時計の文字盤に30m防水と書かれていても、実際は30mまで潜水して活動出来るという訳ではありません。 ここでは具体的にどこまで使用できるかの目安を紹介します。
防水表記を誤って解釈したまま使用すると、ケース内部への水の浸入など、取り返しのつかない事態に発展する事になるので注意が必要です。
①自分の腕時計の正しい防水性能を把握する。
⇒万が一の無いよう、しっかりと把握しておきましょう。
②ネジ込み式リューズがしっかりと締まっているか確認する。
⇒水が浸入する原因となります。確認する癖をつけておくと安心です。
③水中や濡れた状態では、リューズ(クロノグラフの場合はプッシュボタンも)を操作しない。
⇒基本的に水中で操作を使用するように設計されていません。水を侵入させる入口を自分で開ける行為の為、絶対にNGです。
30~50mと表記された腕時計の防水性能は『日常生活防水』に分類されます。
この防水表記は、実際に30mまでの潜水活動が可能というわけではないので注意が必要です。
30m防水=3気圧防水
基本的には『雨に濡れる』・『防汗』』程度まで耐えられる仕様です。
30mまでOKな体で活動すると故障の原因になりますので注意しましょう!!
50m防水=5気圧防水
『洗面台での手洗い』・『水道の水が掛かる』程度まで耐えられる仕様です。
※水道の水は状況によって、3気圧を超える水圧の水が出る事があります。進んで水道水に時計を突き出すのは避けましょう。
100mの防水表記がされている腕時計を指します。
この表記がされている腕時計は、ライトなマリンスポーツ全般に対応可能です。
ただし、水泳など水圧が多くかかるシーンでは使用を控えた方が無難です。
※泳ぐ際に発生する圧力が10気圧を超える可能性がある為。
基本的には水中での着用を避けておいた方がいいのが10気圧防水 と覚えておけば問題ないです。
ロレックスのデイトナも100m防水の性能を持っていますが、水中で安心して使用してはいけないという事です。
クロノグラフのボタン(リューズもです)は水中で使用するよう設計されていません。
水の混入の原因になりますのでお気をつけください。
200mの防水表記のある腕時計は、ダイビング・サーフィン・水泳などハードなマリンスポーツに対応可能な性能です。
防水性を高める為、ガラス・ケースに厚みがでているのが特徴となります。
200mの防水表記で水泳が可能になってくる事を考えると、泳ぐ為の腕の振りがどれほど水圧がかかるか分かりますね。
20気圧=200m防水
この表記がある腕時計で、水中での活動が安心して行えると覚えておくといいと思います。
30気圧=300m防水の表記のある腕時計は、プロ用のダイバーズウォッチとして使用可能な性能です。
オールジャンルのマリンスポーツに安心して使用可能な防水性能を持っているのが、300m防水と覚えておきましょう。
いかがでしたでしょうか。
一番勘違いが多いのがこの30m〜50mの生活防水の防水性能です。
他に圧力の掛からない状況であれば、3気圧の圧力に耐える事が出来ても、水中の動きによって、3気圧を簡単に超えてしまいます。