こんにちは。
今日は約20年もの沈黙を破り、2007年に現代に甦ったミルガウスをレビューしたいと思います。
ミルガウスのルーツは現代から遡ること約70年。
1950年代に世に登場しました。
1950年代と言うと、経済の発展に伴い工場や研究所等の磁場を伴う職場が急増しました。
この時期、IWCがインヂュニアを造ったようにロレックスも耐磁時計の開発に力を入れます。
1950年代ファーストミルガウスとして登場したのがRef.6541です。
回転ベゼルやドットインデックス仕様のスポーツモデルに近い仕様で登場します。
稲妻針はこのモデルから採用されています。
1960年代になるとセカンドモデルとしてRef.1019が登場します。
初代で採用された稲妻針やスムースベゼルは廃止となり実用時計として進化を進めることになります。
30年近く製造されますがクオーツショックには耐えることができず80年代後半には生産終了となります。
しかし再び機械式時計が隆盛を極め、磁場が発生するものが世にあふれるこの時代になり、ミルガウスは必然的に復活を遂げました。
稲妻針も復活することになり一躍人気となったミルガウス。
発売当初の2007年には異常なプレミア価格がつきました。
現行 Ref.116400 スペック
キャリバー Cal.3131
防水 100M
ケースサイズ 40㎜
ケース厚 13.2㎜
バックル シングルロック
定価 ¥788,400-
スペック紹介にもあったCal.3131。
現行のエアキングRef.116900とミルガウスのみの特殊キャリバーです。
ケースを横から見た画像からもわかるように、かなり厚みがあります。
この厚みはケース内の軟鉄シールドの為です。
磁場に耐えられるように、耐磁性を備えた軟鉄性のケースがムーブメントをすっぽり覆っています。
これにより磁界シールドを造り、耐磁を可能としているのです。
ちなみにミルガウスとはフランス語で1000ガウス。
1000ガウスだと磁気ネックレス相当なんだとか・・・。
重さも通常のモデルよりずっしりきます。
軟鉄ケースが入ったポッコリケースなので、装着して慣れるまでは若干の違和感があるかもしれません。
サイズは40㎜とスポーツモデル並のサイズ感です。
稲妻針もスポーツモデルを想像させます。
ただ、バックルはエアキングやデイトジャストと同じシングルバックル。
個人的にはスポーツモデルとドレスモデルの中間を位置する存在かと思っています。
ただ、一般的にはドレスモデルに位置付けされることが多いようです。
ロレックスのホームページを見ると現在、黒と白は掲載されていません。
グリーンガラスのGVシリーズだけのラインナップです。
サブマリーナやGMT等と比べると持っている人は比較的少ないかもしれません。
今まで私がミルガウスを付けているのを見たことがあるのは、お世話になった外科医のお医者さんだけでした。笑。
外科医のお医者さんにミルガウス。
これは似合いすぎと思った記憶がございます。
ちなみに会社の健康診断のお医者さんは現行サブマリーナでした。笑。
さて、話が横にそれてしまいましたが人とちょっと違ったロレックスが付けたい方。
常に磁場が発生する現場で仕事をされる方。
オススメの一本です。
それではまた、次回の記事で!
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手数料も現在はほとんどかかりません。
時計などの高額商品は他のフリマアプリでは真贋の問題もあり中々売れにくいです。
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