今日は様々な時計を買っては売ってを繰り返してきた筆者が、どこを見て買ってきたかをお伝えしたいと思います。
昨今、高級時計を買おうと思うと様々なルートがあります。
今日はその中でも「中古高級時計の購入」に注目して良品の探し方をお伝えします。
まずは欲しい時計の相場を調べましょう。
ここでは筆者の時計の時計の相場の調べ方をお伝えします。
まずは、現在も製造しているモデルなのか生産終了しているモデルなのかによって調べ方を変えます。
・現在も製造しているモデルの場合
大手家電量販店のホームページの新品価格を見ます。
その価格から10%近く、ポイントが付く量販店が多いので、その価格をある程度の参考にします。
例:¥208,000(税込)なら¥208,000の10%オフ¥187,200となります。
(国産時計は特に家電量販店が安い気がします)
楽天で「最安在庫有り」で調べる。
ここは在庫有りで調べて下さい。
過去と今では相場が大きく変わってることが多いので「売切」は参考程度にしかなりません。
これだけで、ある程度の相場がほとんど見えてくるかと思います。
・既に生産終了しているモデルの場合
新品の流通がほぼない場合は中古市場が相場となります。
筆者の場合、楽天と大手高級時計販売店(中野のお店メイン)をまずチェックします。
ロレックスの場合年式の差で値段がかなり変わりますが、他の時計は付属品の有無での差程度で、あまり価格差はでてきません。
ですから、それが相場と思って間違いないでしょう。
中古の時計を見ていると同じモデルで、状態もさほど変わらないのに、価格差があることが多々あります。
そのほとんどが付属品の差です。
その中でも、最も価格差を出しているのが「保証書」です。
たかが紙一枚。
カード一枚。
ですが、これが大きく価格に関わってきます。
中古の場合、保証期間が過ぎているものがほとんどですので、使用面では保証書があるかどうかはほとんど関係ありません。
ただ、価格差を出している大きな割合が保証書と言っても過言ではありません。
特にシリアルが印字されているタイプの保証書(ロレックス等)は、時計に対して保証書が一つなので、とても重要な付属品となります。
逆を言えばブルガリやカルティエ等は、印字されていない保証書をオークションやフリマアプリで購入することも可能です。
他の付属品の箱や、取扱い説明書も、後々手に入れることが可能なものと言えます。
革ベルトのモデルでは関係ありませんが、ブレスレットタイプの時計ではここに注意しましょう。
同じ値段でも中古市場ではコマが短いことがあります。
特にネットで購入する場合は注意が必要です。
試着ができない分、コマの長さを注視してください。
一般的な男性の場合、18センチほどあれば十分な場合がほとんどですがそれ以下の場合短い場合がありますので注意しましょう。
コマはほとんどのメーカーで後に購入可能ですが、ステンレススチールの場合でも、かなり高額になることがほとんどです。
以前ロレックスのメーカーに聞いたときは、ステンレススチールの現行モデル1コマで1万ちょっとだった記憶がございます…。
ということは金無垢やプラチナ無垢の時計の1コマは驚きの値段となります。
ちなみにルイ・ヴィトンは無料でコマを増やしてくれたり、フランクミュラーでは正規のみしかコマ販売をしてくれない等、メーカーによって様々です。
どんなケースにしても、コマを増やすにあたって手間がかかることがほとんどです。
同じ値段なのであればブレスレットが長い時計を購入しましょう。
ここは購入にあたって見落としがちな部分です。
ガラスの欠けと線キズです。
ガラスのキズや線キズはプラスチックタイプの風防を除き交換以外では修復不可能です。
しかも純正パーツを使用するとなるとメーカー対応になるケースがほとんどです。
しかもしかも、オーバーホールとセットでなければ交換してくれないメーカーも多々あります。
まず、店頭で購入の場合は、購入前に「ガラスのキズはないですか?」と一度聞きましょう。
良心的なお店ならちゃんと教えてくれるはずです。
自分自身で判断するならば、ガラスのエッジ部分を爪で一周触りましょう。
爪に引っかかる部分があれば、ガラスが欠けている可能性大です。
上の写真はわかりやすい例ですが、欠けている部分がザラつきます。
表面の線キズは明るい場所で角度を変えてじっくり見ましょう。
薄い線が見えてきたらガラスに線キズが入っている可能性大です。
ただ、汚れの可能性やガラスにコーティングがされているモデルであればコーティングが擦れている可能性もあるので注意してください。(そんなときはお店の人に聞きましょう)
コーティングの擦れも見落としがちなポイントです。
次は通販での購入の場合の注意点です。
まずは、商品説明をじっくり見ます。
そこに記載がなければほとんどの場合大丈夫です。
それでも、気になる場合販売店に電話して聞いてみるのが吉です。
逆に届いてからガラスのキズがあった場合は、記載がなかったと販売店に言いましょう。
すぐに言った場合、良心的なお店の場合ほとんどが対応してくれます。
ロレックスの旧型のデイトナやエクスプローラーⅡ、ブレゲのトランスアトランティック等のベゼルに彫り(墨が入っている)モデルの注意点です。
ベゼル自体が交換可能なロレックスのサブマリーナや、オメガのシーマスター300mはベゼル自体が交換が可能なのと、キズ自体が安易に見つけることが可能なので今回は除きます。
上の写真はエクスプローラーⅡのベゼル部分の写真となります。
この数字と▲の部分。
意外と簡単に取れちゃいます。
爪楊枝で強めに擦ると取れます。笑。
やる方はいないとは思いますが、簡単にとれます。
特に経年劣化している中古時計では、とれやすい傾向にあります。
筆者は小指の爪で擦ってとれたことがありました。笑。
時計屋さんで墨入れという作業で黒くすることも可能ですが、できることならしっかり黒くなっている時計を探しましょう。
元々、ベゼル部分の研磨のしすぎで墨が薄くなっているケースもあります。
その場合は墨が入れることのできない場合もありますので注意が必要です。
他にも年代と合致しているパーツなのか、精度はしっかりでているのか等々ありますが、一番早い方法を教えます。
それは…
「店員さんに聞く!」。笑。
今までのはなんだったの。となりますが、店員さんに時計の状態やこんなのを探していると言ったら、ほとんどの場合親切に教えてくれます。
1つのお店ではなく、いくつかのお店で店員さんとお話しをしてみましょう。
親身になって相談に乗ってくれるお店がほとんどのはずです。
どんな時計でも「オススメです」や、全く時計のことを知らないお店もありますが、そんなお店での購入は避けましょう。