この「904Lステンレス」を使用しているのはロレックスだけみたいですね。
その他のブランドは、大体「316Lステンレス」を使用しているようです。
何が違うのか。
→クロムやニッケルの含有量が904Lの方が多いので、耐蝕性に優れています。
→904Lの方が、キズにも強く、ある程度の傷なら研磨(外装磨き)をすると新品みたいに光沢が蘇る。
この904Lステンレスは加工が非常に難しいらしいです。
鍛造というケースの製法を用いることでロレックスはこの904Lステンレスを使いこなしているわけです。
鍛造って何?
→金属を何度もプレスしてケースを形成していく技法です。
何度もプレスするので、金属の目が詰まり磨きをしたときに鏡のような面に仕上がります。
世界三大ブランドのパテックフィリップや、ブライトリング、パネライ等のブランドも
鍛造を採用していますが、使用しているのは316Lステンレスです。
全てのブランドが鍛造かというと、そうではありません。
そんなに簡単にできるものではないです。
専用の設備と技術そしてかなりのコストがかかってしまいます。
こういった面含めて最高の技術を採用しているからこそ
ロレックスは高額になっているんですね。
では、他のブランドはどうしているのか。
鍛造でないとなると、あとは切削です。
切削は、文字通り削ってケースを成形します。削って加工なのでコストも下げられますが、
金属の目は詰まりませんので、磨いた時に差が出ます。
6時側のサファイアクリスタル部分にロレックスの王冠マークがうっすら刻印されているものの事。
偽造防止で2003年頃(一番最初は1999年のヨットマスター)から全てのモデルに採用し始め、
現在は唯一の例外を除いて現行モデルは王冠透かしが入っています。
非常に見にくいのでルーペとかで見てみてください。
簡単に肉眼で見えるモデルもあれば、ルーペでも見えにくいモデル(ディープシー)もあります。
中には王冠の下の部分の楕円内に「S」の入ったガラスも存在します。
偽物とかではありませんのでご安心を・・・。
※偽物も作る側は必死です。最近のは王冠透かしも入っていますが、肉眼で簡単に見えたり透かしが大きかったりと忠実に再現は難しいみたいですね。
交換品ガラスの透かしです。
ロレックスでガラスがかけたり割れたりしたら交換してもらえます。(もちろん有料です)
ただ、上記のように交換しましたよって分かりやすく入ってしまいます。
透かしが入る前は交換してもガラス交換したかなんて分かりませんでした。
なんか嫌ですね・・・。
赤矢印部分の楕円の中に実際は「S」マークが入っています。
※最近は、交換しても透かしが入らないという情報もちらほら聞きます。
有力な情報が分かりましたら更新させていただきます。
ミルガウス(Ref.116400GV)のみの採用されている風防の事。
全体が薄いグリーンのグラデーションとなっています。
ロレックスは、このミルガウス以外通常のサファイアクリスタルを採用しています。
このグリーンガラスのみ偽造防止の透かしが入ってません。
※ミルガウスでもRef.116400の黒と白文字盤は通常のサファイアクリスタル(透かし有)です。
※他のどの高級ブランド時計メーカーでも採用していません。
採用しない理由
→非常に高度な技術の極秘製法らしく、製造には数週間の時間がかかるから。
こうやって改めて素材だの偽造だのみていくとロレックスのこだわりを感じますね。
ステンレスという身近な素材のを使用している腕時計ですが、こだわり抜いた素材と研究結果の結晶が腕時計1」本に詰まっていると思うと高額なのも納得いきます。
この辺りは、常識でしたかね。