゼルの再登場に大きな話題を呼びました。
スペックも3285ムーブメントを搭載し、パワーリザーブが48時間から70時間に延長。
現在は、赤青「ペプシ」青黒「バッドマン」ベゼルの展開です。
ホワイトゴールドモデルは2019年から青と隕石を使ったメテオの文字盤が展開され、こちらも人気を大いに博しています。
現在ではオイスターブレスも展開されており、さまざまな組み合わせが楽しめるモデルとなっております。
まとめ
他のロレックスにはない個性的なカラーリングを持つことができるモデル。
素材、カラーリング、ブレスで個性を出せる魅力的なモデルです。
また、レア個体も多数あり、自分のこだわりを表現できることことが素敵ですね。
現在はかなり買取価格が上昇し、動向が目が離せないモデルの一つでもあります。
今後注目のモデルですね。
ではまた。