こんにちは。
夏も直前、日に日に気温も上がり半袖で過ごしてる方も多いのではないでしょうか?
時計も非常に目立つ季節となってきます。
そんな夏にぴったりな「超ド級ダイバーズウォッチ」を紹介します。
サイズ44㎜、厚さ17.5㎜の大型モデル。
ディープシーDブルーです。
2014年の夏、春のバーゼルの発表とは別に、予告なく急に発表されたモデル。
2008年に発表されたディープシーのNew文字盤です。
防水はなんと12800FT。
つまり3900M防水になります。
通常のロレックススポーツモデルで100M防水。
サブマリーナで300M防水。
シードゥエラーで1220M防水。
他のロレックスと比較してもずば抜けた防水性と言えます。
こんな防水機能、私生活では必要ないと思うかもしれません。
ただ、このオーバースペックがかっこいいんですよね。
重さも「ド級」です。
200gオーバー。
通常のロレックススポーツモデルに比べて100g近く重いです。
ここまでの重さになってしまうのは水圧に耐える為の構造にあります。
画像はチタン製の裏蓋です。
この中に3900Mの防水性を可能にしたリングロックシステムが組み込まれています。
今回は文字盤側を上として順にシステムの説明をしていきます。
・逆回転防止ベゼル
ステンレススチールにセラミック製の目盛部を乗せた逆回転防止式。
今ではロレックスのセラミックベゼルも見慣れましたね。
↓
・ベゼルパッキン
回転ベゼル面の気密性を高めるために装着されています。
↓
・クリスタルリング
サファイアクリスタルを押さえ固定させる為のメタル製リング
ここまでがベゼル部分のパーツと言えます。
ベゼル部分だけでも気密性を重視しているのがわかりますね。
・サファイアクリスタル
極厚のサファイアクリスタルを使用。
その硬度はステンレス以上と言われています。
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・クリスタルガスケット
風防とスチールリングの間にあり風防内の気密性をより高めます。
↓
・ベゼルスプリング
上から順に見ていくとこの辺りにベゼルスプリングがあります。
ベゼルを「カチカチ」鳴らしているのはここです。
ここまでが風防部分と言えるでしょう。
いよいよ次が革新の部分です。
・スチールリング
ディープシーを上から見たとき「ORIGINAL GAS ESCAPE VALVE」「RING LOCK SYSTEM」と印字されている部分です。
ムーブメントを囲む窒素合金のスチールリングです。
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・ガス・エスケープバルブ
シードゥエラーから続くヘリウムガス自動排出バルブです。
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・大型ミドルケース
44㎜×17.5㎜の極厚ケース。
もちろん904Lステンレスを使用しています。
この部分がケース部分となります。
その中にCal.3135のムーブメントや文字盤やカレンダーディスクが搭載されます。
・ガスケット
ムーブメントと裏蓋の間に装着されるリングです。
ケース内の気密性を高めます。
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・チタン製の裏蓋
これがケースバックから見えている部分ですね。
ここは実はねじ込みではありません。
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・ガスケット2
チタン製の裏蓋と裏蓋ホルダーの間に装着され気密性を高めます。
↓
・裏蓋ホルダー
チタン製の裏蓋を固定するためにミドルケースに直接ねじ込まれています。
この部分はステンレス製です。
裏蓋に印字されているのはこのパーツとなります。
この部分が裏蓋部分と言えるでしょう。
この気密性を、より高める為に設計されたケースと裏蓋部分を総称して、リングロックシステムと呼びます。
なんとロレックスが特許をとっているシステムです。
2015年夏以降バックルの内側はポリッシュバックル使用となっています。
最近のロレックスはバックルがポリッシュ仕上げなのか、マット仕上げなのかで評価が分かれることも多くなってきました。
元々、ダイビング等をする際、ウェットスーツの上から簡単に着用できるようにと開発されたエクステンションブレス。
ディープシーはグライド・ロックのクラスプで簡単に操作ができます。
バックル表面のつまみを引き上げて簡単に調整可能な仕組み。
服の上からもこれで簡単に装着できますね。
それでもブレスが短い場合はこちら。(ほとんどないとは思いますが。)
バックル内側のフリップエクステンションで伸ばすことが可能。
ここまで使うケースは稀だと思いますが、どこまでもオーバースペックなディープシーですね。
ブルーとブラックのグラデーション文字盤。
(深海に潜るにつれて徐々に暗くなるのを表現してるようです。)
ライムグリーンのロゴ。
やっと中古流通量も安定してきたディープシーDブルー。
この夏にいかがでしょうか?