2017年、突如モデルチェンジしたシードゥエラー。前モデルのシードゥエラー4000Ref.116600はわずか3年の生産期間で廃盤となりました。最近のスポーツモデルでは極端に短い生産期間だったため、ロレックスファンも予想だにしていなかったのではないでしょうか?
新型シードゥエラー『赤シード』復活はさらに予想できなかったのではないでしょうか?私も意表をつかれました。
旧モデルでは一切なかったサイクロップレンズですが、新型シードゥエラーになって初めて採用されました。これにはびっくりしましたね!当然の事ながらデイト表示は読み取りやすくなり、利便性は格段に向上しました。
ぱっと見はサブマリーナデイトRef.116610LNに似ていますね。
シードゥエラーにサイクロップレンズはまだ馴染みがないですが、今後はこれがスタンダードモデルとなっていくのでしょうか?楽しみです!
新型『赤シード』に超高性能キャリバーCal.3235を搭載しています。ロレックスの技術を結集して作られたCal.3235は実に14個もの特許を取得している優れものです。
ムーブメントの軽量化に成功して、エネルギー効率が約15%向上した脱進機、さらに香箱の壁を薄くして従来より大きなゼンマイを収納することにより、約72時間のパワーリザーブを実現させました!3日間のパワーリザーブは本当に便利ですよ。
また、デイト付きの腕時計の多くは午後8時~午前4時頃までの間の日付操作は禁止(故障の原因となる)となっておりますが、新型キャリバーは操作禁止の時間帯がありません!デイト付き自動巻き時計をお持ちの方ならこの機能の便利さがよくわかると思います。気にせずデイトチェンジができるのも魅力です。
また、耐磁性・耐衝撃性に優れたヒゲゼンマイを使用し、衝撃を逃がす耐震装置も備わっているので機能性、耐久性はピカイチの次世代ムーブメントといえます。
まずは冒頭でも説明した通り、風防の違いは『サイクロップレンズの有無』ですね。旧型Ref.116600はフラットな風防ですが、新型Ref.126600はサイクロップレンズがついています。防水性能はともに1220mです。
次にリューズガードです。新旧でリューズガードを比べてみると、厚みが違うことがわかります。旧型Ref.116600に比べ新型Ref.126600はリューズガードが厚くなっており、よりどっしりとした印象になりました。
ケースサイズは旧型40mmから新型は43mmにアップしましたが、厚みもアップしております。サイドから見てみるとサイクロップレンズの有無だけでなく、厚さも明らかに増しているのがわかります。ディープシーRef.116660に近い厚みとなっております。
ベゼルのアラビア数字の形状も分かりづらいですが、書体が少し変わったようです。見え方にもよるかもしれませんが、アラビア数字の彫りが少し深くなったように感じます。
また、私はまったく気づきませんでしたが、『文字盤の仕上げ』も新旧で違うようです。まったく分かりませんでした。
文字盤、針の中心付近を見てみましょう。旧型Ref.116600は針の中心部分と針の太さはシャープな印象ですが。新型Ref.126600は明らかに太くなっています!比べてみるとケースのサイズ、厚さははもちろん、リューズガードや針などの細部までサイズアップしているのがわかります。力強さが増しました!
夜光塗料は新旧変わらず、クロマライト夜光を採用しております。発光時間はルミノバ夜光の約2倍となっており、最長8時間となっています。ベゼルのルミナス部分、インデックス、針。夜光塗料の施されている場所も新旧まったく同じです。
今年のバーゼル発表モデルですが、国内の市場でも少しずつ目に触れる機会が増えてきました。しかしながら、まだまだデリバリー数は少なく、正規店でも並んでいないことが多いです!
その為、並行店での実勢価格も2017年7月中旬現在で158万円~175万円前後となっており、定価以上で推移しております。正規店への安定した入荷がない限り、定価を下回る事はなさそうです。まだまだ所有者の少ない新型『赤シード』。存在感も抜群でデザイン性も申し分なし!