中古市場を牽引するのはスポロレ、指標はやはりサブマリ!
まずは読者の皆様、あけましておめでとうございます。今年も私Goroの独自目線、主観的な目で腕時計を語っていきたい所存です。ぜひ応援お願います。
さて、日本での相場を見るのに重要なポイントは世界相場です。最新相場の目安として2019年12月にNYで開催されたSotheby'sのインポータントウォッチズのオークションが最適なのではと考えました。全271出品数中67本がロレックスです。
それプラストケマーとの相場を比較するのが、ベストでしょう。そこで定番グリーンサブ、166610LVシリーズを見てみようと思いました。16610シリーズを含めた比較を考えましたが、グリーンサブの出品は全て16610のKERMITだけです。
価格は13,750〜25,000USD、日本円で148万から270万です。高音が付いたモデルはフラット4と言う初期モデルに見られるベゼル上の40の数字、4が台形をしている希少な製品になります。しかし比較的数が多い、HULKが全く無いのには少し驚きました。
サブマリーナ は2019年夏より相場が安定しています。以前のような投機的な買取は影を潜め、あくまで収集家たちが好きなレアな商品だけに人気が集中しています。やっと、心ゆくまで好きなモデルを吟味できる日々になってきました。これからはサブマリーナ好きな人たちはチャンスですね。
トケマーでの価格は?
トケマーではGMTマスターが品薄です。これも世界相場と連動しています。夏頃のサブマリーナの高騰もおさまり、少しだけGMTへ人気がシフトしています。
上の写真通称バッドマン、GMTマスターⅡ、REF116710BLNRは2018年製でトケマーでは150万円で、販売中です。Sotheby'sでは2013年製が189万円で落札しています。
現行モデルに近いGMTマスターで人気だったのは全てオイスターブレスのみだったことが特徴です。ジュビリータイプのブレスはどうも人気が上昇しているとは言い切れません。これからトケマーで売買する人はこの点を頭に入れおくと良いでしょう。
Sotheby'sはここ数ヶ月の変化として中国語の翻訳がサイトに追加されています。このNYのオークションでもどれだけのチャイナマネーが流入されているのか注目です。そんな旺盛なチャイナマネーは米中の貿易摩擦がおさまり、これからも世界市場へ投機マネーがまた活発になることが想像できます。
トケマーの売買では外国人の出品や購入はできません。しかし世界相場の影響は当然あります。買取された腕時計は多くの人を経て時計ディーラーの手に渡り、そこからさまざまルートへ流通します。当然海外のバイヤーにも渡り、一部は中国人収集家にも売られるでしょう。
タイミングの差こそあれ、中国人の買取意欲が盛んなうちは上昇する可能性があります。ひと頃より落ちついたロレックス の相場ですが、まだ若干価格が上る余力はありそうです。
ロレックスの狙い目モデルはあるか?
さてロレックスで狙い目のモデルはずばり、製造年が古いモデルほど世界市場では高値で取引されます。これが他のブランド品との決定的な違いです。通常高級ブランド品は現行モデルほど高値で取引されます。しかしロレックスは製造年月日が古い物ほど希少です。僕の感想では比較的精度の高いムーブメントを搭載した1990年から2000年前後の物は買う時も売る時も狙い目です。
このREF14000Mだとほどよく年数が経過していて、価格も手頃です。お買い得なロレックス かも知れませんね。エアキングは個人的にも好きなロレックスのモデルですし、これからも1990年から2000年前後の製品は注目です。クロノメーター認定でないだけのムーブメントで、精度は全く問題ありません。
それ以外では先程のSotheby'sでもロレックス 相場は半年前に見られたような価格高騰は見られません。黙っていても高い取引価格だった4桁のデイトナでさえ、未落札品が出ています。ただ、悲観するのはまだ早いです。なぜなら流行のサイクルがめまぐるしく、数ヶ月でトレンドが変わります。
まずは情報収集をしっかり行い、高値がついても一喜一憂しないで、冷静に周囲との価格比較を行ってください。そのことで、現在のマーケット相場が理解できます。一時的な価格の乱高下でもすぐに動かないで、その価格がしばらく続くのか見極めることが重要です。
新品価格もチェック、正規品も見逃さない
Sotheby'sなど名門オークションハウスのオークションでも会場での取引以外、オンラインでの参加する人が年々増加しています。今回のインポータントウォッチでもオンラインでの取引が大半でしょう。またオンラインのみという、セールスも多くなっています。
僕が価格の乱高下に注意としたことの要因はこのオンラインでの入札が増えていること、Sotheby'sのようなハイクラスの人たちの取引でもオンラインは当たり前になっているからです。その結果、流行のスピードが速くなり猫の眼のように変化します。
大きな価格上昇は見込めない
ここ数ヶ月見ると明らかにロレックスの相場は横ばい状態でしょう。売り専門の人たちにとっては良い状態とは言えません。しかし純粋に時計を欲しいと思う人にとっては絶好の機会と言えます。
僕はロレックスの買取で投機的なマネーの流入が減ったことは良いことだと感じます。時計に興味が無く、単なる投機商品と考える人たちに時計を買い漁られることは良い状態とは言えないからです。
もちろん我々のような時計好きでも、時計の売買は行います。それは投機的よりも商品のリサイクルの側面が強く、手元に使わない時計があるなら売ったほうが良いという感覚でしょう。
ロレックスに関しては久々に良いニュースもあります。情報に敏感なみなさんはご存知かも知れませんが、ここ最近ロレックスのHPに【正規価格】が掲載されています。これは良い傾向ですね。みなさんもぜひ2020年はロレックス を購入するチャンスかも知れません。ロレックス の中古相場が落ちついた今、ぜひトケマーも含めて購入を検討してください。